キューバ系移民の両親を持ち、マイアミを拠点に活動するパーティー・ラッパー、ピットブル。闘犬にも使われる猛犬の名前を自ら語る彼は、’04年にデビュー・アルバム『M.I.A.M.I.』を全米チャート14位に送り込み、ゴールドディスクを獲得、一躍注目の人となっています。
しばらくして、’09年にはメジャー第一弾アルバム『レベリューション』を発表、このアルバムからは全米2位の大ヒット「アイ・ノウ・ユー・ウォント・ミー(カジェ・オチョ)」が生まれ、ピットブルはネクスト・ステージに駆け上がることとなりました。
そして’11年、モンスター・アルバム『プラネット・ピット』が完成したということで、ここではPITBULLのコメントをご紹介しましょう。
PITBULL
全米全英を制覇したヒット・メイカーが、
世界を震撼させるパーティー・アルバムを投下!
ーー8/3に日本発売された新作『プラネット・ピット』について、ピットブルはこう語る。
「最高傑作ができたね。今作の目標は、アルバムから10曲のシングル・ヒットを出すことだ。アルバムに収録されている曲はすべてヒットさせる!くらいの気持ちがあるね」
ーーその言葉を裏付けるかのように、同作からのセカンド・シングル「ギヴ・ミー・エヴリシング feat. Ne-Yo、アフロジャック&ネイヤー」は、全米全英No.1を獲得。世界中で好調なチャート・アクションを示している。アルバムの内容は、どんなものなのだろう。
「子供の頃から親しんできたマイアミの音楽を取り入れてる。このエリアでは、キューバ、ドミニカ、コロンビアなどカリブ海から移住してきた人々のおかげで、様々なダンス色の強いサウンドが主流になっているけど、今作はそれらに影響を受けたラップ、ビート、フックを織り交ぜた、スパイスたっぷりでスタイリッシュな仕上がりになってる。俺はサルサ、メレンゲ、バチャタ、ブーティ・シェイキング、フリースタイル・ミュージックなんかを聴いて育って、それからヒップホップに入ったんだ。だからそれを全部鍋に入れたのさ」
ーーそんなアルバムの中で最も印象に残っている曲について、彼はこう語る。
「それぞれに思い入れや印象があるので、1曲を選ぶのは難しいけど、チャレンジだった曲というのは、ケリー・ローランドとジェイミー・ドラスティックが参加している「キャッスル・メイド・オブ・サンド」って曲だね。この曲は、俺の違った一面を表現していると思う。これがラジオ・ヒットになれば、みんなの俺の見方も変わるだろう。そのくらいイメージの違う、でも聴き心地の良いポップ・ソングに仕上がっているね」
ーー多彩な楽曲を収録し、これまでで一番の完成度を誇る『プラネット・ピット』だが、ピットブル本人は、本作をどのように聴いてもらいたいと思っているのだろう。
「今、世界中ではネガティブなことばかりが起こっていて、人々は逃げ場を探している。もしも俺の音楽を聴いた人が、2,3分でも嫌な事を忘れられれば最高だね。その時だけは金のことや不況のこと、移民の問題や、世界中でいまだに起こっている戦争のことも考えなくていい。そういう時間を提供したいと思ったんだ」
text TOMO HIRATA
【アルバム情報】
PITBULL
PLANET PIT
(JPN) SONY / SICP-3223
期間生産限定盤
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(JPN) SONY / SICP-3224
通常版
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