‘09年、シングル「SAD TO SAY」で、鮮烈なデビューを飾ったJASMINE。17 歳の頃から本格的にシンガー活動をスタートさせたという彼女は、ゴスペルやブラックミュージックをバックグラウンドに持つ、作詞作曲も自らこなす実力派です。’10年には、5枚のシングルに新曲を加えた、計14曲入りのファースト・アルバム『GOLD』を発表。同作は、チャートの3位を記録する大ヒットとなり、彼女の存在を世に知らしめました。
以降、’11年2月に6thシングル「ONE」で、世界的トップ・プロデューサー・チームとともに新境地を切り開いたJASMINEが、このたび約半年ぶりとなるニューシングル「ONLY YOU」をリリースしました。大切な“あなた”に向けられたJASMINE流の純愛曲は、リスナーの心にストレートに入ってきます。
JASMINEは、デビュー・アルバム・リリース以降、何を捉え、何を考え、何を歌ってきたのか、その真相に迫るべく、話を聞いてみました。
JASMINE
デビュー・アルバムでシーンを席巻した新星アーティストが、
力強く愛を歌った7thシングルを発表
ーー今回のインタビューでは、アルバム『GOLD』が出てからのことを主に聞かせてください。まず、今年の2月には、半年ぶりとなる6枚目のシングル「ONE」をリリースしていますね。この作品では、世界的トップ・プロデューサー・チーム、スターゲイトがプロデュースを手がけるという新展開がありましたが、彼らとの仕事はやってみていかがでしたか?
「彼らは、海外の、全然違う世界の人たちじゃないですか。だから、かなり刺激的でした。音楽に対する価値観も違いましたね。スターゲイトさんたちだけじゃなくて、メロディー・メイキングしてる人との仕事も面白かったです。初対面の人に会って、その人の性格を知ると面白いと感じるのと同じ感じでした」
ーーこの曲で表現したかったことは、どんなことでしたか?
「“自分自身のカラーを貫こう”って思う気持ちが大事だったりするっていうことかな。そもそも曲を作るきっかけになったことには、“いじめ問題”があったんですよ」
ーー“いじめ問題”の番組か何かを見たんですか?
「ニュースで、小学生がいじめで自殺したと聞いたんです。いじめとか、そんなすごい事になっているの?って思いました。いろんな事が便利になっていくのと同時に、人間の心の闇とかってどんどん深くなっていってる気がする。だから、それに負けそうになる子たちに音楽で力を与えたかったんです」
ーー「ONE」から5ヶ月がたって、このたび7thシングル「ONLY YOU」がリリースされましたが、この曲で表現したかったことは、どんなことだったのでしょう?
「人にはみんな大事なもの、愛しているものがあると思うんですけど、それってそんなにたくさんはないと思うんですよ。あるかもしれないけど、“ほんとにコレ”っていうのには、私はそんなに出会えるものではないと思っているんです。そういう存在に向けた気持ちを歌っています」
——この曲は、いつごろ制作されたのですか?。
「この曲は、震災の直後に書いたんです。地震があってからは、ほんとにみんな超ナーバスになっていて、みんなの心は、転んで擦りむいた皮膚の状態になっていたじゃないですか。それを癒すものって、愛しかないので、私は私の中にある愛を歌いたかったんです」
ーー歌詞は、恋愛について歌っているともとれますよね。
「そう聴いてもらうのが一番無難かと思います。でも、子供がいる人は、子供への愛を歌っているって思うかもしれないし、自分のお店がある人は、そのお店について歌っているって思うかもしれない。すごく大事な何か、一番ベストなものって、人それぞれほんとに違うから」
ーーこの曲は、広い意味での ラブ・ソングだと思うんですけど、JASMINEさんにとってラブ・ソングとはどういう存在ですか?
「こういうラブ・ソングは初めて書いたんですよ。ラブ・ソングは…希望ですよね。例えばホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」とか、異性に対する曲に聞こえないじゃないですか。そこからは、もっと希望のほうを感じる。異性に対するラブ・ソングって、嫉妬心が入っていたり、人間味があったり、切なかったり、傷ついていたりする感じがあるんですけど、そうじゃないラブ・ソングってなると、小さい時にお母さんにしてもらった高い高いみたいな感じっていうんですかね。幸せ以外の何ものでもないっていう感じがします。だからラブ・ソングは、傷ついている時でも、幸せな時でも、恋愛に夢中な時でも、仕事に夢中な時でも、いつでも聴けるんです」
ーー希望や幸せを象徴するものが、JASMINEさんにとってのラブ・ソングなんですね。
「私、ゴスペルがすごい好きなんですけど、ゴスペルってすごいラブ・ソングなんですよ。ラブ・ソングには、そういうイメージがすごい強いです」
ーーなるほど。ゴスペルのラブと恋愛のラブって、ちょっと違いますもんね。
「違います。だから私、それらは呼び方変えた方がいいと思うんですよ」
ーーそういう意味では、「ONLY YOU」は、ゴスペルのラブに近い曲ですね。
「そうです。この曲を書く前の日に、ゴスペル行ってたんですよ。教会に行って、ゴスペル聴いてきて書いたので、ゴスペルは「ONLY YOU」に反映されています」
ーーカップリングの「Addiction」は昨年からライブで披露していたナンバーということですが、今回収録しようと思ったのはなぜですか?
「「ONLY YOU」の裏に合うなという感じがしたからです。全然違う感じだからいいんじゃないかと。」
ーーアップテンポな曲ですもんね。この曲で表現したかったことはどういうことでしょう?
「私の性格的な問題ですね。すごいハマり症なんですよ」
ーーどんなことにハマるんですか?
「何にでもなんですけど、コレだ!って思うと、そればっかになっちゃうんです、最近はドライ・トマトにハマってて、毎日食べないと、食べてない!ってなっちゃいます。ちょっと困ってるんですよ。それを歌にしたら「Addiction」になった感じですかね」
ーーでも。歌詞は結構セクシーですよね?
「そうですね。セクシーと思うとセクシーに思えるんですけど、それをコーラの歌だと思って聴くと、半端なくおもしろいですよ(笑)」
ーーなるほど(笑)。これもリスナーによって、いろんな取り方ができる曲ですね。デビューから2年になるわけですが、これまでの活動を振り返ってみて、何か感じるものはありますか?
「楽しいな、人生ってって感じです。何で生きるのって、こんなに楽しいんだろうって感じです。歌手活動と関係なさそうに聞こえますけどね(笑)」
interview & text TOMO HIRATA
【リリース情報】
JASMINE
ONE
(JPN) Sony Music Associated Records / AICL-2229
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JASMINE
ONLY YOU
(JPN) Sony Music Associated Records / AICL-2270
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【LIVE INFORMATION】
★8月17日(水) SOLD OUT
大阪:umeda AKASO
18:30 OPEN/19:00 START
【問】キョードーインフォメーション:06-7732-8888
★8月20日(土) SOLD OUT
東京:Shibuya DUO music exchange
17:30 OPEN/18:00 START
【問】クリエイティブマン 03-3462-6969
★8月22日(月)
名古屋:Bottom Line 18:30 OPEN/19:00 START
【問】サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
チケット代:¥2,500(税込・別途ドリンク代¥500・整理番号付き・全自由)
チケット発売中
【オフィシャルサイト】
http://www.jasmine-world.net/