1200 MICROGRAMS『The Time Machine』

サイケ・シーンでダントツの人気を誇る最強ユニット、1200マイクログラムスのサード・アルバムが遂に登場! 今回は“タイム・マシーン”をテーマに制作されています。詳しくは今月から本格再開したラジャ様連載を読んでみてくださいね。ところで、彼らは「Mescalin」、「Acid For Nothing」 とアルバムごとに強力ギター(風シンセ?)・トラックで話題になっていますが、今回も「Stone Henge」、「Rock Into The Future」というギターもの2曲を収録。特に「Rock Into The Future」は、この先1年間はパーティーでかかりまくるであろう、破壊力抜群のキラー・トラックです。ちなみに、ここでフィーチャーされているギタリストのChamiは、マーク・パンサーのユニット、245のメンバーですよ。
★★★★★★★★★★

1200 MICROGRAMS
The Time Machine
(UK) TIP.WORLD / TIPWCD38

HMVで1200 MICROGRAMS『The Time Machine』をチェック!

TEDDY ROK SEVEN『Universal Four』

昨年デビュー・アルバムが大きな話題となったニュー・ジャズ・バンド、ファイヴ・コーナーズ・クインテット(FCQ)のドラマ-、テッポ・マキネンによるプロジェクト。メンバーには、先にソロ・デビューを果たした、同じくFCQのトランペッタ-、ユッカ・エスコラも名を連ねています。ジャズ、ソウル、アフロがクロスオーバーしたサウンドは、FCQよりクラブ・フレンドリーな印象。ジャイルス・ピーターソンやジャザノヴァも絶賛しており、本国フィンランドではジャズ・アワードも受賞しています。ボーナス・トラックとして、ウエスト・ロンドンの奇才、ドムによるブロークン・ビーツ・リミックスも収録。
JAZZY ★★★★★★★★☆☆ (SN)

TEDDY ROK SEVEN
Universal Four
(JPN) COLUMBIA / COCB-53508

HMVでTEDDY ROK SEVEN『Universal Four』をチェック!

GLENN UNDERGROUND『Black Resurrection』

今やシカゴを代表するハウス・プロデューサーとしてその地位を確立したグレン・アンダーグラウンド。2000年にGUIDANCEレーベルからリリースされ、大絶賛を浴びた『Lounge Excursion』から4年、待望のニュー・アルバムがLIFE LINEレーベルより登場!!! “ブラックの復刻”と名付けられた本作は、ブラック・ミュージックとシカゴ・ハウスの見事な融合とでもいうべき作品。ハウスはもちろん、ジャズ、ソウル・ミュージックをこよなく愛する彼ならではのグルーヴィーでソウルフルなトラック満載です。昨年からNYのDJ達にヘヴィー・プレイされていた話題の「Mental Black Resurrection」を始め、ヒット・シングル多数収録。
★★★★★★★★☆☆

GLENN UNDERGROUND
Black Resurrection
(JPN) LIFE LINE / SHELTER / LLCD-1011

HMVでGLENN UNDERGROUND『Black Resurrection』をチェック!

DIRTY VEGAS『One』

UK出身の3ピース・バンド、ダーティー・ヴェガス。最近盛り上がりを見せている「ダンスmeetsロック」の先駆的な存在です。シングル「Days Go By」のブレイクがきっかけで、’02年にリリースした1stアルバム『Dirty Vegas』はいきなり大ヒットを記録しましたが、これはそれに続く2ndアルバム。オーケストラ・サウンドを使用したことで全体的にシックな印象が出て、ロック色も強くなったように聴こえるけれど、彼ら特有のハイブリッドなサウンドは健在です。シングル・カットされた「Walk Into The Sun」(King Unique Remix)はすでにピート・トンの強力プッシュでクラブ・ヒット中。彼らのダンス名義Hydrogen Rockersでの活躍にも期待したいところですね。

DIRTY VEGAS
One
(JPN) TOSHIBA EMI / TOCP-66332

HMVでDIRTY VEGAS『One』をチェック!

VARIOUS ARTISTS『DJ-Kicks Mixed By Daddy G』

マッシヴ・アタックのダディーGがマイクをターンテーブルに変え、BPMやジャンルに捕らわれることなく物語を紡いだMIX CD。そこではレゲエを基本に新旧のレコードを熱狂させている。スタジオ・ワンの名曲をMELAAZがカヴァーした「ノン・ノン・ノン」からトリッキー「アフターマス」へ。ダンスホールの古典をフォクシー・ブラウンがカヴァーした「オー・イヤー」からレフトフィールド「チェック・ワン」へ。更にはアレサ・フランクリン「ロック・ステディー」からマッシヴのあの名曲へ。クラブ文化における自由な交わりとはこういうことを言うんだ。それがブリストルのソウルでもある。尚、ファンにはDJミロのMIX CD『ザ・ワイルド・バンチ』も必聴。
★★★★★★★★★★(MK) 

VARIOUS ARTISTS
DJ-Kicks Mixed By Daddy G
(GER) !K7 / !K7 170CDJ

HMVでVARIOUS ARTISTS『DJ-Kicks Mixed By Daddy G』をチェック!

VARIOUS ARTISTS『Raja Ram’s Stash Bag 3-Smokers,Jokers and Midnight Tokers』

サイケ界の神様、ラジャ・ラムが手掛ける人気コンピレーション・シリーズ、『Raja Ram’s Stash Bag』の最新作が登場。彼が関わる1200マイクログラムスの新曲「High Paradise」以外にも、GMS「Tudo Mundo」、「Goa」といった、まだごく一部の人しか手にしていない未発表音源を網羅した内容となっています。特に「Goa」は今年の野外パーティーでトップDJ達がこぞってプレイしていた話題のキラー・トラック。ゴア・トランスの頂点を極めたハルシノジェンばりの、個性的なアシッド音が強烈です。この他、同レーベル初の日本人アーティストとなった、DJ TOMOのプロジェクト、NIBIRUによるブラックサバスのカヴァー曲「Paranoid」にも注目!
★★★★★★★★★★ (RT)

VARIOUS ARTISTS
Raja Ram’s Stash Bag 3-Smokers,Jokers and Midnight Tokers
(UK) TIP WORLD / TIPWCD37

HMVでVARIOUS ARTISTS『Raja Ram’s Stash Bag 3-Smokers,Jokers and Midnight Tokers』をチェック!

SPACE CAT『Mechanical Dream』

 シーン屈指のメロディー・メーカー、アヴィ・アルグラナティことスペース・キャットの4thアルバムが登場。程良い早さのトラックにグルーヴィーなアシッド・サウンド、空間的でメロディアスな上音と、彼のオリジナリティーを堪能できる内容となっています。注目は、インフェクテッド・マッシュルームとのキャット・オン・マッシュルーム名義による「2004」。’90年代のニュー・エナジーを彷佛とさせる、バキバキのアシッド音が強烈です。また、個人的には「Daybreaks」がオススメ。“これぞスペース・キャット”というような、みずみずしいシンセ・サウンドから発せられる、ポジティヴな雰囲気のメロディーが最高です。是非とも、野外で朝方に聴きたい一曲!
★★★★★★★★★(Ryo)

SPACE CAT
Mechanical Dream
(JPN) VISION QUEST RECORDS / VP-25

HMVでSPACE CAT『Mechanical Dream』をチェック!

VARIOUS ARTISTA『Creamfilds Mixed By Paul Oakenfold』

毎年リヴァプール郊外で開催されている大型の野外ミュージック・フェスティヴァル、。今年の開催を記念してリリースされたこのCDでは、の名前を世界に知らしめた、元レジデントDJのポール・オークンフォールドが2枚にわたってミックスを手掛けています。1枚目には彼らしいメロディアスで空間的なトランスを収録。『Gulobalunderglound 007 New Yorl』のようなテイストが好きな人にはオススメです。また2枚目では自身絡みの曲も収録。その中でU2「Beautiful Day (Paul Oakenfold 2004 Mix)」は原曲のポジティヴな雰囲気をより一層際立たせた、壮大なトランスに仕上がっています。オーキーの今年のベストワークとも言えそうな注目曲!
★★★★★★★★★☆(RT)

VARIOUS ARTISTA
Creamfilds Mixed By Paul Oakenfold
(UK) NEW STATE ENTERTAINMENT / NSEM9001

HMVでVARIOUS ARTISTA『Creamfilds Mixed By Paul Oakenfold』をチェック!

VARIOUS ARTISTS『New Side -Selected & Mixed By Freetempo』

フリーテンポがその名を一躍この世に知らしめたのは’01年の「Montage」でしょうが、この曲はそもそもイタリアのクラブ・ジャズ、ラウンジ系名門レーベル“IRMA”のコンピレショーンCDに収録されたことで火がついたもの。IRMAとは非常に縁の深いフリーテンポが、その音源のみを使ってDJミックス&コンパイルしたこのアルバムは、STOCKHOLM CYCLO、RIOVOLT、BANDA FAVELAから、彼の未発表リミックスまで、IRMAの魅力を十二分に伝えてくれる内容となっています。中盤のハウシーな展開は、ハウス・ファンにもオススメ。

VARIOUS ARTISTS
New Side -Selected & Mixed By Freetempo
(JPN) KING / KICP5023

HMVでVARIOUS ARTISTS『New Side -Selected & Mixed By Freetempo』をチェック!

VARIOUS ARTISTS『The Usual Suspects vol.2』

サイケデリック・トランス・シーンにおいてNo.1 DJとの呼び声が高いDIMITRI D.K.Nがコンパイルする『 The Usual Suspects』の最新作。前作はDJミックスされていて、わりと現場の雰囲気が感じられる内容でしたが、今回はコンパイルのみということで、TALAMASCA「Magnetic Fields -Juvenile Remix」(JUVENILEらしいベース・ラインが気持ち良い!)やG.M.S vs SILICON SOUND vs SIGNS 「D.I.S.T.I.N.I」(メロディアスな展開はサスガGMS!)など、どの曲もピーク・タイムで使えそうなフロア・キラーばかり。これで一歩ディミトリに近付けるかも……。
★★★★★★★★☆☆

VARIOUS ARTISTS
The Usual Suspects vol.2
(JPN) SOLSTICE MUSIC / SOLMC-033

HMVでVARIOUS ARTISTS『The Usual Suspects vol.2』をチェック!