2010年11/7-11/13の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのFRANCESCO TRISTANOとシングルのLily.は、11月30日発売予定のLOUD192号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

1107_francesco.jpg
FRANCESCO TRISTANO/ Idiosynkrasia
クラシック界で名高いだけでなく、テクノの名曲をピアノでカバーしたアルバム、『Not For Piano』を2007年にリリースし、クラブ・シーンでも注目を浴びるピアニスト。彼の最新アルバムは、Carl Craigとともに2年の歳月をかけて制作した作品で、ときに優美に、ときに緊張感に満ちた深遠なサウンドを、エレクトロニクス とアコースティックで表現。
11/10リリース(ELECTRIC)★★★★★★★☆☆☆

1107_paulsmith.jpg
PAUL SMITH/ Margins
2005年にWARPからデビューしたロック・バンド、Maximo Parkのフロントマンが、自主レーベルBillingham Recordsよりリリースした初のソロ・アルバム。スミス自身が、これまで制作した中で最高に美しく心動かされる楽曲と認める、パーソナルながらも、キャッチーでポップな作品。交流の深いField Musicのブルイス兄弟も参加。
11/10リリース(ROCK)★★★★★★☆☆☆☆

1107_magda.jpg
MAGDA/ From The Fallen Page
Richie Hawtin率いるMinusレーベルの紅一点としてワールドワイドに活躍するDJによる、ファースト・アルバム。シンセのレイヤーとグリッチーなビートが奇妙な融合を見せるM4や、暗黒ディスコ・チューンのM6をはじめ、Minus印のシンプルで無駄をそぎ落とした、モノトーンな音楽性とは一線を画す、物語性を感じさせる楽曲群を収録。
11/10リリース(TECHNO)★★★★★★☆☆☆☆

1107_timomaas.jpg
TIMO MAAS/ Balance 017
Paul Oakenfoldに見出され、’90~’00年代にかけてトランス/プログレッシブハウスシーンを席巻した、DJ/プロデューサーの最新ミックスCD。テック・ハウス~ミニマル・ハウスに接近しつつ、彼のメロディックでエモーショナルなサイドを代表するような構成のDISC1と、さらにフロアサイドに振れた構成のDISC2からなる2枚組。
11/10リリース(HOUSE/ TECHNO)★★★★★★☆☆☆☆

SINGLES

1107_perfume.jpg
Perfume/ ねぇ
今年結成10周年を迎え、それを記念するライブを東京ドームで成功させたテクノ・ポップ・ユニットによる、今年3枚目のシングル。今回もプロデュースは中田ヤスタカ(capsule)で、タイトル曲は、NATURAL BEAUTY BASICのCMタイアップ曲。初回盤は、結成10周年を記念した、10面じゃばらジャケット仕様で、DVDも付属。
11/10リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

1107_lily.jpg
Lily./ 気づいてよ…I Love You
今年7月にデビューし、10~20代の女性を中心に話題を集める、新世代シンガーの2ndシングル。タイトル曲はせつない片想いを細やかにつづる、胸キュン・ソング。カップリング曲「With You」は、明るくダンサブルなポップ・ナンバー。lill’showyが手がける、センシティヴなメロディとアレンジが、同世代女子の支持を集めそうな注目作。
11/10リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

2010年10/31-11/6の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのJAMIROQUAIからSWAHILI BLONDEまでは、現在発売中のLOUD191号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

1031_jamiroquai.jpg
JAMIROQUAI/ Rock Dust Light Star
’96年の3rdアルバム『Travelling Without Moving』を全世界で700万枚ヒットさせ、不動の人気を確立した、リーダーのジェイ・ケイ(Vo)を中心とするUKのジャズ・ファンク・バンド。約5年ぶりの7thアルバムは、全編をライブ・レコーディングで制作。リード曲「White Knuckle Ride」のような、彼らの真骨頂とも呼べるファンキーでダンサブルな楽曲から、ブルージーなロック・チューンまで、バラエティー豊かなサウンドを展開し、新機軸を打ち出した会心作。
11/3リリース(POP/ FUNK)★★★★★★★☆☆

1031_TimDeluxe.jpg
TIM DELUXE/ Fluid Moments
数々のヒット・トラックを生み出してきた、UKのクラブ・ミュージック・プロデューサー/DJ。約4年の3rdアルバムは、“ルーツへの回帰/ジャズ、ディスコから影響を受けたハウスとテクノ”と自身が語る作品で、ハウス/テクノ・ミュージックの本質のみを追求したかのような、ベーシックで、グルーヴィーで、ヒプノティックなトラックを収録。彼らしいスタイリッシュなアイディアと、微細なトレンドに左右されないサウンドが詰まった作品。
11/3リリース(HOUSE/ TECHNO)★★★★★★★☆☆☆

1031_agraph.jpg
agraph/ Equal
電気グルーヴをはじめとする様々なアーティストの制作やライブをサポートし、’08年に『a day, phases』でデビューした、実力派エレクトロニカ・アーティストの2ndアルバム。砂原良徳、ミト(クラムボン)、alva notoがプロダクションに参加し、生楽器の響きに着目した楽曲や、新たなリズムにトライした楽曲、agraph流アンビエント・ミュージックにトライした楽曲など、前作以上に繊細かつイマジネイティブな音世界を追求。
11/3リリース(ELECTRONICA)★★★★★★★☆☆☆

1031_swahili.jpg
SWAHILI BLONDE/ Man Meat
LAのWeave!というアート・ロック・バンドで、ドラマー/ボーカリストとして活躍していた女性アーティスト、ニコール・ターリーによるソロ・プロジェクト。ジョン・フルシアンテ(元Red Hot Chili Peppers)ら多彩なミュージシャンが参加し、The Slits、The Raincoatsといった伝説的なガールズ・バンドに通じる、アフロビート、ダブ、クラウトロックといった要素を独自に消化した、サイケデリックなポスト・パンク・サウンドを展開。
11/3リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1103_hurts.jpg
HURTS/ Happiness
英BBCが期待の新人を選出する“Sound of 2010”にノミネートされた、マンチェスターのニューウェイブ・バンドによるデビュー作。80’s ニューウェイブ以降のエレクトロ・ポップ・サウンドを軸にした、耽美でダークな、確固たる美意識に貫かれた楽曲を収録。彼らのファンを公言する、Kylie Minogueも参加。
11/3リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1031_rovo.jpg
ROVO/ RAVO
ダンス・ミュージックやジャムの要素を融合させた、独自のサウンドを展開する、インスト・バンドによる、2年ぶり通算9作目のアルバム。バンド史上屈指の名曲として音源化が待たれていた「Eclipse」をはじめ、ここ3年間のライブで鍛え抜かれた5曲を収録。宇宙レベルの大きな存在に包み込まれるような、壮大なサウンド・スケープを表現。
11/3リリース(ROCK/ ELECTRIC)★★★★★★☆☆☆☆

1031_dd.jpg
DAISHI DANCE/ DAISHI DANCE remix…2
今年夏には→Pia-no-jaC←とコラボ・アルバムをリリースするなど、ハウス・シーンを越えて活躍を見せる、DJ / プロデューサーのリミックス・アルバム。今年1月にリリースされた『DAISHI DANCE remix.』の第2弾で、彼が手がけたリミックス / プロデュース・ワークスのみを厳選し、未発表Remix曲も加えた、フロア直結型の2枚組アルバム。
11/3リリース(HOUSE)★★★★★★☆☆☆☆

1031_apparat.jpg
APPARAT/ DJ-Kicks
Ellen AllienのBPitch Controlをベースに活動するプロデューサーの最新ミックスCD。OvalやBorn Ruffians、Thom Yorke、Burial + Four Tet、Ramadanmanなど、4つ打ちのダンス・トラックにとどまらず、ロックやエレクトロニカ、ダブステップまで、幅広い楽曲をミックス。本作のためのエクスクルーシヴ・トラック、Apparat「Sayulita」も収録。
10/31リリース(ELECTRIC)★★★★★★☆☆☆☆

2010年10/24-10/30の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのMATTHEW HERBERTからGOOD CHARLOTTEまでは、10月29日発売予定のLOUD191号にてピックアップしておりますので、そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

1024_herbert.jpg
MATTHEW HERBERT/ One Club
革新的かつ唯一無二の音楽性を展開している鬼才プロデューサーが送る、一人、一夜、一個など“1”をコンセプトにしたアルバム、“One”シリーズの第二弾。ある一夜のクラブで、オーディエンスが発した音を録音し、その素材で制作した作品。クラブ・ピープルが放つ様々なノイズが有機的に結びつき、音楽としてリズムやメロディーを奏で出す、ユニークな楽曲を収録。
10/27リリース(ELECTRIC)★★★★★★★☆☆☆

1024_aveytare.jpg
AVEY TARE/ Down There
実験性を重視した独自のポップ・サウンドで人気を博す、Animal Collectiveの主要メンバーによる、初のソロ・アルバム。自身の人生体験から得た様々なイメージをモチーフにした作品で、電子音やエフェクター音、そしてAvey Tareのボーカルが、時にメロディックに、時にアブストラクトに立ち現れては消えてゆく、まるで海中や地中にいるかのようなイマジネイティブな楽曲を収録。
10/27リリース(ROCK/ POP)★★★★★★★☆☆☆

1024_goodcharlotte.jpg
GOOD CHARLOTTE/ Cardiology
累計1,000万枚以上のアルバム・セールスを誇り、今年でデビュー10周年を迎えた人気ポップ・パンク・バンドの5thアルバム。10年以上にわたる音楽活動の中で培ってきた、多種多様な音楽的要素と、そこから生み出された新境地のサウンドを満載し、これまで以上にメロディックな、彼らにしかつくり得ない極上のポップ・パンクを再発見できる充実作。
10/27リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1024_Weezer.jpg
WEEZER/ Hurley
パワー・ポップ・シーンを牽引してきたバンドの、Epitaph移籍第一弾となる8thアルバム。1stシングルのアップ・テンポなロック・ナンバー「Memories」をはじめ、アルバム全体を通し、彼らのルーツに戻った、“泣きのメロディー”満載のパワー・ポップ・サウンドを展開。ジャケは、人気海外ドラマ『LOST』のハーリー役の俳優、ホルゲ・ガルシア。
10/27リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

2010年10/17-10/23の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのLUCKY SOULは、10月29日発売予定のLOUD191号にて、80KIDZはiLOUDにてピックアップいたしますので、そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

1020_luckysoul.jpg
LUCKY SOUL/ Coming Of Age
’07年に『The Great Unwanted(恋はゴージャスに)』でデビューし、モータウンやダスティ・スプリングフィールドに代表される、王道の60’sポップを踏襲したサウンドで一躍脚光を浴びた、ブリティッシュ・ポップ・バンドの2ndアルバム。60’sポップのエッセンスを余すことなく吸収・昇華した、前作以上にピュアでパワフルなメロディーとビートが詰まった作品。
10/20リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

1020_80KIDZ.jpg
80KIDZ/ Weekend Warrior
今年からAli&とJunの2人体制となった、爆発的人気を誇るエレクトロ・ユニットの2ndアルバム。ボイス・サンプル以外は歌を一切用いず、インストのみで勝負したという作品で、ギターを前面にフィーチャーしたバンド・サウンドや、アシッド・トラック、インディー・ポップ・テイストを吸収した、前作とはひと味異なる楽曲を収録。
10/20リリース(ELECTRO)★★★★★★★☆☆☆

1020_BrianEno.jpg
BRIAN ENO/ Small Craft On A Milk Sea
U2やColdplayらのプロデューサーであり、音楽シーンに多大な影響を与えてきたプロデューサーが、WARPからアルバムを発表。レオ・アブラハム、ジョン・ホプキンスとのコラボレーションから誕生した本作は、イーノが考える“風景としての音楽”の可能性、そしてエレクトロニカの可能性と自由を追求したもの。曰く、“無声映画の鏡像、つまり音のみでつくられた映画”。刺激的で美しい音世界が広がる会心作。
10/20リリース(ELECTRONICA)★★★★★★★★★☆

1020_BryanFerry.jpg
BRIAN FERRY/ Olympia
ブライアン・フェリーの、通算13作目となるスタジオ・アルバムは、ブライアン・イーノ、フィル・マンザネラ、アンディ・マッケイらRoxy Musicのメンバーが37年ぶりに集結。他にもPink Floydのデヴィッド・ギルモアや、Red Hot Chili Peppersのフリー、Radioheadのジョニー・グリーンウッドら豪華アーティストが参加。ジャケットのモデルはケイト・モス。
10/20リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1020_GillesPeterson.jpg
GILLES PETERSON/ Heartbeat Presents One Time! Mixed By Gilles Peterson X Air
国産レーベルのHeart Beatと代官山のクラブ、AIRが送るミックスCDシリーズの第5弾に、クラブ・ジャズ・シーンをリードするUKの重鎮DJが登場。ジャズを土台に、ワールド・ミュージックやフリー・ジャズ、ビート・ミュージックまで全16曲をミックスし、ジャズの影響を感じさせる音楽も含めて全てが“ジャズ”という、新しい解釈を提示した作品。
10/20リリース(CLUB JAZZ)★★★★★★☆☆☆☆

1020_denda_mao.jpg
傳田真央/ 恋愛中毒
クラシックとダンス・ミュージックを背景に持つ実力派シンガーのニュー・アルバム。恋愛をテーマにし、バラードからダンス・チューンまで、多彩なトラックに乗せ、幸せや切なさ、悲しみといった感情の揺れ動きを、ストーリー仕立てで綴った作品。現代を生きる女性に、パワーを与えてくれる一作。
10/20リリース(R&B/ POP)★★★★★★★☆☆☆

1020_jilldeco_jk.jpg
JiLL-Decoy association/ ジルデコ4
スタイリッシュかつポップなサウンドが持ち味のクラブ・ジャズ・バンドによる4thアルバム。生音の深みと厚み、ハーモニーが追求された本作には、日本語詞が独特の世界観を放つオリジナル曲に加え、須永辰緒がプロデュースを手がけた、ワーキング・ウィークのカバーも収録。
10/20リリース(CLUB JAZZ)★★★★★★☆☆☆☆

1020_avengers.jpg
avengers in sci-fi/ dynamo
3ピースの概念にとらわれない自由なサウンドで人気を博すロック・バンドの、メジャー・デビュー作。生と死、過去と未来など、相反するものが混在する感覚をテーマに、ロック、パンク、エレクトロ等の要素を吸収した音楽性を展開。プログレの影響を受けたアレンジや、ここ数作封印していたシューゲイザー的なギター・ノイズもフィーチャー。
10/20リリース(ROCK)★★★★★★☆☆☆☆

2010年10/10-10/16の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのiLLは、現在発売中のLOUD190号にて、COMA*は、10月29日発売予定のLOUD191号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

1010_iLL.jpg
iLL/ Minimal Maximum
スーパーカー、NYANTORAの活動で知られる中村弘二(ナカコー)による音楽プロジェクトの、通算5作目となるオリジナル・アルバム。近年作の定番レコーディング・メンバーである、沼沢尚(Dr)、ナスノミツル(B)、西滝太(Keys)と共に、新たなエレクトロニック・サウンドのアイディアや、より洗練された演奏をベースにつくり出した作品。ミニマルなテイストを独自に解釈した、イマジネイティブな音世界を展開。
10/13リリース(ROCK/ ELECTRIC)★★★★★★★★☆☆

1010_coma.jpg
COMA*/ illm
’01年より東京を拠点に活動する、3人組ライブトロニカ・バンドの4thアルバム。ロックやジャム、ジャズ、フュージョン、ハウスなど多彩な要素を飲み込んだ、エモーショナルかつグルーヴィーなサウンドを展開。SOURのHOSIJIMAがゲスト・ボーカルとして参加した「Canoe」など、全7曲を収録。
10/13リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1010_sleighbells.jpg
SLEIGH BELLS/ Treats
M.I.A.の最新アルバムにも参加している、デレクとアレクシスからなる、ブルックリンの男女2人組インディー・ポップ・デュオによるデビュー・アルバム。ハードコア・パンク出身のデレクがつくり出す、超ハード&ノイジーなトラックと、かつてガール・ポップ・バンドで活動していたという、アレクシスのキュートなボーカルが結合した、エキセントリックな一作。
10/13リリース(INDIE POP)★★★★★★★☆☆☆

1010_Antony.jpg
ANTONY & THE JOHNSONS/ Swanlights
ニューヨークを拠点に、ピアノの弾き語りを軸にした、孤高の音楽活動を続けるアーティスト。前作の収録曲と同時期に書かれた曲をまとめた内容で、Bjorkとのデュエット曲、ロンドン交響楽団が全面参加した曲、そしてシングルの「Thank You For Your Love」など、様々なスタイルの楽曲を収録。荘厳な雰囲気が漂う従来作と比較すると、いくぶん開放的な佇まいの作品。
10/13リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1010_squarepusher.jpg
SQUAREPUSHER presents SHOBALEADER ONE/ D’demonstrator
Warpの看板プロデューサー / ベーシストであるトム・ジェンキンソンが、キーボード、ギター、ドラムからなるバンド編成の新プロジェクトを始動。その1stアルバムは、ポップスやエレクトロニカ、ファンク、AOR、メタル等、実にさまざまな要素が渾然一体となったサウンドと、奇妙に歪んだトムのボコーダー・ボーカルが結合した、ストレンジな異色作。
10/6リリース(ELECTRO/ ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1010_sufjan.jpg
SUFJAN STEVENS/ Age Of Adz
’03年のアルバム『ミシガン』で一躍注目を浴びた、USの奇才シンガー・ソングライターによる、約5年ぶりの新作。これまで得意としてきた物語的なテーマを手放し、ボーカル&コーラス、シンセ、ストリングス、ホーンといった多彩な音の要素を組み立て、壮大かつドリーミーな、一大叙事詩的サウンドスケープを展開。
10/13リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

1010_ffmix.jpg
FRIENDLY FIRES /Bugged Out! Presents Suck My Deck
UKの人気パーティーのミックスCDシリーズ最新作は、’08年に「Paris」のヒットで一躍注目を浴びた、UKのインディー・ダンス&ポップ・バンドが担当。エレクトロホップから、ディスコダブ、エレクトロ・ポップ、テクノまで、’00年代後半ならではの、ジャンルを自在に横断する選曲スタイルで、バンド本体の音楽性よりもさらにダンサブルな楽曲群をミックス。
10/13リリース(ELECTRO/ TECHNO)★★★★★★☆☆☆☆

1010_monobright.jpg
monobright/ Adventure
’07年にメジャー・デビューした、札幌発の4人組ロック・バンドによる3rdアルバムは、今年から来年にかけての活動計画“DO10!!”プロジェクトの前半戦となる作品。曲構成、アレンジ、歌詞の世界観、収録時間という枠に囚われることなく、タイトルどおり、自らの感性を刺激する興味だけを指標に、自由奔放に創り上げた作品。
10/13リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

2010年10/3-10/9の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのSPECIAL OTHERSからPAPER PLANE PROJECTまでと、EPのMASTERLINKは、現在発売中のLOUD190号にてピックアップしております。また、アルバムのSweet LiciousはiLOUDにてインタビュー掲載予定ですので、そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

1003_SO.jpg
SPECIAL OTHERS/ The Guide
’06年にメジャー・デビューし、そのセッション性の高い、躍動感あふれるライブ・パフォーマンスで高い人気を博す、4ピース個性派ジャム・バンドの4thアルバム。細部にこだわった音づくりと、彼らの真骨頂であるキャッチーなサウンドが、心地よいバランスで融合し、生演奏ならではの予想外な展開や、人間味あふれるグルーヴ感を楽しめる注目作。
10/6リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1003_tricky.jpg
TRICKY/ Mixed Race
独自の音楽的センスで、ニューウェイヴ、ロック、レゲエ、ヒップホップを融合させてきた、英ブリストル出身の鬼才アーティストによる9thアルバム。ボビー・ギレスピー(Primal Scream)らをゲストに迎え、彼らしいスモーキーでダークな音はもちろん、自身初の試みとも言える、ダンサブルなサウンドも展開した、バラエティー豊かな作品。
10/6リリース(ROCK/ BREAKBEATS)★★★★★★★☆☆☆

1003_SH_jk.jpg
Schroeder-Headz/ newdays
DE DE MOUSEや佐野元春、PUFFYらのライブやレコーディングに参加しているキーボーディスト、渡辺シュンスケによる新プロジェクト。エレクトロニカ、ブレイクビーツ、ポスト・ロックといった現代音楽の要素を、ジャズやクラシックのフィルターを通し、ピアノ、ベース、ドラムのトリオ編成+プログラミングで独自に構築した、リリカルな楽曲を収録。
10/6リリース(JAZZ/ ELECTRONICA)★★★★★★★☆☆☆

1003_skid.jpg
skrew kid/ room tapes
名古屋のポスト・ロック・バンド、All Of The Worldのメンバーである、Yoshihiro Tsuchieの2ndソロ・アルバム。クラシック・ギターやローズ・ピアノといった楽器に加え、オープンリールやテープ・エコー、テープ・レコーダー等珍しい機材を用い、シンプルなメロディーがループする、素朴で優しいローファイ・サウンドを展開。
10/6リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1003_PPP.jpg
PAPER PLANE PROJECT/ Pacific Connection
’08年にデビューした、オーストラリア出身の新星ヒップホップ・ユニットによる1stアルバム。ファンク・バンドの生演奏をサンプリングしたほか、パーカッション、ホーン、キーボード、ギターなど、生楽器も用い、ソウルやファンク、ディスコ・ミュージック、ジャズ、ラテン音楽をバックグラウンドとした、生音由来の温かみあふれるグルーヴを展開。
10/6リリース(HIP HOP/ FUNK)★★★★★★★☆☆☆

1003_sweetlicious.jpg
Sweet Licious/ Sweet Licious
’07年に結成されたSakurakoとKaedeからなるガールズ・シンガー・ユニットのメジャー・デビュー・アルバム。女の子のリアルな気持ちを綴ったラブ・ソングや、ハッピーなダンス・チューン、生ストリングスによるドラマティックなバラードなど、Sakurakoのクールで伸びやかな歌声と、Kaedeのキュートで艶のある歌声を楽しめる10曲を収録。
10/6リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

1003_BnS.jpg
BELLE AND SEBASTIAN/ Write About Love ~愛の手紙~
カリスマ的な人気を博す、グラスゴー出身ギター・ポップ・バンドによる、約4年ぶりとなる7thアルバム。バンドの中心人物、スチュワート・マードックによるソロ作等、各メンバーのソロ活動を経て、地元グラスゴーとLAでレコーディングした復帰作品で、一回りスケールアップした、瑞々しくも美しいサウンドを展開。
10/6リリース(POP/ ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1003_ash.jpg
ASH/ A-z Vol.2
’90年代から人気を博す、北アイルランド出身のロック・バンドによる7thアルバム。2週間に1曲、配信と7インチの2形態でシングルをリリースし、1年をかけて26曲を発表するという企画の後半にあたる作品で、“N”から“Z”まで13曲を収録。前作同様にポップ&メロディアスで、ファンの期待を裏切らないASH節を展開。
10/6リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

1003_edwyncollins.jpg
EDWYN COLLINS/ Losing Sleep
元オレンジ・ジュースのメンバーとして知られる大御所アーティストの、通算7作目となるソロ・アルバム。The Cribsのライアン&ジョニー・マー、The Drums、Franz Ferdinandのアレックス&ニックらとのコラボ楽曲を収録した、瑞々しくも地に足着いたギター・ポップを満喫できる作品。
10/6リリース(INDIE POP)★★★★★★★☆☆☆

1003_orb.jpg
THE ORB/ Metallic Spheres
アレックス・パターソン率いる重鎮ユニットの新作は、Pink Floydのデヴィッド・ギルモアとのコラボ作品。5つの楽章を内包する2部構成の作品で、パターソンのアンビエントなトラックに、ギルモアの叙情的で耽美なギターとボーカルが絡む、壮大なサウンド・スケープを展開。ベースとキーボードにユースも参加。
10/5リリース★★★★★★★☆☆☆

1003_susumuyokota.jpg
SUSUMU YOKOTA/ Kaleidoscope
国内のテクノ・シーン黎明期から活動を続けるクリエイターによる、『Mother』(’09)に続くアルバム作品。時にエレガントで、時にアブストラクトな電子音と、多様なアコースティック楽器の調べが共鳴しあう、深いエコーに包まれたアンビエント・ミュージックを展開。定番の3拍子楽曲も収録。
10/4リリース(AMBIENT)★★★★★★★☆☆☆

1003_spiritcatcher-.jpg
SPIRIT CATCHER/ Partners In Crime
デビュー・アルバム『Night Vision』(’07)がクロスオーバー・ヒットし一躍注目を浴びた、ベルギーのダンスミュージック・デュオ。その2ndアルバムは、レトロなディスコ・チューンからテック・ハウスまで、とにかくディープな音が詰まった作品。
10/6リリース(HOUSE)★★★★★★★☆☆☆

1003_goldP.jpg
GOLD PANDA/ Lucky Shiner
’10年度注目の新人として話題を集めている、UK出身のエレクトロニック~サンプリング・ミュージック・クリエイターのデビュー・アルバム。ダンサブルなビートと、チルウェイブにも通じる、カラフルで淡いサウンドが融合した、ドリーミーな音世界を楽しめる、新時代のアンビエントといった趣の作品。
10/6リリース(ELECTRONICA)★★★★★★★☆☆☆

EP

1003_masterlink.jpg
MASTERLINK/ Super Speed EP
今年6月にシングル『Traveling』でメジャー・デビューを果たした、東京出身の3ピース・エレクトロ・ロック・バンドによる最新EP。キャッチーなメロディー、ダンサブルなビート、ドリーミーなエレクトロ・サウンドを、シングルからさらに探求したオリジナル曲3作品と、大沢伸一、DAISHI DANCEによるリミックスの計5曲を収録。
10/6リリース(ROCK/ ELECTRO)★★★★★★★☆☆☆

2010年9/26-10/2の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのAMWEまでは、9月30日発売予定のLOUD190号にて、JABBERLOOPは191号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

0926_mark.jpg
MARK RONSON & THE BUSINESS INTL/ Record Collection
クリスティーナ・アギレラや、リリー・アレンらの楽曲を手がける人気プロデューサー / DJによる新プロジェクトのニュー・アルバム。ゲストに、カルチャー・クラブのボーイ・ジョージ、デュラン・デュランのニック・ローズ、ザ・ズートンズのデヴィッド・マッケイブらを招き、ブレイクビーツを軸に、’70 ~ ’80年代のシンセポップやニューウェイヴ、エレクトロ・クラシックスの要素を取り入れた、レトロなサウンドを展開。
9/29リリース(POP)★★★★★★★★☆☆

0926_meg.jpg
MEG/ BEST FLIGHT
モデル、ファッション・デザイナーとしても活躍する人気シンガーのベスト・アルバム。アルバム本編には、『OK』以降に発表した楽曲から、MEG自らセレクトした全17曲を収録。初回限定盤の『Terminal A』には、PV等を収めたDVDと、限定フォトT シャツが、『Terminal B』には、過去曲の新録バージョン5曲+リミックス8曲を楽しめるボーナスCDを同梱。
9/29リリース(POP)★★★★★★★★☆☆

0926_AMWE.jpg
AMWE/ GIRLS
DIESEL:U:MUSIC”で’09年のJAPAN WINNERに選ばれ、一躍脚光を浴びたシンガーの2ndアルバム。ブラー「Girls and Boys」のカバーから、攻撃的なエレクトロ・ナンバー、イタロ・ディスコやディープ・ハウスのテイストを吸収したダンス・ナンバーまで、ダンス・ミュージックに根ざしつつもポップな楽曲がつまった作品。
9/29リリース(ELECTRO/ POP)★★★★★★★☆☆☆

0926_CHROMEO.jpg
CHROMEO/ Business Casual
A-Trakの兄としても知られるデイヴ1(G/Vo)と、P・サグ(トークボックス)からなる、モントリオール出身のエレクトロ・ファンク・デュオによる3rdアルバム。’80sディスコ全開の黒いグルーヴ感、セクシーなメロディーラインを前面に出しつつ、時代の先端サウンドも盛り込んだ作品。先行シングル「Don’t Turn The Lights On」の、エアロプレーン・リミックスも収録。
9/29リリース(ELECTRO)★★★★★★★★☆☆

0926_ofmontreal.jpg
OF MONTREAL/ False Priest
US出身のサイケデリック・ポップ・バンドによる通算10作目のアルバム。従来のサイケでグラムなテイストはそのままに、ファンク~ディスコ的なフィーリングも加わった、よりグルーヴィーな音世界を表現した作品。ビヨンセの妹ソランジュとジャネル・モネイも参加した話題作。
9/29リリース★★★★★★★☆☆☆

0926_jabber.jpg
JABBERLOOP/ 攻め燃える
海外でも評価の高い、5ピース・クラブジャズ・バンドの3rdアルバム。SoulheadのYoshika、Tsugumiをゲスト・ボーカルに迎え、ライブ映えのする白熱のサウンドを展開。約40名編成のブラス・バンド“JABBERLOOP吹奏楽団”による、「シロクマ」と「荘厳伝説」のリテイク・バージョンも収録。
10/2リリース(CLUB JAZZ)★★★★★★★☆☆☆


WAGDUG FUTURISTIC UNITY/ R.A.M
THE MAD CAPSULE MARKETSのKYONOによるプロジェクトの2ndアルバム。RIZEのKenKen(B)らを迎えて、バンド形式でレコーディングを行ない、攻撃的な電子音とロックの融合を軸に、これまで以上にヘヴィーな音を追求した作品。
9/29リリース(ROCK)★★★★★★☆☆☆☆

0926_jazztronik_yuki.jpg
Jazztronik feat.YUKI/ ベッドタイムストーリー
ジャズ / クロスオーバー・シーンを中心に幅広い活躍を見せる実力派プロデューサーJazztronikによる、YUKIをボーカルに迎えた新曲。10月公開の映画『死刑台のエレベーター』の主題歌で、ピアノとストリングスを基調にした美しいトラックに、イノセントながらも力強いYUKIの歌声が乗る、ドラマティックな一曲。
9/29リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

SINGLES

0926_soutai_ootani.jpg
相対性理論 / 大谷能生 / 乱暴と待機
やくしまるえつこ率いるポップ・ユニットの相対性理論と、音楽批評家でサックス / エレクトロニクス奏者でもある大谷能生のスペシャル・ユニットによるシングル。タイトル曲は10月公開の映画『乱暴と待機』の主題歌で、大谷能生が作曲、アレンジを担当。
9/29リリース(POP/ ROCK)★★★★★★☆☆☆☆

2010年9/19-9/25の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのVOLA & THE ORIENTAL MACHINEは、現在発売中のLOUD189号にて、DRUMS OF DEATHは、9月30日発売予定のLOUD190号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

0919_vola.jpg
VOLA & THE ORIENTAL MACHINE/ Principle
NUMBER GIRL、ZAZEN BOYSを経て、アヒト・イナザワが’05年に結成した4ピース・ロック・バンドによる3rdアルバム。前作の制作で培ったシンセ/打ち込みサウンドの要素と、彼ら本来のソリッドなロック・バンドの要素が、よりダイナミックに結合。ロマンチックでダンサブルな「THANK YOU MY FORCE」からハードでフリーキーな「Flag」までを包括する、ユニークでオリジナリティーあふれる音楽性を展開。
9/22リリース(ROCK/ ELECTRIC)★★★★★★★★☆☆

0919_drumsofdeath.jpg
DRUMS OF DEATH/ Generation Hexed
’08年に、Hot Chipのジョー・ゴダードが運営するレーベル、Greco-Romanからデビューを果たした、スコットランド出身のアーティストによる1stアルバム。リード曲「Lonely Days」を筆頭に、テクノ、パンク、レイヴ、’80s ポップといった音楽的要素が渾然一体となった、ブードゥー~ゾンビ趣味も全開な音楽性を展開。Jamie LidellやGreen Velvetを彷彿とさせる、ソウルフルにしてユニークなボーカルも披露。
9/22リリース(ELECTRO)★★★★★★★☆☆☆

0919_deerhunter.jpg
DEERHUNTER/ Halcyon Digest
’01年に、ブラッドフォード・コックスとモーゼズ・アーチュレタを中心に結成された、米アトランタ出身のインディー・バンドによる、4thアルバム。共同プロデューサーに、Animal CollectiveやGnarls Barkleyとの仕事で知られるベン・アレンを迎え、彼らの代名詞であるシューゲイザー的でヒプノティックな音響世界が、よりカラフルに、よりポップに開花した作品。
9/22リリース(ROCK/ POP)★★★★★★★☆☆☆

0919_hundred.jpg
THE HUNDRED IN THE HANDS/ The Hundred In The Hands
NYを拠点に活動する男女2人組ユニットのデビュー・アルバム。リチャード・Xやエリック・ブルーチェック(DFA)協力のもと、エレガントな女性ボーカル、ニューウィエイブ的なギター、モダンなシンセ音が融合した、ダンサブルでハイセンスなエレクトロ・ポップ/ディスコを展開。WARP発の注目新人。
9/22リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

0919_msp.jpg
MANIC STREET PREACHERS/ Postcards From A Young Man
UKで国民的な人気を誇り、現在は3人編成で活動するロック・バンドの約1年ぶりとなる10thアルバム。元Guns N’ Rosesで現Velvet Revolverのダフ・マッケイガンや、Echo & The Bunnymenのイアン・マッカロク、元Velvet Undergroundのジョン・ケイルら豪華ゲストとともに、“マスコミへの最後の一撃”をキーワードに、強力なメロディと文学・哲学を織り込んだ詞を展開。
9/22リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

0919_carlbarat.jpg
CARL BARAT/ Carl Barat
The LibertinesやDirty Pretty Thingsの活動で知られるミュージシャンの1stソロ・アルバム。The Divine Comedyのニール・ハノン や、Miike Snowのアンドリュー・ワイアット等をゲストに迎え、これまでのメロディーの良さはそのままに、バンド・サウンドとはまた違う、新しい音楽的アイデアに挑戦した、パーソナルかつ発展的な作品。ピート・ドハーティとの共演トラックも収録。
9/22リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

0919_shigure.jpg
凛として時雨/ still a Sigure virgin?
鋭くエモーショナルなサウンドスケープ、シリアスな歌詞の世界観、迫力のライブ・パフォーマンスで人気を博す、男女ツイン・ボーカルの3ピース・バンドによる4thアルバム。メロディーや自在に変化する曲展開をこれまで以上にブラッシュアップさせ、重厚かつ鋭利で、静寂と轟音が共存する、独自の世界観を追求した意欲作。
9/22リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

0919_skream.jpg
SKREAM/ Outside The Box
UK ダブステップ・シーンの主要アーティストによる、’06年の『Skream!』以来となるオリジナル・アルバム。アンダーグランウンドなテイストをキープしつつも、メジャー化が進むシーンの動向にも対応した、バラエティー豊かなサウンドを披露。La Rouxをフィーチャーした「Finally」も収録。
9/25リリース(DUBSTEP)★★★★★★☆☆☆☆

EPS

0919_howtodestroy.jpg
HOW TO DESTROY ANGELS/ How To Destroy Angels
Nine Inch Nailsの活動休止を宣言したトレント・レズナーが、妻のマリクイーン・マーンディグ、プロデューサーのアティカス・ロスと共に結成した新バンドのデビューEP。インダストリアル色の強い、メタリックかつ緻密なロック・サウンドを展開。ヘヴィーかつモダンな音を堪能できる6曲を収録。
9/22リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

0919_flylo.jpg
FLYING LOTUS/ Pattern + Grid World
今年4月にアルバム『Cosmogramma』をリリースし、大反響を巻き起こした、LA出身の新世代エレクトロニック・ビートメイカーによる7曲入りの最新EP。緻密な内容を誇る『Cosmogramma』よりもリラックスしたムードの、実験的かつポップなトラックを収録。彼の底知れぬ才能を再確認できる内容。
9/21リリース(BREAKBEATS)★★★★★★★☆☆☆

2010年9/12-9/18の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのNAOTOと、シングルのCHiEは、9月30日発売予定のLOUD190号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

0912_linkinjk.jpg
LINKIN PARK/ Thousand Suns
全世界でトータルセールス5000万枚を誇る、USロック・バンドの3年半振りとなる4thアルバム。マイク・シノダ、リック・ルービンとの共同プロデュースのもと、約2年に渡る実験とレコーディングで得た、多様な音のパートを解体/再構築した、全く新しい彼らの音楽が詰まった作品。緻密に計算されたビート、サウンド、メロディーが絡み合う、トータル・アルバムとして高い完成度を誇る意欲作。
9/15リリース(ROCK)★★★★★★★★★☆

0912_maroon5.jpg
MAROON 5/ Hands All Over
デビュー・アルバムが全世界で1000万枚を超えるヒットとなった、US出身のロック・バンドによる3rdアルバム。AC/DCを手がけるロバート”マット”ラングをプロデューサーに迎え、ファースト・シングルとなった「Misery」をはじめ、さまざまなジャンルを取り入れた躍動感あふれるサウンドを展開。
9/15リリース(ROCK/ POP)★★★★★★☆☆☆☆

0912_NAOTO.jpg
NAOTO/ Prism
クラシックの素養を持ち、現在はポップ・ミュージック・シーンで活躍するヴァイオリニストの最新作。野崎良太(Jazztronik)、松本圭司、鷺巣詩郎、斉藤恒芳、遠山哲朗ら実力派ミュージシャンが、アレンジャーとして参加し、ラテン・ハウス調の楽曲や、エレクトロニック・サウンドを取り入れた楽曲、映画『新世紀エヴァンゲリオン』のテーマ曲「THANATOS」のリアレンジ曲など、オリジナリティーあふれる楽曲を展開。
9/15リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

0912_AVB.jpg
ARMIN VAN BUUREN/ Mirage
UKのDJ MAG誌のDJランキングで、3年連続トップを独走している、オランダ出身のトップDJ/ プロデューサーによる最新作。BT、Guy Chambers、Ferry Corsten、Christian Burnsらをゲストに迎え、フロア・ライクなトラックからボーカルをフィーチャーしたキャッチーな楽曲まで、壮大でアンセミックな16曲を収録。
9/15リリース(TRANCE)★★★★★★☆☆☆☆

0912_baku.jpg
DJ BAKU HYBRID DHARMA BAND/ D.E.F
ヒップホップ・シーンをベースに、ジャンルを越えて支持されている俊才ターンテーブリスト、DJ BAKU率いるバンドの1stアルバム。4月に開催された、<KAIKOO POPWAVE FESTIVAL>でのライブで鳴らした音をさらに磨き上げ、ダンス・ミュージックとロックの新しい化学反応を追求した、骨太かつ重厚な、男気満点の作品。
9/15リリース(ROCK/BREAKBEATS)★★★★★★☆☆☆☆

0912_dorian.jpg
DORIAN/ Melodies Memories
七尾旅人×やけのはら「Rollin’ Rollin’」のアレンジを手がけたトラックメイカーによる1stアルバム。’80年代テイスト、リゾート音楽趣味全開の、メロウでトロピカルなシンセサイザー・ディスコ/ポップ・サウンドが詰まった作品。七尾旅人&やけのはら、G.RINA参加曲も収録。
9/15リリース(POP)★★★★★★☆☆☆☆

SINGLES

0912_chie.jpg
CHiE/ Beautiful Ladies
’06年にデビューしたR&B ユニット、Foxxi MisQのメンバーとしても活動していたシンガーのソロ・デビュー・シングル。エレクトロの要素を取り入れた、ニュータイプなダンス・ポップ・チューンのタイトル曲に加え、カップリングにアップテンポなR&Bチューン「Sweet Love」と、CHiE自身が作詞に参加した、メロディアスなミドル・バラード「Still Love You」を収録。
9/15リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

2010年9/5-9/11の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのTHE CHARLATANSまでは、現在発売中のLOUD189号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

0905_royksopp.jpg
ROYKSOPP/ Senior
ノルウェー出身のエレクトロ・ポップ・ユニットが昨年リリースしたアルバム、『Junior』の姉妹作。外交的で若さを感じさせる、エネルギーにあふれた『Junior』とは正反対の、内省的で趣味性の高い、ディープなインスト・サウンドを探求した注目作。
9/8リリース(ELECTRIC)★★★★★★★★☆☆

0905_charlatans.jpg
THE CHARLATANS/ Who We Toush
’90年代、’00年代を通じて、常に高い人気を誇ってきた、イギリスを代表するロック・バンドの通算11枚目となるアルバム。プロデューサーにユース(元Killing Joke)を迎え、彼ららしいアップテンポでダンサブルな楽曲から、ドラマチックなストリングスを配したアコースティック楽曲まで、多彩な楽曲を展開。
9/8リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

0905_INTERPOL.jpg
INTERPOL/ Interpol
ポストパンク・リバイバル・ブーム以前から活躍する、NY出身のバンドによる4thアルバム。セルフ・プロデュースで制作し、先行配信された「Lights」を筆頭に、持ち前の叙情性に磨きをかけた充実作。先日脱退を発表した、ベーシストのカルロス・Dが参加した最後の作品。
9/8リリース(ROCK)★★★★★★★★☆☆

0905_TAHITI80.jpg
TAHITI 80/ Single Club
’00年のデビュー作『Puzzle』で一躍脚光を浴びて以来、端麗なポップ・サウンドで高い人気を獲得してきたフレンチ・バンドの、デビュー10周年を記念するベスト盤。クラブ・ミュージックの要素を取り入れた、独自のダンサブルで甘く切ない音世界を一望できる内容。「Me And The Princess」も収録。
9/8リリース(POP/ ROCK)★★★★★★☆☆☆☆

0905_tommyguerrero.jpg
TOMMY GUERRERO/ Living Dirt
US西海岸を拠点に活動し、ストリート・カルチャー・シーンで絶大な支持を獲得しているアーティストの最新作。たった一人でスタジオに入り、楽器とサンプラー、ループ・ペダル、エフェクターを用いて一発録りで制作した、ドープかつエレクトロニックなサウンドを展開。
9/8リリース(BREAKBEATS)★★★★★★☆☆☆☆

0905_grina.jpg
G.RINA/ Mashed Pieces #2
DJや楽曲提供など幅広く活躍する女性シンガー・ソングライターによる2年ぶりの新作。自身のユニットであるNI-TOを始め、LUVRAW&BTB、Beta Panama、Tofubeatsらが参加し、ダブステップを軸にUKファンキーやハウスを取り込んだサウンドを展開。G.RINA自身のレーベル、melody&Riddimからリリース。
9/8リリース(DUBSTEP/ POP)★★★★★★☆☆☆☆

0905_superpitcher.jpg
Superpitcher/ Kilimanjaro
ドイツの名門レーベル、Kompaktの看板アーティストによる、約6年ぶりの2ndオリジナル・アルバム。先行EP「Rabbit In A Hurry」をはじめ、ミニマムかつポップでひねりの効いた四つ打ちのトラックをベースに、ボーカルを全面にフィーチャーした11曲を収録。
9/8リリース(TECHNO)★★★★★★☆☆☆☆

SINGLES

0905_minmi.jpg
MINMI/ パッと花咲く feat.VERBAL
レゲエ、ソカ、ヒップホップの要素をベースに、独自のポップ・ミュージックを展開している人気シンガー・ソングライターの最新シングル。表題曲は、大沢伸一がプロデューサーを務め、三味線のフレーズや、日本の伝統音楽を彷彿とさせる節回しといった和のテイストと、エレクトロニック・ビートが融合した一曲。
9/8リリース(REGGAE/ POP)★★★★★★★☆☆☆

0905_monobright.jpg
monobright/ 雨にうたえば
’07年にメジャー・デビューした、札幌発の4人組ロック・バンドによる、今年2枚目のシングル。タイトル曲は、不器用な男の心の葛藤を描いた、新境地ともいえるセンチメンタルなナンバー。C/Wには、ベース・ラインを強く打ち出した「KISS」、暗い世界観を持った「黒」を収録。
9/8リリース(ROCK)★★★★★★☆☆☆☆

0905_avenger.jpg
avengers in sci-fi/ Delight Slight Lightspeed
’02年結成の3ピース・ロック・バンドの1stシングル。愛をテーマにした、疾走感あふれるスペーシーなリード曲と、’04年に発表した「Nayutanized」のリアレンジ・バージョンの2曲を収録。今年4月にLIQUIDROOMで行われたライブ映像を収録した特典DVDも同梱。
9/8リリース(ROCK)★★★★★★☆☆☆☆