Band of Horses『Mirage Rock』インタビュー


BandofHorsesMirageRock.jpg

2004年にBen Bridwell(Vo/G)を中心に米シアトルで結成され、2006年にSub Popからデビューしたロック・バンド、Band Of Horses (バンド・オブ・ホーセズ)。現在のメンバーは、Ben Bridwell、Ryan Monroe、Tyler Ramsey、Bill Reynolds、Creighton Barrettの5名。クラシック・ロックのエッセンスを吸収したサウンドが持ち味で、2010年にリリースした『Infinite Arms』は、全米チャート初登場7位(ロック部門2位)を記録。さらにグラミー賞にもノミネートされるなど、確固たる人気と地位を確立しているバンドとなっています。

そんなBand of Horsesが昨年リリースした最新アルバム『Mirage Rock』 (ミラージュ・ロック)の日本盤がリリースされました。海外では全米チャート13位、全英チャート20位を記録し、変わらぬ人気ぶりを証明している本作。The Who、Steve Miller Band、Eagles、Faces、The Clashといったビッグ・バンドとの仕事で知られるイギリスの大御所、‪Glyn Johns‬(グリン・ジョンズ/ジョーンズ)をプロデューサーに迎え制作したその内容は、ヴィンテージ系ロックの醍醐味を彼ららしいセンスで追求したものとなっています。

ここでは本作『Mirage Rock』の内容について、先日開催された<Hostess Club Weekender>で来日したBand of Horsesのメンバー、Bill Reynolds (B)とCreighton Barrett(Dr)に話を聞きました。


BandOfHorses_2012.jpg

Band of Horses『Mirage Rock』インタビュー

__最新作『Mirage Rock』は昨年9月リリースされた作品になりますが、反響はいかがですか?

Creighton Barrett(以下 C)「今のところ、とても良い反響をもらっているよ。今は、違った国に行って曲をプレイすると、違った形でウケる様子を見るのが楽しいね。シングル曲の「Knock Knock」は、どこでやってもリアクションがいいよ」

__『Mirage Rock』は、グラミー賞にもノミネートされた『Infinite Arms』(’10)に続く作品ですが、どんな内容のアルバムを目指して制作にとりかかったのでしょうか?

C「前作の時は自分達で手がけて、それはそれでとても楽しくやれたんだけど、今作では、それとはまた違う方向性でやってみたかったんだ。で、そういう話をマネージャーをしていたら、プロデューサーの‪Glyn Johns‬(グリン・ジョンズ/ジョーンズ)を紹介してくれてね。僕らとしても、彼にはとても興味があったから、今回一緒にやることになったよ」

__テーマやコンセプトといったものは、何かあったんでしょうか?

C「今作では、すごく“ロック”していて、生っぽいサウンドをつくることができたんだけど、グリンは、そういう方向性にバンドを持っていく、後押しをしてくれたんだ。レイヤーを何層にも重ねていくような音づくりではなく、もっと骨っぽくてシンプルな感じの音づくり、曲づくりだね。個人的には、とても上手くいったと思ってるよ」

__“Mirage Rock”というアルバム・タイトルには、どんな意味合いを持たせているんですか?

Bill Reynolds(以下 B)「言葉遊びで、ジョークみないなものなんだ。“Garage Rock”(ガレージ・ロック)という言葉にひっかけて、“Mirage Rock”(ミラージュ・ロック)にしたんだよね(笑)」

__そういうことですか。ではこのタイトルは、今作のサウンド・アプローチに通じる言葉でもある、と考えていいんでしょうか?

C「作業をしていくうちに、ワーキング・タイトルにストーリーがいろいろ積み重なっていくってこともよくあるけど、今回はスタジオでやっていたことがそのまま出てきた感覚があるから、目指していたサウンドを表したアルバム・タイトルにはなったと思うよ」
B「そうだね。僕もそう思う」

__グリン・ジョンズは、数々の’60~’70年代の偉大なロック・バンドと仕事をしてきた、伝説的とも言えるプロデューサーですが、彼とのレコーディング作業はいかがでしたか?

C「彼は、すごくリラックスした、落ち着いた感じの人物だったね。僕らは、最初ちょっと緊張していたところもあったんだけど(笑)。で、今回彼から一番学んだのは、あまりにもキレイに磨き上げられた音や正確な音よりも、パフォーマンスそのものを重視しよう、ってことだったかな。自分達が出したサウンドに、きちんとしたエッジをつくるのではなく、ありのまま自然に出す、ということだね。要するに、ラフな部分を残しても問題ないというか、楽曲として全体を聴くと、むしろその方が良いんだよ」

__なるほど。

C「だから、このアルバムで自分達が実際に一番クールだと思っている部分は、ミスしてしまったところだったりするよ(笑)。ミスってもそのまま残したからね」

__曲づくり自体は、どのように進めていったんですか?

B「今回は、スタジオに入る前にできていた曲と、アイディアだけあってスタジオで完成させた曲と、2パターンあったんだ。ちょうど50/50の感じかな。で、レコーディングは、LAのサンセット・サウンド(編注:有名なレコーディング・スタジオです)でやったよ。ヴァン・ヘイレンなんかが使うスタジオでね」
C「グリンはシティー・ボーイだから、蚊が出るようなシアトルの山じゃ作業できないんだよ(笑)。ともかく、彼とレコーディングしていく中で、ほどんどの曲が変化していったと思うよ。特に「Shut-In Tourist」なんかは、最初につくった時とは全然違う曲になったね。当初はインディー・ロックっぽいストレートな曲だったんだけど、最終的にはロー・ビートで、間が感じられるような雰囲気のある曲に仕上がったんだから」

__「Knock Knock」は、どのようにして誕生した曲ですか?

B「とにかくアップテンポで楽しい曲をつくろう、ってことでスタートした曲だね」
C「キック・ビートを入れたデモをBen(Ben Bridwell)に渡して、それに彼が歌詞を書いたりしながらでき上がっていったんだけど…シリアスな曲じゃなくて、ベースボール・スタジアムでワーって騒ぐようなアンセムさ(笑)」

__今作の中で、あなた達が特に気に入っている曲がありましたら、ご紹介ください。

B「僕は、「Electric Music」と「Feud」かな。「Feud」は、始まったら止まらないような感じが、いいね。「Electric Music」は、プレイしていてとにかく楽しい曲だよ」
C「「Electric Music」のような、ザ・ローリング・ストーンズみたいなタイプのロックンロールって、これまであんまりやったことがないしね」

__最後に、Band Of Horsesの次なる活動目標を教えてください。

B「やるだけさ!(笑)」
C「毎回、前作よりもっと良いレコードをつくり続けていくこと、かな。そしてできるだけ長くバンドを続けていきたいね」

interview iLOUD


【リリース情報】

BandofHorsesMirageRock.jpg

Band of Horses
Mirage Rock
1月23日 発売
(JPN) Hostess / HSE-60136
※日本盤ボーナストラック3曲、歌詞対訳、ライナーノーツ付
HMVでチェック

tracklisting
01. Knock Knock
02. How To Live
03. Slow Cruel Hands of Time
04. A Little Biblical
05. Shut-In Tourist
06. Dumpster World
07. Electric Music
08. Everything’s Gonna Be Undone
09. Feud
10. Long Vows
11. Heartbreak on the 101
12. Ego Nightmare*
13. Mirage Rock (SONIC RANCH SESSIONS) *
14. Relly’s Dream*
*ボーナストラック

【オフィシャルサイト】
http://www.bandofhorses.com/
http://www.facebook.com/bandofhorses
http://hostess.co.jp/

【VIDEO】

interviewカテゴリーの記事