The Wombats『This Modern Glitch ~ポップ中毒患者への処方箋~』インタビュー

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マシュー・マーフィー(Vo/G/Key)、トード・オーヴァーランド・クヌーゼン(B)、ダン・ハギス(Dr)からなる、英リバプール出身のロック・バンド、ザ・ウォンバッツ。’07年にリリースしたデビュー・アルバム『ア・ガイド・トゥ・ラヴ、ロス・アンド・デスパレーション』がUKで30万枚を超えるヒットとなり、プラチナ・アルバムを獲得。一気にトップ・アーティストとなった人気バンドです。

そんな彼らが、前作から約4年ぶりとなる、待望のニュー・アルバム『ディス・モダン・グリッチ ~ポップ中毒患者への処方箋~』(原題:Proudly Present…This Modern Glitch)を9/21にリリースします。本国では、すでにUKチャート初登場3位を記録している話題作です。リッチ・コスティ、エリック・ヴァレンタイン、ブッチ・ウォーカー、ジャックナイフ・リーら有名プロデューサー陣を招き、ロサンゼルスでレコーディングしたという本作。その内容は、「Techno Fan」や「Our Perfect Disease」を筆頭に、前作以上にカラフルでダンサブルなポップ・チューンを満載したものとなっています。

ここでは、本作の内容について、メンバーのトードに話を聞きました。なお、現在ザ・ウォンバッツの日本公式サイトでは、アルバム未収録曲「Techno Fan (Diplo Remix)」のフリーダウンロードを実施中ですよ。


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THE WOMBATS

よりダンサブルに、よりカラフルになって帰ってきた、
リバプールが誇るパーフェクト・モダン・ポップ・バンド

__ニュー・アルバム『ディス・モダン・グリッチ ~ポップ中毒患者への処方箋~』のリリース、おめでとうございます! 本国イギリスでは、UKチャート初登場3位を記録するヒットとなっていますが、今の気分はいかがですか?

「イギリスはもちろん、世界中から良い反応が返ってきているよ。新曲も、ファースト・アルバムの曲と同じくらい評判が良いね。このセカンド・アルバムは本当に難産で、完成までに時間がかかったから、こうやって努力の甲斐が実って本当に嬉しいよ」

__では早速、本作のレコーディングについて教えてください。まず、どうしてロサンゼルスを制作の場に選んだのでしょうか?

「何にも邪魔されずにレコーディングに集中するため、リバプールを離れたかったんだ。友達や彼女、家族と離れてね。僕らとレーベルが選んだプロデューサーは、みんなLAを拠点にしていたから、それが理由さ。LAってインスピレーションに満ちていて、僕らもすっかり気に入ってしまったよ。それに、スタジオも一流の機材が揃っている素晴らしいところでさ、ミュージシャンにとって天国みたいな場所だったよ」

__本作には、リッチ・コスティ、エリック・ヴァレンタイン、ブッチ・ウォーカー、ジャックナイフ・リーといった有名プロデューサー陣が参加していますが、なぜ複数のプロデューサーと制作しようと思ったんですか?

「まず、自分達が一緒にやりたいと思うプロデューサーのリストを、レーベルに送ったんだ。以前一緒にやったことのあるプロデューサーも含めてね。そうしたら、まずレーベルからジャックナイフ・リーを紹介されて、その後にエリック・ヴァレンタインと会ったんだ。で、どのプロデューサーも忙しい人達だから、2週間程度しか時間が取れなくって、この2週間が終わったら、今度は次のプロデューサーと2週間、って感じの作業でね。振り返ってみると、凄く良い経験になったと思う。人それぞれやり方が全然違うんだ、ってことも学べたしね」

__各プロデューサーがあなた達から引き出したもの、本作にもたらしたものは何だったと思いますか?

「みんな、全く違うタイプだったよ。ジャックナイフ・リーは、誰よりもエレクトロニックなアプローチをする人だったし、エリック・ヴァレンタインは全く逆で、もっと音楽的なアプローチをする人だったね。ライブ演奏しながら作業を進めて、部分的に足していくって感じだった。リッチ・コスティは二人の中間で、サウンドを操る腕もあるし、同時に演奏の勢いを捉えることもできる人だった。プロデューサーとしての技術が凄いんだ。で、ブッチ・ウォーカーはこれまた全然違うタイプ。凄くクールで、自然な流れに任せるって感じだったよ」

__複数のプロデューサーが関わっているにも関わらず、本作にはアルバムとしての統一性がありますね。作品全体のテーマやコンセプトはあったのでしょうか?

「僕らは、もともと曲単位で書きあげていくタイプだから、音楽的な方向性も、歌詞の内容も、曲ごとにバラバラなことが多いんだ。で、今回はレコーディングのために書いた曲が28曲ほどあったから、その中からベストだと思えて、なおかつ一枚のアルバムとして上手くまとまるって思える10曲を選んだ。それに、僕ら3人もプロダクションに関わっていたから、アルバムに統一感が出たんじゃないかな」

__本作のサウンドは、前作以上にエレクトロニクスの要素や、ダンス・ビートを全面に出した仕上がりになっていますね。サウンド面については、音楽的な方向性がクリアに見えていたんでしょうか?

「ファーストとは違った方向で行きたいとは思っていたけれど、具体的にどういう方向で行くかは見えていなかったね。自然とこの方向性に行きついた、って感じだったよ。最初に書きあげた何曲かは、’90年代のグランジっぽい、ヘヴィーなギターが入ってる曲だったんだ。その後に、もっとエレクトロニックな曲を書いた時期があって、最後になって、その中間の落とし所を見つけたよ。それがこのアルバムに収録されている曲なんだ」

__「Girls / Fast Cars」には、ジェーンズ・アディクションのデイヴ・ナヴァロが参加していますね。彼が参加した経緯について教えてください。

「ちょうど、コーラスの部分にビッグなギター・サウンドが欲しいって思っていたんだよ。そうしたら、リッチ・コスティがジェーンズ・アディクションの新しいアルバムをプロデュースしてるところだったから、彼がデイヴを呼んで、デイヴにギターを弾いてもらったんだ。本当にビッグなサウンドになったよね!」

__アルバムには「Tokyo (Vampires and Wolves)」という曲も入っていますが、これは実際の経験に基づいた曲なんでしょうか?

「「Tokyo」は、現実逃避についての曲なんだ。馴染み深い物事や人から離れて、もっと良い場所や時間へと逃れること。ここで歌っているのは、初めて東京に行った時に行ったエッジ・エンドっていう渋谷のバーさ。凄く楽しかったからね」

__では、本作のタイトルを“This Modern Glitch”とした理由について教えてください。

「このフレーズは「1996」の中に出てくる一節なんだけど、ちょうどアルバムをつくっていた時の自分達の心情を、上手く表現していると思ったんだ。心の中のちょっとした誤作動、みたいなさ」

__最後に、今後の活動予定を教えてください。日本へのツアーの予定はありますか?

「クリスマスまでは世界ツアーが続くから、それまでは休みなしかな。それから、来年にまたちょっとだけツアーをするから、その時には日本にも行けるといいね。それから、できれば新曲に取りかかる時間的余裕をつくれればいいな、って思ってるよ」


【リリース情報】

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THE WOMBATS
This Modern Glitch ~ポップ中毒患者への処方箋~
(JPN) 14th Floor/HOSTESS / 825646784660J
9月21日発売
HMVでチェック

tracklisting
01. Our Perfect Disease
02. Tokyo (Vampires and Wolves)
03. Jump Into The Fog
04. Anti-D
05. Last Night I Dreamt…
06. Techno Fan
07. 1996
08. Walking Disasters
09. Girls/Fast Cars
10. Schumacher The Champagne
11. Avalanche (Bonus Track)
12. Wonderful Distraction (Bonus Track)
13. How I Miss Sally Bray (Bonus Track)
14. Valentine (Bonus Track)
15. Dear Hamburg (Bonus Track)
16. A Robot Like You (Bonus Track)
17. Shock Goodbyes And P45’s (Bonus Track)
18. Tokyo [autoKratz Koenji mix] (Bonus Track)

【オフィシャルサイト】
http://hostess.co.jp/thewombats/
http://www.thewombats.co.uk/

【VIDEO】


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