Silversun Pickups 「The Royal We」

Silversun Pickupsが、 「The Royal We」のPVをMTV.comで公開しました。「The Royal We」は、Silversun Pickupsが2009年にリリースした最新アルバム『Swoon』から3枚目のシングルカットです。スマッシング・パンプキンズと比較されることも多いSilversun Pickups、この時代には貴重な存在ですね。

The Dead Weatherの『Sea Of Cowards』を全曲試聴

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THE WHITE STRIPESのJack Whiteを中心とするスーパー・バンド、The Dead Weatherが、ニュー・アルバム『Sea Of Cowards』(5/26日本発売予定)の全曲試聴を、nprmusicで開始しました。先日は、同作のアナログ再生をストリーミングする形で、リスニング・パーティーをネット上で行ったTHE WHITE STRIPES。しっかり、デジタル試聴も始めてくれました。

ちなみに、『Sea Of Cowards』のパフォーマンス・ストリームは、明日5/4午前7:00から、The Dead WeatherのMySpaceページで行われます。こちらも見逃せませんね。

Booka Shade「BAD LOVE」

ドイツのテック/エレクトロ・ハウス・デュオ、Booka Shadeが、「BAD LOVE」のPVを公開しました。「BAD LOVE」は、Booka Shadeが5/3に海外発売を予定している4thアルバム『More!』からの先行シングルで、4/26にリリースされています。

『More!』に収録されている「Regenerate」は、現在Booka Shadeのオフィシャルサイトでメールアドレスを登録すると、フリーダウンロードできますので、「BAD LOVE」が気に入った方は、そちらも聴いてみてはいかがでしょうか。

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Beck/Record Club「Mediate」

Record Club: INXS “Mediate” from Beck Hansen on Vimeo.

Beckが中心となって、あるアルバムをすべてカバーしてしまおうというRecord Club企画の第4弾から、「Mediate」が公開されました。今回の題材に選ばれているのは、INXSの『Kick』(1987)。「Mediate」でメイン・ボーカルをとっているのは、LiarsのAngus Andrewですね。TR-909手打ちが、ほほえましいです。

Lil Jon「Outta Your Mind」

Lil Jonが、「Outta Your Mind」のPVを公開しました。「Outta Your Mind」は、Lil JonがCOMING SOONとアナウンスしているニュー・アルバム『Crunk Rock』収録曲です。この曲は、LMFAOをフィーチャーしているということもあってか、エレクトロ・ホップ・テイストも感じさせてくれますね。

Example「Kickstarts」

「Watch The Sun Come Up Watch The Sun Come Up」「Won’t Go Quietly」と、ここ2枚のシングルをUKチャートのトップ20に送り込んでいるエレクトロ・ポップ・ラッパー、Exampleが「Kickstarts」のPVを公開しました。「Kickstarts」は、UKで6/13にシングル・リリースが予定されています。旬のAfrojackリミックスなどもありますので、DJの方々もチェックしてみてはいかがでしょうか。

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2010年5/2-5/8の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのUNKLEとオーラルヴァンパイアは、4/30発売のLOUD185号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

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UNKLE/ Where Did The Night Fall
’90年代から活躍するDJ / プロデューサー、ジェームス・ラヴェルによる音楽プロジェクトの最新アルバム。制作パートナーにパブロ・クレメンツを迎え、Sleepy SunやThe Black Angelsら多彩なゲストとともに、オーガニックにしてエレクトリックな、UNKLEならではの美しくエモーショナルなサウンドスケープを展開。
5/5リリース(ELECTRIC)★★★★★★★★☆☆

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オーラルヴァンパイア/ Zoltank
海外でも注目を集める、仮面を被った奇才トラックメイカーのレイブマンと、吸血ボーカルのエキゾチカからなるユニットの1stフル・アルバム。ハード・テクノ、エレクトロ、ロック、ダブステップから昭和歌謡までを飲み込んだような、ポップかつミステリアスで退廃的な、唯一無二の音楽性を展開。
5/5リリース(POP/ ELECTRIC)★★★★★★★☆☆☆

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MATT & KIM/ Grand -Deluxe Edition-
今年のフジロックに出演が決まった、男女二人組ブルックリン系インディー・ポップ・ユニットによる2ndアルバム。キーボードを基調にしたメロディアスな楽曲と、パンク・スピリットが融合した、“CANDY POP PUNK”とも呼ばれる音楽性を展開。リード曲の「Lessons Learned」はストリーキングのPVで話題に。
5/5リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

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PIER BUCCI/ Amigos
Ricardo VillalobosやLucianoらとともに、チリアン・ミニマル・サウンドを広めたプロデューサーの最新アルバム。民族音楽調のボーカルやパーカッションを取り入れた、ウォーミーかつ有機的な、ユルめのサウンドを展開。近年の潮流となっている、ラテン音楽とテクノの理想的な融合が実現した作品。
5/5リリース(TECHNO)★★★★★★☆☆☆☆

MATT & KIM インタビュー

ブルックリンが育んだ、ポップでエキセントリックな人気デュオ

ニューヨークのブルックリンを拠点に活動する、マット・ジョンソン(Keys/Vo)とキム・シフィノ(Dr/Vo)からなる男女デュオ、MATT & KIM。シンセとドラムのみというシンプルな編成から繰り出される、ポップで、ダンサブルで、パンキッシュで、そして手づくり感満点のサウンドが持ち味の、いかにもブルックリンらしいセンスを持った注目株です。

そんな彼らが、最新アルバム『GRAND』(’08)に、リミックス曲を追加収録した日本編集盤、『GRAND – Deluxe Edition』をリリースしました。本国で40万枚のセールスを記録した「Daylight」や、全米大学生の投票によって選ばれるMTVのWoodie Awardsで、ベスト・ビデオ2009賞を受賞した「Lessons Learned」を収録した話題作です。

というわけで、ここではメンバーのキムに、本作の内容とMATT & KIMの音楽性について聞いてみました。なお、彼らはフジロックで来日することが決定しています。


――あなた達は、もともと音楽活動をやるつもりはもちろん、楽器演奏もできなかったそうですね。MATT & KIMを結成して、音楽活動をやってみようと思ったきっかけは何だったんですか?

「そう、バンドを始めるつもりは全然なかったの。ドラムをやってみたいって気持ちは、ずっとあったけどね。で、ある日、友達がドラム・セットをくれたから、早速そのドラムを自分のアパートの部屋に設置して、遊びながら叩くようになった。ちょうどマットも、友達の家の納屋で見つけたクレイジーなキーボードがあって、全然弾き方を知らなかったから、じゃあ二人の楽器を持ち寄って一緒に遊ぶと楽しいね、ってことになったわけ。そうしているうちに、友達に説得されて、というか無理矢理ライブをやらされたのよ」

――それが、’04年の10月のことですね。

「ニューヨークのクイーンズにある、アートスペースの地下でやったんだけど、その時はまだ自作の曲が3曲しかなかったし、バンド名もなかったわ。なりゆきで全てが進行していった感じだった。私達二人共メチャクチャ緊張していたから、あの夜の記憶ってほとんどないのよ。友達はみんなエンジョイしてくれたみたいだけど、ただナイスに振る舞っていてくれていただけかも」

――本格的に音楽活動を始めてからの音楽的なコンセプトは、どういうものでしたか? あなた達は、“ダンス・パンク”などと形容されることが多いですが。

「私達の音楽を説明するのって、一つのジャンルに当てはまらないことをやっているから、すごく難しいと思う。でも、そのおかげで、いろんなタイプのライブに出られる機会があって、最高よ。これまでに、ポップ・バンド、パンク・バンド、ヒップホップ・グループ、DJと同じステージに出ることができたわ。私達の音楽は、楽しくて解放された気分を味わいたい人達にピッタリだと思う。まぁ私達は、自分の楽器の弾き方もよく知らなかったわけだから、特定の音楽的コンセプトなんて持たずにバンドをはじめちゃったのよ」

――で、その後ツアーやライブ活動を重ね、’06年にデビュー・アルバム『MATT & KIM』を、’08年に『GRAND』をリリースし、現在に至るわけですが、ここまでのご自身の活動を振り返ってみて、いかがですか?

「長い道のりだったっていう実感は、あまりないかな。これからも、バンに乗り込んで、街に出て、ライブをやるっていう、最初と変わらないスタンスで活動を続けていくだけよ。最初は人家やアートスペースでやっていたライブが、今じゃ大規模なフェスティバルで、1万人を前に演奏できるまでになったけどね。でも、規模が変わっても自分達のパフォーマンスをやるだけでしょ。クレイジーなパーティーをね!」

――では、この度日本でもリリースされる『GRAND – Deluxe Edition』について教えてください。本作のテーマは何でしたか?

「アルバムのテーマは、“ブルックリン”よ。ブルックリンにある自分達の家を離れること、そして、その家に帰ってくることね。このアルバムをつくった後に、ブルックリンや、私達の近所、グランド・ストリート(彼らが暮らしている通りの名前)について書かかれた曲が多い、ってことに気がついたの」

――それで、“GRAND”というアルバム・タイトルなんですね。あなた達にとって、ブルックリンとはどんな街なんですか?

「ブルックリンは、私達が帰る場所、ホームよ。できることが山ほどあって、居心地がいい場所ね。白状するけど、私たちはマンハッタンには滅多に行かないわ。私に必要なものは全部ここ、ブルックリンに揃っている」

――曲づくりは、どのように進めていったんですか?

「レコーディングの大半は、バーモントにあるマットの実家でやったわ。自分達でやりたかったし、スタジオ代も節約できるから。で、当初はバーモントに6週間滞在する予定で、アルバムを完成させるには十分な時間だろうと思ってだんだけど、全くの計算違いだったわね。ツアーの予定が入って、制作を一時中断しないといけなくなったりして。だから、その後はブルックリンに戻って、自分達のアパートで最終的なレコーディングとミキシングをやったわ。あの時は、大音量を出しまくっていたのに、ご近所が文句を言ってこなかったから、今でも不思議よ」

――本作からは、まず「Daylight」がヒットしましたね。どのようにして誕生した曲ですか?

「「Daylight」は、マットが一番気に入っていたもので、かなり時間を費やした曲だったわ。あの曲には特別な何かがあるってことを、マットは初めから感じていて、それを形にしようと夢中だった。“でかした!”って感じよね!」

――「Lessons Learned」のビデオは、ちょっとショッキングな内容ですね。このPVは、どういう経緯で完成したものなんですか?現在は、エリカ・バドゥが同様のストーリーで自身のPVを制作したことで、さらに話題を集めていますね。

「マットのアイディアだったわ。“「Lessons Learned」は開き直って楽になることがテーマの曲だから、タイムズ・スクエアで裸になろうよ。ピッタリだ”って…。はっきり言って、私はイヤだったんだけど、何ヶ月間もマットにしつこく粘られて、渋々承知したのよ。だって、裸になるだけじゃなくて、2月だったのよ!2月のニューヨークって、ホントにありえないくらい極寒なんだから」

――フジロックでは、どんなパフォーマンスを行なう予定ですか?

「フジロックに出るのが、本当に楽しみよ。フジロックは素晴らしいフェスだっていう話を、ずっと周りから聞かされているから。初めての日本だから、何を期待すればいいのか分からないけど、最高にクレイジーで楽しい場所だといいな。日本のみんな、よろしく頼むわね!」

Translation KYOKO WATANABE

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