SKALPEL『Konfusion』

昨年リリースのデビュー・アルバムがジャイルス・ピーターソンらに絶賛された、ポーランド出身のDJ二人組。間髪入れずのセカンド・アルバムが完成です。彼らがディグしている’60~’70年代東欧ジャズのサンプルを、4台のタンテを駆使して再構築。懐かしくも新しいジャズ・ブレイクスに仕立てています。クワンティック、ドクター・ラバーファンク、アマルガメーションらによるリミックスを収録した、ボーナス・ディスクもついてます。リリースは、コールドカット主宰のニンジャ・チューンから。今月はブロックヘッドのセカンド・アルバム、ボノボの『Solid Steel』もあって、ニンジャ・チューン、リリース・ラッシュですね。

SKALPEL
Konfusion
(JPN) BEAT / BRC-140

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BEASTIE BOYS『Solid Gold Hits』

昨年約7年ぶりとなる新作を発表し、本格的に活動を再開した、USオルタナティヴ・シーンを代表するトップ・グループ、ビースティ・ボーイズのシングル集。つまりベスト・ヒット・アルバムがリリースされました。大騒動を巻き起こしたハチャメチャのデビュー作、リスペクトを集める存在へと成長した’90年代の作品、そして最新作からのシングル曲を偏りなく収録。アルバム毎に違った展開を見せる、彼らの醍醐味を堪能するのに最適です。また、歴代のロゴ・ステッカーと、全シングル15曲分のPVを網羅した60分ノン・ストップのボーナスDVDが付いた限定盤も同時発売!このマニアならずとも嬉しい豪華特典を賞して、レビュー10点満点を贈呈! ジャケも最高!
★★★★★★★★★★

BEASTIE BOYS
Solid Gold Hits

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KASKADE『Here & Now』

サンフランシスコを拠点とするハウス・レーベル“OM”の看板アーティストで、A&Rも務めるカスケードことライアン・ラドン。女性ヴォーカルを中心に据えた、ディープでオシャレなそのサウンドは、クラブ・シーンはもちろんのこと、アパレルやカフェ関連からも大人気。’03年には1stアルバム『It’s you, It’s me』、’04年には2ndアルバム『In The Moment』をリリースしている他、コンピの監修も手掛けている。そんな彼のデビューから今迄の奇跡をたどる2枚組のヒット・コレクション・アルバムがコレ。DISK1は、大ヒット曲「It’s you, It’s me」を筆頭にディープにライトに美しく、DISK2は「Steppin’ Out」など哀愁系をしっとりドープにセレクト。どちらも◎
★★★★★★★★☆☆

KASKADE
Here & Now
(JPN) KSR / KCCD-174

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SHARAM JEY『4 Da Loverz』

これまでにカール・コックスのプロデュース、モービーやマイロのリミックスなどで、クリエーターとして実績を重ねてきたシャラム・ジェイ。先日UNDERWATERからリリースされたミックスCD『Episode 04』では、ダレン・エマーソンとタッグを組み、DJとしても注目されています。このデビュー・アルバムでは、ヒップホップ、R&B、ロックなど、様々なジャンルを通過してきた彼ならでは観点で、ハウス・ミュージックというカテゴリーに制約されない、懐の深いサウンドを披露。ほぼ全曲フロア対応でありながら、聴く者を飽きさせないバリエーション豊かな作品に仕上げています。最近のエレハウスやブレイクスが好きな人には特にオススメ。
★★★★★★★★☆☆

SHARAM JEY
4 Da Loverz
(JPN) BEAT / BRUW-68

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SIGUR ROS『Takk…』

ポスト・ロック・サウンドが最盛期を迎えていた2000年に、イギリスのFATCATから『アゲイティス・ビリュン』がリリースされ、カルト的な人気を獲得。その後このアルバムがアメリカをはじめ各国でブレイクし、翌年リリースされた『( )』で、グラミー賞にノミネートされるほどの存在となったシガー・ロス。4作目『Takk…』は、そんな彼らのサウンドがいよいよ成熟を極めたかのような内容です。内向的でありながらも、自信に満ちたサウンドの数々。本質は変えずにポップスとしてのスケールも高めた、キラキラしたお姿を堪能できるアルバムです。アイスランドは、かくもマジカルで美しい彼岸的世界なのだろうか。
★★★★★★★★☆☆

SIGUR ROS
Takk…
(JPN) TOSHIBA EMI / TOCP-66393

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HAJIME YOSHIZAWA『Music from the Edge of the Universe』

沖野修也がプロデュースするニュー・ジャズ・バンド、Sleep Walkerのキーボーディスト、吉澤はじめによるソロ・アルバム。ハウス、ブロークン・ビーツに、これまでに培った伝統的なジャズ、フュージョンのマナーを融合させてつくり上げたサウンドは、秀逸なオリジナリティーを発揮。ジャズ/クロスオーバー系には珍しく、テクノ的なスぺーシー・サウンドも随所にちりばめられていて、聴く者をスピリチュアルな世界へと誘う導入役になっています。bird、ネイサン・ヘインズ、ヴァネッサ・フリーマンなど、国内外から多数のゲストを招いていることも特筆ポイントですが、何より随所で聴ける吉澤氏のピアノ・ソロが、今作最大の聴きどころでしょう。
★★★★★★★★★☆(S.N)

HAJIME YOSHIZAWA
Music from the Edge of the Universe
(JPN) GENEON / GNCL-1028
JAZZY

HAJIME YOSHIZAWA『Music from the Edge of the Universe』

VARIOUS ARTISTS『Sound Concierge#502″Tell Me” For Your Delightful Moment Selected and Mixed By Fantastic Plastic Machine』

毎回違ったテーマでFPMの幅広い音楽知識と独自のセンスを楽しむことができる人気コンピ・シリーズ、『Sound Concierge』。第7弾となる今作は、次なるクラブ・ミュージックの方向性にスポットを当てたイシューとのこと。サラ・ヴォーンの名曲をカヴァーしたOUTLINES「Just A Lil’ Lovin」、ROMAN FLUGEL「Geht’s Noch?」、CHIC「Le Freak」(Wackside Remix)など話題曲満載。ジャジー、クリック 、フレンチ 、フィルター、ディスコ 、ミニマルとテイストの異なる旬のハウス / テクノが楽しめる。ヴォ-カリストにベンジャミン・ダイアモンドをフィーチャーした、約2年振りとなる自身の新曲「Tell Me」にも注目。
★★★★★★★☆☆☆

VARIOUS ARTISTS
Sound Concierge#502″Tell Me” For Your Delightful Moment Selected and Mixed By Fantastic Plastic Machine
(JPN) cutting edge / CTCR-14435」

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VARIOUS ARTISTS『Judgement Euphoria -The Sound Of Ibiza-』

UKダンスシーンの重鎮と言えばこの方、ジャッジ・ジュールス。イビサはサン・アントニオにて、6年前から名物パーティーを開催していますが、今回はEUPHORIAシリーズとのコラボ企画として、三枚組のボリュームで、パーティー連動のミックス CDをリリース。CD1は本人担当で、ファンキーなハウスから後半のトランスへと徐々にビルド・アップするセットが楽しめます。CD2は盟友エディー・ハリウェルで、お得意の疾走系テクノ。CD3はトロフィー・ツインズで、海辺で聴きたいメジャー系ハウスが嬉しいです。三者三様の持ち味がうまく出ているので、バラエティー感も充分。UKの若者文化(笑)が堪能できます。

VARIOUS ARTISTS
Judgement Euphoria -The Sound Of Ibiza-
(UK) MINISTRY OF SOUND / EUPCD9

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VARIOUS ARTISTS『Underwater Episode 04 Mixed By Darren Emerson and Sharam Jey』

ダレン・エマ-ソンが主宰するレーベル、Underwaterの人気ミックスCDシリーズ『Episode』。ダレンとレーベルいち押しのアーティストがタッグを組んで、毎年二枚組でリリースしています。過去にはティム・デラックス、ミューティニ-、ポール・ジャクソンが登場していますが、今回ダレンのパートナーに選ばれたのはシャラ-ム・ジェイ。’90年代前半からドイツのハウス・シーンで活躍してきた実力派です。最新のエレクトロ・ハウスからブレイクスまで、ファンキーかつアグレッシブなミックスでまとめるスキルはなかなか。一方のダレンは、テッキ-なハウスをメインに、ティムの最新シングル「Reflections」やレーベル50作を記念して制作した自身の「Chicago Mousse」などを網羅。
★★★★★★★★☆☆

VARIOUS ARTISTS
Underwater Episode 04 Mixed By Darren Emerson and Sharam Jey
(JPN) BEAT / BRUW-64

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VARIOUS ARTISTS『ES compiled and Mixed By Satoshi Tomiie』

2002年にGUから出した『Nubreed』以来となる、サトシ・トミイエ約3年振りのミックスCD。今回は自身のレーベルSAWから、新たにスタートした“ES”シリーズ第1弾としてのリリース。内容は、ここ最近のDJプレイを凝縮したもので、ダンス・フロア直下型。序盤からわりとアゲな感じでスタート、それをじわじわとビルドアップ、高揚させていく様が、デケデケと腰にくる感じでセクシーです。ちなみに“ES(エス)”とは、“Electronic Soul Music”の略。王道ハウスをルーツに持ちながらも、時代の流れに敏感なトミイエ先生ならではの普遍的なネーミングですね。続編『ES-B』も2か月後にリリースされるそうで、こちらも楽しみ。
★★★★★★★★★☆

VARIOUS ARTISTS
ES compiled and Mixed By Satoshi Tomiie
(JPN) SOUNDSCAPE / SAWJP-1003

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