今週リリースのうち、アルバムのBOOM BOOM SATELLITESからREEL PEOPLEまでは、3月1日発売のLOUD195号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。
BOOM BOOM SATELLITES/ Experienced
’97年にR&Sからデビューして以来、エレクトロニック・サウンドとバンド・サウンドを自在に行き来する、独自の音楽性を展開してきた2ピース・ユニット。本作は、彼らが昨年10月に幕張イベントホールで開催したツアー・ファイナル公演の模様を収録した、ライブCD+DVD作品で、圧倒的なスケールを感じさせる音世界と、臨場感あふれるパフォーマンスをダイレクトに収めたもの。彼らのライブ・アクトとしての魅力を凝縮した好作品。
2/23リリース(ROCK/ ELECTRIC)★★★★★★★★☆☆
deadmau5/ デッドマウス2
高い完成度を誇るエレクロニック・ハウス / エレクトロ・サウンドで、世界的な人気を博すプロデューサー / DJの日本デビュー盤。世界各地でのギグの合間につくり溜めたというトラックをノンストップで収録した、彼ならではのモダンかつキャッチーなハウス/エレクトロ・サウンドを楽しめる作品。ノンストップに仕立て直した『4×4=12』に加え、ヒット曲「Ghosts ‘n’ Stuff 」「I Remember」を収録した日本特別仕様。
2/23リリース(ELECTRO HOUSE)★★★★★★★☆☆
TORO Y MOI/ Underneath The Pine
弛緩したドリーミーかつトロピカルなエレクトロニック・サウンドで注目を集め、Washed Outと並び、チルウェイブ / グローファイ・シーンを代表するクリエイターの2ndアルバム。前作でのエレクトロニック/サンプリング的な音づくりを排し、生音を主体にした楽曲群を詰め込んだ進展作で、彼独特の淡く、甘い音世界を、よりナチュラルなサウンドで表現。
2/23リリース(POP)★★★★★★★★☆☆
beatmania IIDX 18 Resort Anthem
’97年の登場以来、長年人気を博している音楽ゲーム『beatmania』の最新アーケード・ゲーム、『beatmania IIDX 18 Resort Anthem』の収録曲に、ロング・バージョンを含めた全67曲を集めたサウンドトラックCD。イビサのクラブ・パーティーをモチーフにした、リゾート感あふれるサウンドをイメージ・コンセプトに、トランス、ガバ、ハードコアをはじめとした、高速ダンス・トラックを中心としつつも、チルアウト・ミュージックやエレクトロ、R&Bテイストの楽曲も盛り込んだ作品。
2/23リリース(ALL MIX)★★★★★★★☆☆☆
AGORIA/ Impermanence
フランスでLaurent Garnierと並ぶ人気を誇る、リヨン出身のDJ / プロデューサーが自身のレーベルInfineからリリースする3rdアルバム。Carl CraigやSeth Troxler、Kid Aらのスピーチやボーカルをフィーチャーし、フロアライクな四つ打ちの楽曲にとどまらず、ボーカルやピアノ、ストリングスを取り入れた楽曲や、叙情的でミステリアスなトーンに貫かれた、アンビエント調の楽曲など、多彩なサウンドを展開。
2/23リリース(TECHNO / HOUSE)★★★★★★★☆☆☆
REEL PEOPLE/ Golden Lady
クラブ・トラックと、生楽器を用いたバンド・サウンドを行き来する高いポテンシャルで、トップDJからも支持を獲得しているジャズ / クロスオーバー・ユニットが設立した新レーベル、REEL PEOPLE MUSICの最新コンピ。シアトル出身のネオ・ソウル・シンガー、Chocolate、シカゴのディスコ・バンドBSTC、フィル・アッシャー率いるRestless Soul Fun Band、サイモン・グレイらが参加したほか、Reel Peopleの新曲も収録。
2/23リリース(JAZZ / CROSSOVER)★★★★★★★☆☆☆
CRYSTAL FIGHTERS/ Star of Love
スペイン・バスク地方の民族音楽とエレクトロを融合させた、ユニークなサウンドを提示する新星ユニットのデビュー・アルバム。アップテンポなダンス・ビートとトライバルなリズム、浮遊感あふれる歌声、エレクトリック・サウンドが、縦横無尽に展開された、エキセントリックな作品。’09年にKitsuneから発表されたヒット・シングル、「Xtatic Truth」も収録。
2/23リリース(ELECTRO)★★★★★★★☆☆☆
BEADY EYE/ Different Gear, Still Speeding
元オアシスのリアム・ギャラガーが、アンディ・ベル&ゲムのオアシス・メンバーとともに結成した新バンドのデビュー・アルバム。昨年11月にフリー配信され話題となった「Bring The Light」や、オフィシャル・サイトで公開されている、ギター・サウンドが印象的なハイテンポなナンバー「Four Letter Word」を筆頭に、ストレートなロックンロール・サウンドがつまった作品。
2/23リリース(ROCK)★★★★★★★★☆☆
V.A./ Andre & Gildas present Kitsune Parisien
人気フレンチ・レーベルのKitsuneが、パリ出身の新鋭アーティストをフィーチャーしたコンピレーション。Housse de RacketやBeatauCue、Cascadeurら、いい意味で力の抜けた、どこかレトロスペクティブな、現在のフレンチ・タッチ・サウンドが満載の本作。フレンチ・シーンにおける、若手の充実ぶりを示す好作。
2/23リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆
DISCODEINE/ Discodeine
マニアックなリエディット作品で知られるフランス人クリエイター、ピロスキーが率いるユニットのアルバム作品。マジカルでストレンジなシンセ・ディスコ~ポップが詰まった内容で、Matias Aguayoをフィーチャーした「Singular」、Jarvis Cockerをフィーチャーした「Synchronize」を収録。
2/22リリース(ELECTRO)★★★★★★☆☆☆☆
ESBEN AND THE WITCH/ Violet Cries
’08年に英ブライトンで結成された、女性1名/男性2名のバンドで、“BBC Sound of 2011”に選出された注目株のデビュー・アルバム。とことんダーク&メランコリックな内容で、その静けさと激しさが交差するドラマチックな音世界は、正にナイトメア・ポップといった趣き。ゴス好きの方は要チェック。
2/23リリース(POP)★★★★★★☆☆☆☆
WAGON CHRIST/ Toomorrow
MO’WAX、WARP、NINJA TUNEといったレーベルから作品をリリースしてきた鬼才、Luke Vibertによるプロジェクトの7年ぶりとなる新譜。ヒップホップ、ジャズ、ファンク、ディスコ、ハウスなど多種多様なサンプルを、彼ならではのビート・メイキング・センスでまとめ上げた、ユニークな作品。
2/26リリース(BREAK BEATS)★★★★★★☆☆☆☆
WORKSHY/ Bittersweet
’86年にロンドンで結成されたコンテンポラリー・ポップ~ジャズ~ソウル・グループの、通算9作目となるオリジナル・アルバム。彼ららしいスムーズでソフトで都会的な、タイトルの通り“ほろ苦い”大人のポップスを堪能できる内容。Janet Kay「シリー・ゲイムス」、Bjork「少年ヴィーナス」のカバー曲を収録。
2/23リリース(POP)★★★★★★☆☆☆☆
DESIGNER DRUGS/ Hardcore / Softcore
Little Boots、Flo Rida、N.A.S.Aなどの楽曲リミックスを手がけた、NYを拠点とする注目のエレクトロ・デュオの1stアルバム。ロック、ハウスの要素も織り交ぜた、フロア栄え満点のバンギンな楽曲が満載で、ブリーピーなシンセ病みつきになりそうな作品。
2/22リリース(ELECTRO)★★★★★★☆☆☆☆
THE BOXER REBELLION/ Cold Still
’01年にロンドンで結成され、’09年のアルバム『ユニオン』で、同年のiTunes(US)ベスト・オルタナティヴ・アルバムを獲得したロック・バンドの3rdアルバム。Kings of Leonらを手がけるイーサン・ジョンズをプロデューサーに迎え、息を呑むような展開や、強力なギター・リフ、胸を引き裂くような歌詞など、彼ららしい要素が詰まった楽曲を展開。
2/23リリース(ROCK)★★★★★★☆☆☆☆
YUCK/ Yuck
元Cajun Dance Partyのヴォーカル、ダニエルとベースのマックスを中心に、ニュージャージー、広島、ロンドン、スコットランドのミュージシャンが参加する多国籍バンド、Yuckのデビュー・アルバム。Dinosaur JrやSparklehorseに影響を受けた、’90年代のUSインディー・ロック色を持ったサウンドを展開。
2/21リリース(ROCK / POP)★★★★★★☆☆☆☆