VARIOUS ARTIST『Fuse Presents Steve Bug』

 ベルギーのテクノ・レーベル、“MUSIC MAN”が送るミックスCDシリーズ,“FUSE”。最新作を担当したのは、実力派ミニマル・テックハウスDJ、スティーヴ・バグ。抜群のミックス・スキルを持つ彼が得意とするのは、厚みのあるボトムをキープしながら、テッキーな上音を展開していくスタイル。ビルドアップの果てにはリズィーム・イズ・リズィーム「The Dance」が待っているのでした。
★★★★★★★☆☆☆

VARIOUS ARTIST
Fuse Presents Steve Bug
(JPN) MUSIC MAN / CISCO / MMCDJ- 028

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KINGS OF LEON『Because Of The Times』

カレブ、ネイサン、ジェアドの三兄弟と、従兄弟のマシューからなるロック・バンド、キングス・オブ・レオン。彼らが暮らす米南部ナッシュビル特有のオーガニックな要素と、都会的なモダン・ビートを武器に、’00sロックンロール・リヴァイバルの中核を担っていた実力派バンドです。UKで大ヒットを記録したデビュー作発表当時は平均年齢21歳だった彼らも、今では20代半ばとなり、U2のサポート・アクトを務めるビッグな青年たちに成長しました。カレブが“自分たちの境界線を取り除いた”と語るこのサード・アルバムでは、南部男らしい渋さに、メジャー感あふれるダイナミズムを加えた、独特のアメリカン・ロックを聴くことができます。大人になったね、KOL(感涙)。
★★★★★★★☆☆☆ (TK)

KINGS OF LEON
Because Of The Times
(JPN) BMG / BVCP-21524
ROCK

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アーマンド・ヴァン・ヘルデン『ゲットブラスター』

ハウス界のトップ・プロデューサー、アーマンドの6作目のアルバムは、自身のルーツである’80年代ダンス・ミュージックに回帰した、懐かしくも新鮮な仕上がり。ファット・ジョーをフィーチャーした話題曲「Touch Your Toesを収録。
LOUD149号記事:インタビュー

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アークティック・モンキーズ『フェイヴァリット・ワースト・ナイトメアー』

平均年齢22歳(!)のUK4人組ロックバンド。新メンバーを迎えての2ndアルバムは、よりハードでダンサブルなサウンドを展開。曰く、ザ・プロディジーがインスピレーション源だとか。
LOUD149号記事:インタビュー

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THE SOUNDS『Dying To Say This To You』

 2003年にスウェーデンで結成された、ザ・サウンズ。紅一点のヴォーカリスト、マーヤを中心とする、五人組ニューウェイヴ・ポップ・バンドです。本国では、デビュー・アルバムがナショナル・チャート初登場四位を記録したほどの人気者ですね。彼らが、約三年半ぶりとなる二作目をリリースします。プロデューサーの一人は、ザ・キラーズのデビュー作を手がけたジェフ・ザルツマン。それもあってか、キラキラ・シンセが懐かしくも新しい、ど・キャッチーな一枚に仕上がっています。特に、ブロンディー直系のディスコ・パンク・アンセム「Tony The Beat」は出色の完成度。キッチュなダンスフロアを賑わわせてくれることでしょう。来月号でインタビュー掲載予定!
★★★★★★★★☆☆ (TK)

THE SOUNDS
Dying To Say This To You
(JPN) WARNER / WPCR-12591
ROCK

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ベン・ウェストビーチ『ウェルカム・トゥ・ザ・ベスト・イヤーズ・オブ・ユア・ライフ』

UKブリストル出身。ジャイルスの新レーベルBROWNSWOOD第一弾アーティストとして、本作でアルバム・デビュー。ラジオをきっかけにここ日本でも話題を呼んだ「So Good Today」を収録。
LOUD148号記事:インタビュー

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Tiesto『Elements Of Life』

 アテネ五輪開会式でのDJプレイを筆頭に、スペース・マウンテンのテーマソング作成など、数々の快挙を成し遂げてきたオランダのスーパースターDJ、ティエスト。3年ぶり3枚目のオリジナル・アルバムがコレ。お得意のプロッグ調トラックをベースに、歌ものにも積極的に取り組んだ意欲作です。フェイスレスのマキシ・ジャズをフィーチャーした、EUでのエイズ撲滅キャンペーン・ソング「Dance4Life」も、もちろん収録。他にも、BTとコラボレーションした「Break My Fall」、ロック・テイストを取り入れた「In The Dark」など見逃せないトラック目白押し。日本盤には、リミックスを集めたボーナスCDもついてきますよー! ★★★★★★★★☆☆ (SN)

Tiesto
Elements Of Life
(JPN) AVEX / AVCD-23213~4
TRANCE

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VARIOUS ARTISTS『House Mode Collection / Quasimode Jazz Selection』

現在クラブ・シーンで人気のサウンドと言えば、“美麗ハウス”と“踊れる生ジャズ”。それぞれを紹介する2枚のコンピが同時リリースされました。ハウス編の『House Mode Collection』には、DJ KAWASAKI、STUDIO APARTMENT、FreeTEMPOら、日本人アーティストによる近年のフロア・ヒットを中心に収録。ジャズ編の『Quasimode Jazz Selection』には、SLEEP WALKERやSOIL&”PIMP”SESSIONSらによる、アッパーなダンスフロア・ジャズを収録しています。後者では、選曲を担当したクラブ・ジャズ・バンド、quasimodeの未発表曲も楽しめますね。DJユースからホーム・リスニングまで、幅広く対応できる好企画盤です。
★★★★★★★☆☆☆ (SN)

VARIOUS ARTISTS
House Mode Collection / Quasimode Jazz Selection
(JPN) COLUMBIA / COCB-53599 / COCB-53600  
JAZZ CROSSOVER

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FENNESZ + SAKAMOTO『Cendre』

 エレクトロニカ/ラップトップ・ミュージック・シーンの鬼才、クリスチャン・フェネスと、日本を代表する音楽家、坂本龍一による、“サンドル(フランス語で灰の意)”と名付けられたコラボレーション・アルバム。約3年の制作期間を費やして完成させたという本作は、坂本のピアノとフェネスのギター、グリッチ/ノイズ音のみで構成された、非常に繊細なもの。お互いの“気”、“間”を極めていくような作品集となっています。かねてよりツアーで共演し、ライヴ盤もリリースしている間柄だけに、このような共作ができるのでしょう。そこには何者をも寄せ付けない緊張感と、そして静寂感があります。エレクトロニカというよりも、むしろ現代音楽として、両者の高度なセンスが堪能できますね。坂本龍一が昨年立ち上げた新レーベル“commmons”からのリリース。
★★★★★★★★☆☆

FENNESZ + SAKAMOTO
cendre
(JPN) commmons / RZCM-45525
ELECTRONICA

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砂原良徳『WORKS’95-’05』

傑作『LOVEBEAT』以来6年ぶりとなる、’95年から’05年までの10年間の活動を総括した強力2枚組ベスト盤。ディスク1はソロ作品の中から、ディスク2はプロデュース / アレンジ / リミックス・ワーク作品の中から厳選してコンパイル。
LOUD148号記事:インタビュー

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