LILY ALLEN『Alright, Still』

 ロンドンから、PC世代のポップ・スターが誕生?! 20歳の彼女、学校生活とは15歳でおさらばし、音楽や本に没頭する生活を送っていたそうな。その生活が実を結んでか、シングル「Smile」は全英シングル・チャートで1位を獲得。“myspace”では五万人以上が“FRIENDS”登録する人気者に! ロンドンの荒れた日常を風刺したり、不甲斐ない昔の恋人を蹴散らす歌詞は、現代っ子らしく自己主張を持ったユーモアたっぷりな内容。音楽面でも、スカやグライム、ドラムン・ベース等を、とことんポップに仕上げるソング・ライティング・センスを持っています! 今後、今の勢いでどこまでのし上がれるか楽しみですね! う~ん、カワイイ。。。。
★★★★★★★★☆☆ (TK)

LILY ALLEN
Alright, Still
(JPN) TOSHIBA EMI / TOCP-66625
URBAN

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MERCURY REV『The Essential Mercury Rev-Stillness Breathes (1991-2006)』

 1991年のメジャー・デビュー以来、ザ・フレーミング・リップスと共にUSオルタナ・ロック・シーンを築き上げてきたマーキュリー・レヴが、15年間の活動を凝縮した二枚組のベスト盤をリリースします! ディスク1には過去に発売された6枚のアルバムから14曲、ディスク2にはシングルB面や未発表曲など、ファンには涎ものの18曲を収録。中には、マーキュリー・レヴを崇拝しているケミカル・ブラザーズの、レアな名リミックス・トラックもアリ! バレアリック・サウンドの真骨頂とでも呼ぶべきサウンドが炸裂しています。全32曲のフル・ボリュームに美味しい所を凝縮した、このベスト盤。ファンはもちろん、ダンス・ミュージックしか聴かないという読者も必携でしょう!
★★★★★★★★★☆ (TK)

MERCURY REV
The Essential Mercury Rev-Stillness Breathes (1991-2006)
(JPN) V2 / V2CP-305/306
ROCK

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DJ SHADOW『The Outsider』

 アブストラクト/インストゥルメンタル・ヒップホップの王様、DJシャドウによる通算三作目となるオリジナル・アルバムにして、問題作。“メジャー・レーベルらしいアルバムをつくる”というコンセプトで制作されており、ほとんどの曲名にはフィーチャリング・アーティストが併記されています。注目は、新たなスタイル“ハイフィー”を代表するキーク・ダ・スニーク、ターフ・トーク、E-40、フェデレイションらベイエリア勢や、デヴィッド・バナーと組んだトラック。ここでは、従来のDJシャドウとは全く異なるヒップホップ・サウンドを展開しています。一方、本来のテイストを継承したトラックの方には、Q-ティップ、クリス・ジェイムス、カサビアンのセルジオ・ピッツォルノらが参加。こちらでは、よりヴァラエティ豊かなアプローチを披露しています。彼の冒険心をどう解すかでかなり評価の割れる、リスキーな作品と言えるでしょう。
★★★★★★☆☆☆☆

DJ SHADOW
The Outsider
(JPN) UNIVERSAL / UICI-1048

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DELGUI『Let That Sound Out!』

 オランダのフューチャー・ジャズ・シーンを支える4LUXレーベルの中心、ジャード。その変名プロジェクト、デルギが1stアルバムをリリース。リスニング向きのクロスオーバー・サウンドを展開するジャードに対して、デルギではフロア指向のソリッドなをトラックを手掛けています。収録曲は、ウエスト・ロンドン・シーンのピークタイム・アンセムにもなった、「It’s Gonna Be Alright featuring Colonel Red」をはじめ、“これぞブロークン・ビーツ”という感じのダーティー&フレッシュなサウンドばかり! 先日メジャー・デビューを果たした、バグズ・イン・ジ・アティックの系譜を組むサウンドをお探しの方は、今作をチェックしておけば間違いナイでしょう!
★★★★★★★★☆☆ 

DELGUI
Let That Sound Out!
(JPN) OCTAVE-LAB / 4LUX / OTLCD1065
JAZZY

DELGUI『Let That Sound Out!』

VARIOUS ARTISTS『LIVE @ WOMB 03』

 ジャーマン・テクノ・シーンの実力者、クリス・リービングが、今年6月2日に渋谷WOMBにてプレイした模様を収録したライヴ・ミックスCD。2ラップトップPC、ミキサー、フィジカルコントローラーを使用した最新セットで、彼の代名詞となっているシュランツ系ハードテクノ・スタイルとはひと味違う、ダーク&ヘヴィなサウンドを展開。ポール・ウールフォード、ピース・ディヴィジョン、プラネタリー・アソート・システムズ、ヨリス・ヴォーン、ヴァンガードらのトラックを駆使し、リズムとベースのみで淡々とグルーヴの深みにハマらせていくような“ヤバ~い”プレイをしています。終盤ではより“テクノ”なノリへとシフト。ラストはモーター「Sweatbox」、ジ・アドヴェント「Tresor West」の、自身が手がけたリミックス・トラックでシメ。進化する彼のサウンドを体感できる、注目作です。
★★★★★★★☆☆☆

VARIOUS ARTISTS
Chris Liebing
LIVE @ WOMB 03
(JPN) WOMB / WOMB-013

VARIOUS ARTISTS『LIVE @ WOMB 03』

DE LA SOUL『The Impossible Mission』

 ニュースクール・ヒップホップの先駆けとして’80年代に登場し、今もなおシーンを支え続ける3人組デ・ラ・ソウル。日本オンリーのスペシャル・アルバムがリリースされました! 一部のUS、ヨーロッパツアーで500枚のみ販売されたスタジオ新録、前回来日時のライヴ音源、このアルバムのためにレコーディングされたという新曲が収録されています。オールドスクール・ファンクの名曲、ボビー・バード「I Know You Got Soul」や、ザップ「More Bounce To Ounce」など、大ネタ使いの楽曲もちらほら。10月ので再来日が決定しているだけに、往年のファンならずともチェックしておきたい一枚。
★★★★★★★★☆☆

DE LA SOUL
The Impossible Mission
-Operation Japan-
(JPN) OCTAVE / OTCD-2114
HIP HOP

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ZERO 7『The Garden』

 ヘンリー・ビンズとサム・ハーデイカーのチル・アウト・デュオ、ZERO 7のサード・アルバム。ほぼ全編にわたって、長年の仲間であるシア・ファーラー、フォーク界の新鋭、ホセ・ゴンザレス、そしてヘンリー・ビンズ本人のヴォーカルがフィーチャーされています。ナチュラルなアコースティック楽器のサウンドと、綿密につくりこまれたエレクトロニック・サウンドがつくり出すサイケデリックな音世界も健在。’60年代末から’70年代前半のアシッド&スモーキーな気分にリンクするサウンドスケープが堪能できます。レコーディング作業には、ナイジェル・ゴドリッチが参加した模様。
★★★★★★★★☆☆ (TK)
 
ZERO 7
The Garden
(UK) WARNER MUSIC / 5101 12857
ROCK

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AMP FIDDLER『Afro Strut』

 デビュー作『Waltz Of A Ghetto Fly』の成功を足がかりに、昨年のフジロックに参戦。圧倒的なキーボード・プレイとボーカルの力強さを見せつけた、デトロイト出身のミュージシャン、アンプ・フィドラー。さらなる飛躍への一歩を踏み出すべく、約2年半ぶりの2ndアルバムを完成させました。前作同様、アーシーでリラックスしたムードに包まれたスタイリッシュな一枚となっていますが、なかにはファンクネス溢れる猛々しいダンス・トラックもアリ。アルバム表題曲では、アフロ・ドラムの伝説的プレイヤー、トニー・アレンとコラボレーションもしています。極上のソウル / R&Bアルバムですが、ハイセンスなキーボード演奏を称え、ここではJAZZY枠にて御紹介!
★★★★★★★☆☆☆

AMP FIDDLER
Afro Strut
(JPN) GENUINE / PIAS / HOSTESS / GEN040CDJ
JAZZY  

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ROB SMITH『In One Way Or Another』

 イギリスの港町ブリストルでは、’70年代後半からレゲエ、ヒップホップ、ニューウェイヴの融合が、独特の音楽文化を形成してきました。そんなブリストルのサウンドを語るうえで欠かせないアーティスト、スミス&マイティのロブ・スミスが、約3年ぶりとなるセカンド・ソロ・アルバムをリリース! “歌”に重点を置いて制作されたという本作は、多様なヴォーカル/MC陣をフィーチャーした内容で、親しみやすいフレーズが耳をひきます。が、もちろん、そのバックでは重いベース、深いエコーが効いた、唯一無二のダブ・サウンドも展開されています。ストリングス・アレンジにはSilent Poetsや坂本龍一らを迎えており、従来作以上にエーモショナルなムードもアップ。貫禄のハイ・クオリティ作となりました。
★★★★★★★☆☆☆

ROB SMITH
In One Way Or Another
(JPN) RUSH!/TOY’S FACTORY / TFCK-86802

ROB SMITH『In One Way Or Another』