ZERO 7『The Garden』

 ヘンリー・ビンズとサム・ハーデイカーのチル・アウト・デュオ、ZERO 7のサード・アルバム。ほぼ全編にわたって、長年の仲間であるシア・ファーラー、フォーク界の新鋭、ホセ・ゴンザレス、そしてヘンリー・ビンズ本人のヴォーカルがフィーチャーされています。ナチュラルなアコースティック楽器のサウンドと、綿密につくりこまれたエレクトロニック・サウンドがつくり出すサイケデリックな音世界も健在。’60年代末から’70年代前半のアシッド&スモーキーな気分にリンクするサウンドスケープが堪能できます。レコーディング作業には、ナイジェル・ゴドリッチが参加した模様。
★★★★★★★★☆☆ (TK)
 
ZERO 7
The Garden
(UK) WARNER MUSIC / 5101 12857
ROCK

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AMP FIDDLER『Afro Strut』

 デビュー作『Waltz Of A Ghetto Fly』の成功を足がかりに、昨年のフジロックに参戦。圧倒的なキーボード・プレイとボーカルの力強さを見せつけた、デトロイト出身のミュージシャン、アンプ・フィドラー。さらなる飛躍への一歩を踏み出すべく、約2年半ぶりの2ndアルバムを完成させました。前作同様、アーシーでリラックスしたムードに包まれたスタイリッシュな一枚となっていますが、なかにはファンクネス溢れる猛々しいダンス・トラックもアリ。アルバム表題曲では、アフロ・ドラムの伝説的プレイヤー、トニー・アレンとコラボレーションもしています。極上のソウル / R&Bアルバムですが、ハイセンスなキーボード演奏を称え、ここではJAZZY枠にて御紹介!
★★★★★★★☆☆☆

AMP FIDDLER
Afro Strut
(JPN) GENUINE / PIAS / HOSTESS / GEN040CDJ
JAZZY  

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ROB SMITH『In One Way Or Another』

 イギリスの港町ブリストルでは、’70年代後半からレゲエ、ヒップホップ、ニューウェイヴの融合が、独特の音楽文化を形成してきました。そんなブリストルのサウンドを語るうえで欠かせないアーティスト、スミス&マイティのロブ・スミスが、約3年ぶりとなるセカンド・ソロ・アルバムをリリース! “歌”に重点を置いて制作されたという本作は、多様なヴォーカル/MC陣をフィーチャーした内容で、親しみやすいフレーズが耳をひきます。が、もちろん、そのバックでは重いベース、深いエコーが効いた、唯一無二のダブ・サウンドも展開されています。ストリングス・アレンジにはSilent Poetsや坂本龍一らを迎えており、従来作以上にエーモショナルなムードもアップ。貫禄のハイ・クオリティ作となりました。
★★★★★★★☆☆☆

ROB SMITH
In One Way Or Another
(JPN) RUSH!/TOY’S FACTORY / TFCK-86802

ROB SMITH『In One Way Or Another』

THE DEARS『Gang Of Losers』

 カナダ出身の六人組バンド、ザ・ディアーズ。2004年に発売された彼らのセカンド・アルバムを英NME誌が高く評価し、同年の”アルバム・オブ・ザ・イヤー”で10位に選出。それ以来、アーケード・ファイヤーらが活躍するカナダのインディー・ロック・シーンで、一躍注目される存在となっています。サード・アルバムとなる今作では、前作のオーケストラル・ポップ路線から少し方向転換した、よりストレートなギター・ポップが魅力。彼らの特徴である、ナルシスティック極まりない、癖のあるメロディーは、病みつきになること間違いなし。モリッシーやデーモン・アルバーンに通じる個性的な黒人ヴォーカリスト、マレイ・ライトバーンの歌声にも注目です!
★★★★★★★★☆☆ (TK)

THE DEARS
Gang Of Losers
(JPN) V2 / V2CP 294
ROCK

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BROADCAST『The Future Crayon』

 英バーミンガム出身のスペクトラル・ポップ・ユニット、ブロードキャスト。繊細な歌声を持つキュートなヴォーカリスト、トリッシュ・キーナンを中心に、11年以上活動してきたベテランです。昨年発売されたサード・アルバム、『テンダー・ボタンズ』も記憶に新しい彼女達が、これまでにEP等で発表してきたレア音源を集めたコレクション・アルバムがコレ。18曲、約70分のフル・ヴォリュームで展開しているのは、黄泉の国を彷佛とさせるサイケデリック・ワールド。レトロ感満点のモンド・ポップからケイオティックなブレイク・ビーツ・チューンまで、バリエーション豊かな楽曲群が楽しめます。ファンならずとも手に入れておきたい裏ベスト盤!
★★★★★★★☆☆☆ (TK)

BROADCAST
The Future Crayon
(JPN) BEAT /
ELECTRONICA

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MOUSE ON MARS『Varcharz』

 ’94年デビューの大御所エレクトロニカ・アクト、マウス・オン・マーズ。約2年ぶり、通産10枚目のスタジオ・アルバムが届きました。容赦なく切り刻んだエレクトリック・ビートと、脳内を掻き乱すノイズやディストーション、一筋縄ではいかない歪んだ音像がサイケデリックです。さらに、パワーアップしたタフなボトムにも要注目!ブレイク・コアやヒップホップ、ハウス、ブロークンビーツ、ロックなど、様々なリズムを吸収、昇華させた、独自のグルーヴで聴かせてくれます。幅広い音楽、音響を探究してきた、彼らの鋭い感性が結実した快心作。チルからカオスまで、電子音の可能性が存分に詰まっています。
★★★★★★★★★☆ (SN)

MOUSE ON MARS
Varcharz
(JPN) VICTOR / VICP-63522
ELECTRONIKA

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TRANSIT KINGS『Living in a Giant Candle Winking at God』

 ジ・オーブのアレックス・パターソン、元KLFのジミー・コーティー、ピンク・プロイドのセッション・メンバーとして知られるガイ・プラット、名エンジニアのドム・ベッケンという四名によるプロジェクト、トラジット・キングス。クラブ・ミュージックに“チルアウト”という扉を開いた、パターソンとコーティーが再び手を組んだことで話題になっています。気になるその内容は、ファンが期待するチルなムードに、様々なリズムを絡めたダンサブルなもの。ベテランの余裕を感じさせるフレーズや音色の数々を聴いていると、15年前のトリッピーな時代へと、頭がフラッシュバックしてしまいます。
★★★★★★★☆☆☆

TRANSIT KINGS
Living in a Giant Candle Winking at God
(JPN) VICTOR / VICP-63534

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JURASSIC 5『Feedback』

 LAが生んだスーパー・ヒップホップ・ユニット、ジュラシック5。2004年のでは、ファンキーなサウンドとMCのハーモニーで、ロック・ファンにもその存在感を示しました。四年ぶり待望の三作目には、アート・オブ・ノイズ「Beat Box」、SUGAR HILLレーベルの名曲「On The Radio」、カーティス・メイフィールド「Mr. Welfare Man」など大ネタ満載。トラック・メイカーの一人カット・ケミストは脱退してしまったので不参加ですが、彼のソロ作と今作には、共にボサノヴァ・アーティスト、アストラット・ジルベルトの「Berimbau」を使用した曲が収録されています。偶然とは思えませんね!?
★★★★★★★★☆☆

JURASSIC 5
Feedback
(JPN) UNIVERSAL / UICS 1119
HIP HOP

MOLOKO『Catalogue』

 マーク・ブライドンとロイシーン・マーフィーによる’95年デビューのデュオ、モロコ。4枚のオリジナル・アルバムを発表している、クラブ・シーンでは知られた存在です。ここで御紹介する『Catalogue』は、彼らの軌跡を辿った2枚組の作品集。CD1は、彼らの出世作「Sing It Back」や、ディープ・ハウス・アンセム「Forever More」など全13曲を収録したベスト盤。CD2は、’03年にブリクストン・アカデミーで行ったパフォーマンスを収録したライヴ盤となっています。ライヴでのアレンジは、かなりオリジナルと違うので、二枚ともしっかり楽しめますよ! 日本盤には、「Sing It Back」のPVも特別収録。妖しく歌い舞う、ロイシーンのキュートな姿も必見です!
★★★★★★★★☆☆ (SN)

MOLOKO
Catalogue
(JPN) PONYCANYON / PCCY-80022
JAZZY