HOT CHIP『DJ Kicks』

 ’06年発表の『The Warning』が出世作となり、欧州で大ブレイク中のニューエレポップ・ユニットが、本邦初デビューです。メンバー二人で民主的に選曲したという本作は、テクノからR&Bまで、何でもござれの珍味ミックスCD。通して聴けば、彼らの一筋縄ではいかない魅力と、幅広いルーツに触れることができます。彼らの新曲も収録されているので、ファンは要チェック!
★★★★★★★☆☆☆ (TK)

HOT CHIP
DJ Kicks
(JPN) HOSTESS / !K7 / K7213CDJ
ALL GENRE

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VARIOUS ARTISTS『Kitsune Maison Compilation 4』

 カッティング・エッジで“オシャレ”なロック、エレクトロを提案してくれるパリのレーベル、Kitsune。近頃は、大沢伸一とコラボCDを発売するなど、日本でもトレンドセッターとして定着しています。そんな彼らの名物コンピ・シリーズ第四弾が登場! 今回は全15曲入りで、おなじみのボーイズ・ノイズやガンズン・ボムズに加えて、ポテンシャルの高い新星、フォアルスやパッションズをピックアップしています。相変わらず、キャッチーな最先端ロック / エレクトロ満載ですね。とりわけ注目なのは、日本人ならイヤでもピンときてしまうエレクトロ・バンド、ハドウケン! すっとんきょうなシンセ・リフとラップ調ヴォーカルの融合はインパクト特大!!!
★★★★★★★☆☆☆ (TK)

VARIOUS ARTISTS
Kitsune Maison Compilation 4
(JPN) P-VINE / KITSUNE / PCD17110
ELECTRO

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ジャスティス『†』

ダフト・パンクのマネージャーでもあるエド・バンガーが心底ほれ込んで、自らのレーベルで契約したというニューエレクトロ・デュオ。待望のデビュー・アルバムです!子供たちの歌声が意表をつく「D.A.N.C.E.」など注目曲目白おし!
LOUD150号記事:インタビュー

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TIEFSCHWARZ『10 Years Of Tiefschwarz Blackmusik』

 エレクトロ・ハウスの先駆けとなるサウンドをいち早く打ち出した、ドイツ出身の兄弟ユニット、ティーフシュワルツ。本作は、彼らの活動10周年を記念する、2枚組CD作品です。ミックスCDのCD1は、ブリープ・ハウス、ディープ・ガラージ・ハウス、ミニマル・ハウス、デトロイト・テクノといったサウンドを、彼ら独自の選曲センスでまとめ上げたもの。マリアンヌ・フェイスフルの楽曲などもミックスし、タイトル通りの、漆黒のように美しい音世界をつくり出しています。CD2は、「Ghostrack」「Blow」など6曲の、オリジナルおよびリミックス・バージョンで構成されたマニアックなトラック集。彼らの深層部に手が届く内容です。
★★★★★★★★☆☆(FT)

TIEFSCHWARZ
Black Musik
10 Years Of Tiefschwarz
(GER) SOUVENIR / SOUVENIRCD001

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VARIOUS ARTISTS『Brownswood Bubblers For Japan』

クラブ・ジャズ界の巨匠、ジャイルス・ピーターソンが主宰するブラウンズウッド・レコード。そのレーベル・コンピ第一弾と第二弾をまとめた、日本独自企画盤がリリースされました。今作には、ベン・ウエストビーチのエクスクルーシヴ・トラックなど、新鋭陣の力作を中心に、計32曲がコンパイルされています。早耳でいたいリスナーには、まさに打ってつけの内容でしょう。個人的なオススメは、コロネル・レッドのハウシーなナンバー「Blue Eye Black」、IGカルチャーのソロ・プロジェクト、ニュー・セクター・ムーヴメントの「The Hype」あたり。ウエスト・ロンドン感満点です。マニアックなファンにはもちろんのこと、“クラブ・ジャズって何?”という方にもオススメできる二枚組。
★★★★★★★★★☆ (SN)

VARIOUS ARTISTS
Brownswood Bubblers For Japan
(JPN) TRAFFIC / TRCP-3/4
JAZZY

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THE PIGEON DETECTIVES『Wait For Me』

NMEの’07年度最注目新人に、ザ・ビューと並んで選ばれたことがきっかけとなり、にわかに注目を集めているザ・ピジョン・ディテクティヴス。リーズ出身のファイブ・ピース幼馴染パンク・バンドです。彼らのデビュー・アルバムがコレ。“シングルに相応しい曲しかつくらない”というだけあって、収録曲は、UKシングル・チャートTOP40にランクインした「I Found Out」を始め、疾走感あふれる楽しいものばかり。バズコックスやジ・アンダートーンズを彷彿とさせる甘酸っぱいメロディー・ラインは、リスナーに青春まっしぐらだったティーンエイジャー時代を想起させてくれることでしょう。フジロックにて、そのヤングな勇姿を目撃すべし!
★★★★★★★☆☆☆ (TK)

THE PIGEON DETECTIVES
Wait For Me
(JPN) V2 / V2CP325
ROCK

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GROWLING MACHINES『Rounders』

PSYトランスの超人気アーティスト、GMSが、同シーンの急上昇株、レックド・マシーンズとタッグを結成、グローリング・マシーンズ名義でファースト・アルバムをリリースしました。アルバム・タイトル・ソングの「Rounders」は、GMSによる’00年代中盤を代表するクラシックですが、今作には、イスラエルのイケメンPSYトランサー、アストリックスによるリミックスで収録しています。これだけでもファンは買いでしょう! 他にも、KLFによる往年のレイヴ・アンセム「3 A.M Eternal」やアメリカのインダストリアル・メタル・バンド、セルドゥエラーの楽曲を、グローリング・マシーンズ名義でリミックスしているのは注目です。全10曲、フルオンでアゲまくりの疾走盤。
★★★★★★★★☆☆ (SN)

GROWLING MACHINES
Rounders
(JPN) SOLSTICE MUSIC / SOLMC-086
PSY TRANCE

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DONNIE『The Daily News』

 アトランタを拠点に活動する男性ソウル・シンガー、ドニー。1stアルバムがモータウンから発売された経歴を持つ、実力派アーティストです。クラブ・シーンでは、’03年に「Cloud 9」のクエンティン・ハリス・リミックスがヒットしたので、名前を知っている人も多いことでしょう。このたび、5年ぶりとなるニュー・アルバムをリリースしました。マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダーを彷彿とさせる歌声が、ファンキーなトラックに響くソウルフルな一枚。収録曲には「911」や「Suicide」といったタイトルもついていますが、そこに一貫して流れている感情は“愛”です。ゲストではアース・ウィンド&ファイアやギャップ・バンドのメンバーも参加しており、時代を超えたコラボレーションが実現しているあたりも聴きどころ。「Do You Know」のニュー・ミックスを収録した日本盤は世界先行発売です。
★★★★★★★★☆☆ (EU)

DONNIE
The Daily News
(JPN) Village Again / VIA-0057 SOUL

DONNIE『The Daily News』

BJORK『Volta』

 我が道を歩み続けるアーティスト、ビョーク。彼女が約三年ぶり通算6作目となるアルバム『ヴォルタ』を発表しました。ヒューマン・ビート・ボックスを使った前作でも奇抜なサウンドを披露していましたが、ティンバランド、コノノNO.1、アントニー・ヘガティーらが参加した本作でも、驚きの音を展開しています。全編に配されているのは、なんとアフリカンやインダストリアル系のパーカッション・リズム。そこにブラス・セクションや中国琵琶とビョークの歌声がオーガニックに絡んでいく…。ますます国籍不明で、とことんプリミティヴな本作。どこか、エレクトロニカから脱却した開放感を感じる作品にもなっています。
★★★★★★★☆☆☆

BJORK
Volta
(JPN) UNIVERSAL / UICP-1083

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