DJ SCOT PROJECT『A1』

ドイツが生んだハードダンス・シーンのカリスマ、スコット・プロジェクトが、その長いキャリアにおいて初となるフル・アルバム『A1』をリリース。リリースはもちろん、ニュースタイル・ジャーマン・トランスの大御所レーベル、OVERDOSEから。彼の名を世に知らしめるキッカケとなった’01年のヒット曲「O (Overdrive)」を始め、過去にヴァイナルでリリースされたシングルはもちろん、「A (Asian Sunrise)」に始まる新曲、さらに「FM」のアナザー・ヴァージョンとなる、「FM3」などを織り交ぜ、ファットなスコット・ワールドを構築。決して作品を乱発せず、一曲一曲をストイックなまでにつくり込む、彼だからこそのハイクオリティ・サウンドの集大成。
★★★★★★★★★☆

DJ SCOT PROJECT
A1
(GER) OVERDOSE / DOSE 2005/01

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WRECKED MACHINES『Second Thought』

近年ここ日本でも人気急上昇中、ブラジルの若き天才サイケ・プロデューサー、ガブリエルのプロジェクト、レックド・マシーンズが2ndアルバムをリリースします! GMS、ディミトリといった大御所をゲストに迎えた今作は、そんじょそこらではお目にかかれない、グルーヴィーなアルバムに仕上がっています。さて、今回のアルバムに収められている「Trancepoting」ですが、ファンの間では昨年末あたりから大きな話題となっている、あのカバー曲(というかなんというか…..)です。あまりにも大胆な発想、そして勇気ある行動をとったガブリエルに、精一杯のリスペクト?を! サイケ界に偉大な功績を残した今作、きっと末永く語り継がれていく伝説の1枚となるでしょう!
★★★★★★★★★☆ (S.N)

WRECKED MACHINES
Second Thought
(JPN) SOLSTICE MUSIC / SOLMC-049
PSYCHEDELIC TRANCE

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MOGWAI『Goverment Commissions』

昨年10月に他界したBBCラジオの名物ディスク・ジョッキー、ジョン・ピールへのトリビュート作品。デビュー当時から彼に愛され、サポートを受けてきたモグワイのBBCセッション集です。ファースト・アルバム『Young Team』から、最新フォースアルバム『Happy Songs For Happy People』まで、全てのアルバムから満遍なく選曲された全10曲。“いくつかの曲は間違いなくオリジナルよりもいい”ということをメンバーのスチュワートが語ったそうですが、まさにその通り。よりワイルドなプレイとミックスからは、ライヴに定評のある彼らの真骨頂が伝わってきます。轟音の中に光る透明感に満ちたメロディー、ぜひ大音量で。

MOGWAI
Goverment Commissions
(JPN) TOYS FACTORY / TFCK-87375

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JEREMY ELLIS『Lotus Blooms』

 ジェレミー・エリスと聞いてピンとこない人も、美声のキーボド・マスター、アイロと言えばわかってくれることでしょう。ファン待望の新作が登場です。プエルトリコに数カ月滞在したのちに制作された今作は、デトロイト・フレーヴァーに灼熱のラテン・ヴァイブがスパイスとして投入されたフューチャー・ジャズ・アルバム。中でもスピーカーが悲鳴をあげそうな極太ベース・ラインを持つ、ボーナス・トラックとして収められた「Take Your Time」のリミックスは今後末永くフロアから愛されることでしょう。自信を持って大推薦盤とさせて頂きます! なお、収録曲のうち「Bombakiss」は、野崎氏による話題のMIX CD『JAZZTRONICA!!』にも収録されています。(S.N)
★★★★★★★★★★

JEREMY ELLIS
Lotus Blooms
(UK) UBIQUITY / HOSTESS / URCD165
JAZZY

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MU『’0ut Of Breach’ Manchester’s Revenge』

MUはジャケットに写っている女性、ムツミ・カナモリ(なんと旦那は!!!のセカンドを共同プロデュースしている、モウリス・フルトン)のソロ・プロジェクト。これまでにフランスのエレクトロ・レーベル、TIGER SUSHIからファースト・アルバムをリリースいる彼女は、ビョークが気になるアーティストとして名前を挙げるなど、現在話題の人物です。 新作の内容は、見た目同様かなり危険。変態エレクトロ・テイストのブレイクスや、不穏な感じのハウス・ビートにのっかる強烈なアシッド音、それに合わせて叫びまくるムツミ嬢の和風撥音で繰り出される英語詞…..。衝動的かつアヴァンギャルドな彼女の曲からは、溢れんばかりのパンク魂を感じました。
★★★★★★★★★☆

MU
‘0ut Of Breach’ Manchester’s Revenge
(JPN) BEAT / BROP77

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A Hundred Bird 『Fly From The Tree』

関西を中心に活動するDJ YOKU率いるアーティスト集団(総勢30名のオーケストラ編成!)AHB。これまでに「Jaguar」、「Georgia」が12’シングルでWAVE MUSICからリリースされ、世界的に大ヒットを記録、ディープ・ハウス・シーンではお馴染みの彼らが、ついにデビュー・アルバムを完成させました。美しい生ストリングスのイントロから始まる名曲「Batonga」など、全てがエモーショナルでダイナミック! Solu Music「Fade」のカヴァ-には、DJ NORIがヴォイス・サンプルで、そしてサトシトミイエがキーボーディストとして参加。他にもDA PUMP、レゲエ・ディスコ・ロッカーズ、THE THEATRE BROOKなど豪華ゲスト陣が続々登場。超力作にして大傑作!!
★★★★★★★★★☆

A Hundred Bird
Fly From The Tree
(JPN) FOR LIFE / FLCG-3115

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DEATH IN VEGAS『Milk It』

知る人ぞ知るリチャード・フィアレスのプロジェクト、デス・イン・ヴェガス。昨年末リリースしたフォース・アルバム『Satan’s Circus』では、ダークでエレクトリックな、自らの原点回帰とも言うべき作風を披露していましたが、ここに来て初のベスト盤をリリース。サードまでのCONCRETE RECORDS所属時代に発表した傑作を網羅しています。イギー・ポップ、ポール・ウェラ-、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、オアシスのリアム・ギャラガ-、ドット・アリソンと、こうやって見ると本当に豪華なゲスト・ヴォーカリストが参加してましたね。ちなみにディスク2はリミックス集で、トゥー・ローン・スウォーズメンやトレヴァー・ジャクソンなんていうツウ好みなメンツがズラリ。
★★★★★★★★☆☆

DEATH IN VEGAS
Milk It
(JPN) BMG / BVCP-28041~2

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VARIOUS ARTISTS『Unusual Suspects 2』

 サイケ界の至宝、サイモン・ポスフォード率いるTWISTED RECORDSの最新コンピ。彼が関わるヤンガー・ブラザーやメタル・シャロンも気になるのですが、注目はトリスタンと制作した、ハルシノジェン名義ではおそらく3年振りとなる新曲「Stretch Taste」。これはアルバム全体にも言えることなのですが、昨年末、幕張メッセで行ったライヴでも見せてくれた、ハードフロアを彷佛とさせるアシッド音が印象的なテクノよりのスタイルとなっています。スカジー率いるCHEMICAL CREWに代表される、ハード・ハウスばりのフルオン・サイケとは対極に位置するこのサウンド、今後大きなムーヴメントとなるのかどうか、興味津々です。
★★★★★★★★☆☆

VARIOUS ARTISTS
Unusual Suspects 2
(JPN) SOLSTICE MUSIC / SOLMC-047

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VARIOUS ARTISTS『Playboy: The Mansion』

“プレイボーイ”誌創刊者のヒュー・ヘフナーになりきって、邸宅でプレイメイトたちとイチャつく、という成人指定間違いなしのシミュレーション・ゲーム(日本発売は未定だそうです……)のサウンド・トラックとしてリリースされる、フィリックス・ダ・ハウスキャットのミックスCD。前作『Bugged Out』が自身のルーツをひも解くような選曲だったのに対して、今作はアーマンド・ヴァン・ヘルデン「Fly Away Love」から始まり、自身の「Do Me What I Do」でシメるという、よりふだんのプレイに近い感じ。シカゴ・ハウスの大御所DJ スニークから、マシュー・ディケイ、スティーヴ・ポーターらの最新プログレッシヴ・ハウスまでを網羅しています。

VARIOUS ARTISTS
Playboy: The Mansion
(JPN) VICTOR / VICP-62964

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VARIOUS ARTISTS『Fabric 20 John Digweed』

ロンドンのスーパークラブ、FABRICが手掛けるDJミックスCDシリーズ第20弾には、待望のジョン・ディグウィードが登場です! GUや自身のレーベルBedrockから、これ迄数多くのミックスCDをリリースし、一般的には“プログレッシヴ・ハウスDJ”というイメージが浸透しているジョン。本人いわく“FABRICでは実験的なDJプレイを試みている”とのことで、今回はひと味もふた味も違ったテイストを聴かせてくれます。前半はデトロイト・テクノ顔負けのディープ・テック・ハウス、中盤はブレイクス&アシッド・ハウス、そして終盤はビキビキのテック・ハウス&テクノで、最後の1曲だけが従来的な意味でのプログレッシヴ。DJというより、むしろ選曲家としてのセンス / 実力がうかがえる、ファンならずとも納得の好内容です。
★★★★★★★★★☆

VARIOUS ARTISTS
Fabric 20 John Digweed
(UK) FABRIC / FABRIC39J

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