アンダーワールドのニュー・アルバム『OBLIVION with Bells』全曲レビュー

 アンダーワールドの5年ぶり5枚目のアルバム『OBLIVION with Bells』が、その全貌をあらわにしました。展開されているのは、磨き上げられたまさにアンダーワールドの音。全体を通して聴いて感じたのは、この作品がディープかつ美しい、アンダーワールドの世界観を反映しているということでした。ダンストラックからアンビエントまで、フィジカルな面だけでなく、スピリチュアルな領域にも訴えかける、完成度の高い作品だと思います。影響源には、ニック・ドレイク、Def Mix、リカルド・ヴィラロボス、カン、ジェームス・ホールデン、イーノといった名前が挙がっている模様。ジャーマン・サウンド、映画音楽、アンビエントがバックグラウンドにはあるようです。
 9月5日には、この中から「Crocodile」がシングル・カットされるとのこと。アルバムはTrafficから、10月3日の発売予定です。11月には、2年ぶりの来日公演も予定アリ。

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オーブのニューアルバム、8/29発売決定!

 アレックス・パターソン率いるオーブの、2年ぶり通算9作目となるニューアルバム『ザ・ドリーム』が、8/29日本先行発売となります。新作では、なんと盟友ユースとコンビを組み、ダビーでトリッピーな世界を展開しています。前作のクリック/アンビエント路線とはまったく違ったサイケデリックなサウンドスケープが楽しめます。

アンダーワールド、ニューアルバム10月発売決定!

 アンダーワールドが5年振り5枚目のスタジオ・アルバム『Oblivion with Bells』を2007年10月にリリースします。Traffic移籍第一弾となる今作は、ダンス・ミュージックの枠を超え、”world of Underworld”(=アンダーワールドの世界) を拡大させた、壮大なアート・アルバム。アルバム・リリース後の11月には、 2年振りとなる来日公演も予定されているとのこと。

ケミカル・ブラザーズ、ライブDJ映像公開中

 6/27にニューアルバム『ウィー・アー・ザ・ナイト』のリリースを控えているケミカル・ブラザーズ。彼らが4/27に渋谷WOMBで行ったDJパフォーマンスの映像がケミカル・ブラザーズ日本オフィシャル・サイト「スペシャル」 コーナーにて公開されています。このサイトでは、その他に来日時のドキュメンタリー映像も視聴できるので、チェックしてみては。

V.A『5 Years Get Physical Music』

エレクトロ・ハウスや、アシッドハウス・リヴァイバル・シーンで重要な位置に立つドイツのレーベル、Get Physical。トップDJたちからの支持も厚いこのレーベルが、設立5周年を記念して、二枚組コンピレーションをリリースしました。CD1はM.A.N.D.Y.やDJ T、ブッカ・シェイドら所属アーティストの過去音源を、ハーバートやモービー、ザ・ラプチャーらが料理したリミックス集。クールなエレクトロからニューウェーブ、はたまた陽気なラテン調トラックまで、原曲が多彩に変貌を遂げています!CD2には、本作のためのエクスクルーシヴ・トラックを11曲も収録。ユルめのハウス・グルーヴと、毒気に満ちたスリリングさにハマったら脱け出せなくなりそう!
★★★★★★★★☆☆(HT)

VARIOUS ARTISTS
5 Years Get Physical
(JPN) GET PHYSICAL / GPMCD013J
ELECTRO
 
HMVでV.A『5 Years Get Physical Music』をチェック!

THE WHITE STRIPES『Icky Thump』

 ザ・ストロークスらと共に00’sガレージ・ロック・リヴァイヴァルを席巻した、米デトロイト出身の姉弟デュオ、ザ・ホワイト・ストライプス。’05年発表の前作以降、別々に活動していた二人が、ついに再始動、通算六枚目となる新作をリリースしました。前作のオーガニックな作風も秀逸だったけれど、約二年ぶりの本作では、『エレファント』時代を想起させる、カントリー / ブルース×激烈モダン・ロックンロール・スタイルを展開しています! 正気の沙汰とは思えないギター・リフ&アナログ・シンセで、アドレナリン全開間違いなし。そこに、マリアッチ風トランペットやハモンド・オルガン、バグ・パイプを加えるニクいアイディアもお見事。このナマナマしい感じ、たまりませんな。
★★★★★★★★☆☆ (TK)

THE WHITE STRIPES
Icky Thump
(JPN) WARNER / WPCR-12660
ROCK

THE WHITE STRIPES『Icky Thump』

MIKA『Life In Cartoon Motion』

デビュー・シングル「Grace Kelly」が、全英チャートで5週連続1位に輝いた、ベイルート出身イギリス在住のシンガーソングライター、ミーカ。フレディ・マーキュリーにも匹敵する、5オクターヴ以上の美声は、日本で行われたショーケース・ライヴでも大好評でした。そんな彼の、全英チャート初登場1位を記録したデビュー作がコレ。カートゥーン・アートワークに包まれた本作は、オペラやディスコ、ピアノ・バラード、バロック音楽と、正当な音楽教育も受けた彼の幅広いレパートリーが凝縮された、スウィート・ポップ・アルバムです。“どうせポップ・スターでしょ?”と斜に構えず、ピュアで愛らしいミーカ流エンターテインメントを堪能してみてください。
★★★★★★★★☆☆ (TK)

MIKA
Life In Cartoon Motion
(JPN) UNIVERSAL / UICU-1139
POP

HMVでMIKA『Life In Cartoon Motion』をチェック!

ザ・ホワイト・ストライプス『イッキー・サンプ』

故郷デトロイトからナッシュビルへ移住し製作された6枚目。米南部のポジティブな空気を感じる、パワフルかつクレイジーな仕上がりです。タイトルは英国北部で驚きを表現するときに使われる「Ecky-thump」をもじったものとか。
LOUD152号記事:ジャックのインタビュー

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Outlines『Our Lives Are Too Short』

’05年のクロスオーバー・シーン・アンセムとなった「Just A Lil Lovin」の大ヒットで注目を集めたパリのユニット、アウトラインズが、満を持してデビュー・アルバムをリリース! 「Just A Lil Lovin」や「Matter Of Time」といったフロア・ヒット・トラックから、リスニングに最適なポップ・ソングまで、ソウルフルなヴォーカル/ MCを配した攻めのブレイクビーツで、バラエティー豊かに聴かせてくれます。いずれも、クリックやカットアップを大胆に施す遊び心がポイント高し! ボーナス・トラックとしてDJメディ「Lucky Boy」のリミックスも収録しているので、フレンチ・ヒップホップ / エレクトロを追いかけているリスナーも要チェックですよ!
★★★★★★★☆☆☆ (SN)

OUTLINES
Our Lives Are Too Short
(GER) SONAR KOLLEKTIV / SK139CD  
JAZZY

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