海外音楽雑誌ななめよみVol.1(’08/06)


 海外の音楽シーンを知るには、海外の音楽専門誌は欠かせません。というわけで、iloud.jpでは、月1回、海外雑誌をLOUD目線で斜め読みしていこうと思います。
 今月は、クラブミュージック・ファンにはおなじみ、“世界最大のクラブ&ダンス・ミュージック雑誌”がキャッチフレーズの英MIXMAGとロック・ファンには定番のNMEをチェックしてみました。

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 2003年以降のUKクラブカルチャー衰退で、一時はかなり元気なかったMIXMAG、このところ厚みも増してきました。7月号はイビサ特集ということで、ティーフシュワルツがミックスした『Ibiza ’08』というCDつきですね。こういうCDでテクノ系のアーティストが起用されるあたりに、イビサのエレクトロ/テクノ化が窺えます。VIPコーナーではテレメトリックレディーホークが注目ですね。
 フェスティバルのリストでヘッドライナーをチェックしてみましょう、Creamfields 2008はカサビアン、Global Gatheringはカニエ・ウェスト、Wild in the countryはビョークということです。いたるところでマーク・ロンソンがブッキングされているのも目をひきました。
 今月のBIG TUNEはザ・ローリング・ストーンズの「You Can’t Always Get What You Want」(ソウルワックスのリミックス)。Album Of The Monthはサントゴールドの『Santogold』ということでした。

 続いてNME。表紙はコールドプレイ、ピート・ドハーティー、スカーレット・ヨハンソン、カイザー・チーフスと来てます。
 LOUD的に興味を持ったのは、ディジー・ラスカルがカルヴィン・ハリスとコラボした話。この曲「Dance With Me」は、すでにカルヴィン・ハリスのマイスペースにアップされてますね。ディジーは、ファットボーイ・スリムがブライトン・ポート・オーソリティー名義で制作中のアルバムにも参加しているようです。
 また、元アークティック・モンキーズのアンディ・ニコルソンが、同バンドのドラマーでマット・ヘルダース、レヴァランド・アンド・ザ・メイカーズのジョン・マックルーア、ジョー・モスコー、ベイビーシャンブルズのドリュー・マコーネル、ラッパーのロウキーと新バンド、モンゴレルを結成、ダンサブルな作品をつくっているというのも気になりました。
 ニュージャージーのディスコ・レーベル“Italians Do It Better”にフォーカスを当てているのも鋭いですね。
 アルバムで高評価だったのはサントゴールド『Santogold』フライト・オブ・ザ・コンコーズ『Flight Of The Conchords』ザ・フューチャーヘッズ『This Is Not The World』スピリチュアライズド『Songs In A&E』コールドプレイ『Viva La Vida Or Death And All His Friends: 美しき生命』ジョニー・フォリナー『Waited Up ‘Til It Was Light』レディオヘッド『The Best Of』
  ピックアップされているバンドではA Place To Bury Strangers、「Born Slippy」のカバーもおもしろいYou Will Get Well SoonHealthToddla TがLOUD好みでした。

 ちなみにMIXMAG、NMEはHMV、タワレコなど輸入盤店および、MIXMAGのサイトNMEのサイトからダイレクトで購入することが可能です。英語得意な方は、ぜひ読んでみてください!

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