’89年にロンドンで結成されたロック・バンド、スウェード。’92年から93年にかけてリリースしたシングル「The Drowners」「Metal Mickey」「Animal Nitrate」と、デビュー・アルバム『スウェード』(’93)で一大センセーションを巻き起こして以来、3枚の全英No.1アルバム、20枚を越えるトップ10シングルをチャートに送り込んできた、’90年代UKロック・シーンを代表する重要バンドです。’03年に活動休止を宣言して以降は、メンバー各自が個別の活動をしていましたが、2010年3月にロイヤルアルバート・ホールで開催されたキャンサー・トラスト・コンサートで、遂に再結成が実現。今年4月にリリースした2CD+DVDのベスト盤『the best of』を経て、8月には遂にサマーソニックで来日することが決定しています。
そんなスウェードが、オリジナル・アルバム5作品『スウェード』(’93)、『ドッグ・マン・スター』(’94)、『カミング・アップ』(’96)、『ヘッド・ミュージック』(’99)、『ア・ニュー・モーニング』(’02)のコンプリート・エディションを、7/6にリリースしました。バンドの顔であるブレット・アンダーソン(Vo)が、“14年間の完全なコレクションだ”と豪語する本シリーズ。その内容は、全タイトルとも2CD+DVDのプレミア・デジパック仕様で、CDにはデジタル・リマスターされたアルバム音源に加えて、B-サイド曲、レア・トラック、未発表曲を大量に収録。DVDにはミュージック・ビデオはもちろん、ライブ映像、未発表映像、さらにメンバーのインタビュー映像を収録。そしてブックレットには、ブレットによるライナーノーツ(翻訳付)、手書きの歌詞(対訳付)、マスター・テープ・ボックスの写真、未発表の写真等を載せたものとなっています。ちなみに、『スウェード』と『ドッグ・マン・スター』のDVDに収録されているインタビュー(日本語字幕付)には、当時のオリジナル・メンバー、バーナード・バトラー(G)がフィーチャーされているので、往年のファンにはたまりません。
ここでは、正にコンプリートなヴォリュームを誇る、スウェード『コンプリート・エディション』シリーズの内容をご紹介しましょう。