PERFECT PIANO LESSON『terra incognita』

 日本のインディー・ロック・シーンで注目を集める3ピース・バンドが、約1年ぶりとなる新作をミニ・アルバムでリリース。本作は、感情むき出しの荒々しいビートと、繊細かつ哀愁ただようメロディーが共存した、会心の一枚です。Vo.白根のファルセット・ボイスが引き立てるメランコリックなサウンドスケープは、リスナーの心を捕らえて離さないでしょう。
★★★★★★★☆☆☆(EU)

PERFECT PIANO LESSON
terra incognita
(JPN) 残響 / ZNR-052

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PERFECT PIANO LESSON『terra incognita』

FLYING LOTUS 『Los Angeles』

 アンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンにおいて、今年ブレイクが予想される最右翼トラック・メイカー、フライング・ロータス。祖母がモータウンのソングライター、叔母が何とアリス・コルトレーン(鍵盤奏者 / ジョン・コルトレーン夫人)という、音楽名家の血を色濃く受け継いだ、LAの新鋭です。この1stアルバムでは、俗にJ・ディラ以降と称されるコズミックなインスト・ヒップホップを、幾重にも重なる深い音のコントラストを用いて、エキゾチックに描き出しています。その独創的なサウンドは、さながら21世紀型サイケデリック・ソウルといった趣き。エキセントリック、アブストラクトな音が好きな人は、要チェックですよー!
★★★★★★★★☆☆(SN)

FLYING LOTUS
Los Angeles
(JPN) BEAT / WARP / BRC-196

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FLYING LOTUS 『Los Angeles』

ROVO 『Nuou』

 音楽活動12年目に突入した6人組インスト・バンド、ROVO。ダンス・ミュージックをも飲み込むエクスペリメンタルな音楽性と、迫力のライブ・パフォーマンスで高い人気を誇る彼らが、通算8枚目のアルバム『Nuou(ヌー)』をリリースします。彼らは、本作でそれぞれテーマの異なる5曲を展開。サイケデリックな宇宙観はそのままに、“凪”ともいえる穏やかなサウンドの加わった、幽玄な境地へと達しています。反復する電子音とツイン・ドラムが打ち出す強靭なビートの上に広がる、勝井祐二のヴァイオリン、山本精一のエフェクティヴなギターは、唯一無二。壮大なスケール感を生み出しています。7月には東名阪ツアーが決定。
★★★★★★★★☆☆(HT)

ROVO
Nuou
(JPN) ROVO organization / WRCD-42

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ROVO 『Nuou』

FUJI ROCK FESTIVAL’08 第7弾出演アーティスト&ステージ別ラインナップを表

 FUJI ROCK FESTIVALが、第7弾出演アーティストと、いよいよステージ別ラインナップを発表しました。
 追加発表されたアーティストは、7月25日(金)に、ブロック・パーティー、ザ・ヴァインズ、ザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ、グランドマスター・フラッシュ、DJ フレッシュ、リトル・テンポ。7月26日(土)に、ザ・クロマニヨンズ、エイジアン・ダブ・ファウンデイション、ザ・コーティナーズ、シンプル・プラン、凛として時雨、トリッキー、UNDERCOVER EXPRESS。7月27日(日)に、ジェイコブ・ディラン、スティーブン・マルクスマス&ザ・ジックス、MONO 、ファンシー、J.A.M(piano trio from SOIL&”PIMP”SESSIONS)となっています。また、オールナイトフジには、sugiuramun とブライアン・バートン・ルイスの出演も決定しました。
 そして、気になるステージ別ラインナップは、グリーン・ステージのメイン・アクトを3組ずつピックアップしますと、7月25日(金)が、ブロック・パーティー、カサビアン、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン。7月26日(土)が、ザ・クロマニヨンズ、プライマル・スクリーム、アンダーワールド。7月27日(日)が、ベン・フォールズ、エルレガーデン、忌野清志郎& NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS plus 仲井戸CHABO 麗市、となっています。

 詳細は、フジロックのサイトへ。

FUJI ROCK FESTIVAL’08
7月25日(金)〜7月27日(日)
新潟県湯沢町 苗場スキー場


LEE “SCRATCH” PERRY 『The Mighty Upsetter』

 レゲエ/ダブ・ミュージックを発明したパイオニアの一人として、数多くのアーティストに影響を与え続けてきた正真正銘の鬼才、リー・ペリー。彼が、エイドリアン・シャーウッドとダッグを組んで、なんと’90年の『From The Secret Laboratory』以来となる新作を発表しました。ペリーが手がけるオリジナル・ナンバーに、ON-U特有のミキシング処理が施されたそのサウンドは、往年のダブ・コラージュが展開していくドープなもの。ルーツ・レゲエの名リディムと、ペリーのヴォーカル(というか、もはや御言)が全編に渡って楽しめる、ファン涙ものの力作となっています。彼は本当に72歳? まだまだ現役“アップセッター”ですね。
★★★★★★★★☆☆(FT)

LEE “SCRATCH” PERRY
The Mighty Upsetter
(JPN) BEAT / BRC-200

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LEE “SCRATCH” PERRY 『The Mighty Upsetter』

ARGY 『Focus On Argy』

 スティーヴ・バグ率いるPOKER FLATからのリリースで注目を集める、新鋭プロデューサー、アーギーのミックスCD。全収録楽曲の制作にも携わり、ハウシーなグルーヴ+テッキーな上モノという、最近フロアで定石となりつつあるダンス・サウンドを展開しています。ジェローム・シデナムやザ・モールといった、多彩な顔ぶれとのコラボ曲が聴きどころです。
★★★★★★☆☆☆☆(HT)

ARGY
Focus On Argy
(JPN) OCTAVE-LAB / POKER FLAT / OTLCD-1135

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ARGY 『Focus On Argy』

SUMMER SONIC 08 第8弾出演アーティスト発表

 サマーソニックが、第8弾となる追加出演アーティストのラインナップを発表しました。メンツは、ラッドウィンプス、ザ・キルズ、ペンデュラム、ホット・チップ、イェール、トーキョー・ポリス・クラブ、カット・オフ・ユア・ハンズ、ザ・シューズ、ベッカの、計10組となっています。
 また、明日5月24日午前10時より、一般プレイガイドでのチケット販売が開始されます!

 詳細は、サマーソニックのサイトへ。

SUMMER SONIC 08

千葉マリンスタジアム&幕張メッセ(東京)
舞洲サマーソニック大阪特設会場(大阪)

8月9日(土)東京
8月10日(日)大阪
THE VERVE / THE PRODIGY / PANIC AT THE DISCO / ZEBRAHEAD / THE SUBWAYS /
ONEREPUBLIC / JOE LEAN AND THE JING JANG JONG / LOS CAMPESINOS!

SEX PISTOLS / LOSTPROPHETS / マキシマム ザ ホルモン / NEW FOUND GLORY /
TRIVIUM / KIDS IN GLASS HOUSES / BEAT UNION / THE METROS

PAUL WELLER / THE FRATELLIS / DEATH CAB FOR CUTIE / THE KILLS /
CAJUN DANCE PARTY / BAND OF HORSES / BLOOD RED SHOES /
THESE NEW PURITANS

PENDULUM / HOT CHIP / SOUTH CENTRAL / FRIENDLY FIRES / WE SMOKE FAGS /
SANTOGOLD / YELLE / ADELE / PAOLO NUTINI / Micro / OLD MAN RIVER / Metis /
MICKY GREEN / GO!GO!7188 / the pillows / HiGE / TOKYO POLICE CLUB /
CUT OFF YOUR HANDS / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE / THE TROUBADOURS /
JOHNNY FOREIGNER

and more

8月10日(日)東京
8月9日(土)大阪
COLDPLAY / ALICIA KEYS / RADWIMPS / THE KOOKS / 311 / THE HOOSIERS /
VAMPIRE WEEKEND / THE WOMBATS

FATBOY SLIM / DEVO / JUSTICE / BOOM BOOM SATELLITES / JUNKIE XL /
POLYSICS / LATE OF THE PIER / THE TING TINGS

THE JESUS AND MARY CHAIN / SPIRITUALIZED / SUPER FURRY ANIMALS /
AGAINST ME! / BIFFY CLYRO / MUTEMATH / MGMT / SILVERSUN PICKUPS

HADOUKEN! / WAGDUG FUTURISTIC UNITY / NEW YOUNG PONY CLUB /
DOES IT OFFEND YOU,YEAH? / CRYSTAL CASTLES / THE TEENAGERS /
THE SHOES / 湘南乃風 / ET-KING / CAFÉ TACVBA / SKINDRED / XAVIER RUDD /
BEDOUIN SOUNDCLASH / BECCA / THE LIVING END /
FOREVER THE SICKEST KIDS / 9mm Parabellum Bullet / GOOD 4 NOTHING /
dustbox / Pay money To my Pain

and more

THE THIRST『On The Brink』

 サウス・ロンドン出身の四人組、ザ・サースト。これがデビュー作です。武闘派っぽい黒人たちが繰り出すサウンドは、意外にケイジャン・ダンス・パーティーあたりと共振する疾走インディー・ロック。とはいえ、スカやラテンのグルーヴも盛り込んだ、独自の音楽性を持っています。ピート・ドハーティのソロ作に参加予定とのことで、今後の動向にも注目!
★★★★★★☆☆☆☆(TK)

THE THIRST
On The Brink
(JPN) P-VINE SPECIAL / BSCP-30110

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THE THIRST『On The Brink』

ENVELOPES『Here Comes The WInd』

 4名のスウェーデン人と紅一点のフランス人からなるエンヴェロープス。これが2ndです。本作には、男女コーラスが印象的な、ピクシーズ譲りのロウファイ・ロック・ナンバーが満載。中でも「Put On Hold」は、シンセがエキセントリックなインディーアンセム。必聴ですヨ! 日本盤には、ホット・チップによる「Life On The Beach」のリミックスも収録。
★★★★★★★☆☆☆(TK)

ENVELOPES
Here Comes The WInd
(JPN) KUROFUNE / HJCF-13

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ENVELOPES『Here Comes The WInd』

CAZALS 『What Of Our Future』

 ’04年にロンドンで結成された5人組ロック・バンドで、KITSUNEがデジタリズムの次に送りだすアーティストとして注目を集めてきたカザルス。彼らが、遂にデビュー・アルバムをリリースしました。気になるそのサウンドは、シングルの「Life Is Boring」「Poor Innocent Boy」を筆頭に、ソリッドなギターとシンセ音を基調にしたキャッチーなもの。そこにパワフルなダンス・ロック・ビート、UKバンドらしいメロディー・センスが加わり、新世代バンドらしいエモーショナルなグルーヴを生み出しています。スタンダー・バレエ「To Cut A Long Story Short」のカヴァーでも明らかな通り、ニューウェイブっぽいテイストも魅力ですね。
★★★★★★★☆☆☆(FT)

THE MUSIC
Strength In Numbers
(JPN) UNIVERSAL / UICP-1092

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CAZALS 『What Of Our Future』