加藤ミリヤ『M BEST』インタビュー

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 ‘04年に「Never let go / 夜空」で、高校生のときにデビュー。以来、20枚以上にのぼるシングルと5枚のオリジナル・アルバムをリリースしてきた加藤ミリヤ。その人気は絶大で、’10年に発表された『HEAVEN』は、チャート1位を獲得しています。中学一年のときに試聴機で聴いたメアリー・J・ブライジに衝撃を受け、母に買ってもらったターンテーブルを触るようになったという早熟な女性アーティストは、今や日本を代表するシンガーソングライターの一人になったと言ってよいでしょう。

 彼女が、この7年間の活動を総括する初のフルベストアルバム『M BEST』を完成させました。デビュー曲から、最新シングルの「BELIEVE」まで、シングル曲ほぼすべてと、新録曲二曲などを含む33曲入り二枚組のコンピレーションは、まさに“ベスト”と呼ぶにふさわしい内容。‘11年に発表された、既発アルバムには未収録のシングル曲群が網羅されているのも、嬉しいところでしょう。

 ベスト盤・リリースという節目のタイミングに、加藤ミリヤは何を考え、どんな曲をつくっているのか? ここではそれを解明してみました。

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DJ GEORGIA(CLIFF EDGE)『Sweet Grande 2』インタビュー

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 2000年に結成され、2003年からは2MC+1DJユニットとして活動しているCLIFF EDGE。彼らは、2008年のメジャー・デビュー前から高い支持を獲得していた、人気ヒップホップ・ユニットです。2011年春にリリースしたコンセプト・アルバム『Best of LOVE』は、iLOUDでもご紹介したので、彼らの存在を知っている人も多いことでしょう。

 そのCLIFF EDGEで、DJを務めているDJ GEORGIAに、最新リリースについて、話を聞いてみました。

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Gypsy & The Cat『Gilgamesh』インタビュー

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オーストラリアのメルボルンで活動していたDJ、ゼイヴィアとライオネルが結成したエレクトロ・ポップ・バンド、ジプシー&ザ・キャット。Myspaceにアップしたデモ音源が評判となり、本国のラジオで「Jona Vark」がプレイされると、一躍インディー・シーンで注目を集める存在となった新星です。昨年、UKのYoung And Lost Clubからリリースされ、即完売したシングル「Time To Wander」は、 Kitsuneのコンピにも収録され、さらなる話題を呼んでいます。

そんな彼らのデビュー・アルバム『ギルガメッシュ』が、この度日本でも8/3にリリースされます。ダンサブルなビートと、時にAORのムードを感じさせるメロディアスなサウンドを両立させた、ソフトでエモーショナルな楽曲群が詰まった注目作です。デヴィッド・フリードマンとリッチ・コスティという、名プロデューサー二名がアルバムの仕上げを担当している点も注目でしょう。

ここでは、本作の内容について、ジプシー&ザ・キャットのメンバー、ライオネルに話を聞きました。なお、彼らはサマーソニックで来日することが決定しています。

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MASTERLINK『Confusion E.P』インタビュー

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’02年に活動をスタートした、NARU(Vo/G/Programming)、KOJI(B)、YASU(Dr)の三名からなる、東京出身のエレクトロ・ロック・バンド、MASTERLINK。昨年6月にシングル『Traveling』でメジャー・デビューを果たすと、そのキャッチーかつドリーミーなエレクトロ・サウンドで脚光を浴びた注目株です。同年10月には『SUPER SPEED E.P』を、さらに続く12月には、Shinichi Osawa、☆Taku Takahashi、DAISHI DANCEのリミックス曲を含む待望のファースト・アルバム『Muziiic Store』を発表しています。

そんな彼らが、最新EP『Confusion E.P』をリリースします。ライブ活動を念頭に置いた、進化したMASTERLINKサウンドを確認できる意欲作です。その内容は、★STAR GUiTARをサウンドプロデューサーに起用した「Confusion」、ストレートにバンド・サウンドを表現した「Always wanna be」、女性ボーカルをフィーチャーした「INSIDE MY HEART」など、バラエティー豊かなものとなっています。

新たなMASTERLINKの音世界が詰まった『Confusion E.P』。本作の内容について、メンバーの三人に話を聞きました。

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JASMINE 『ONLY YOU』 インタビュー

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 ‘09年、シングル「SAD TO SAY」で、鮮烈なデビューを飾ったJASMINE。17 歳の頃から本格的にシンガー活動をスタートさせたという彼女は、ゴスペルやブラックミュージックをバックグラウンドに持つ、作詞作曲も自らこなす実力派です。’10年には、5枚のシングルに新曲を加えた、計14曲入りのファースト・アルバム『GOLD』を発表。同作は、チャートの3位を記録する大ヒットとなり、彼女の存在を世に知らしめました。

 以降、’11年2月に6thシングル「ONE」で、世界的トップ・プロデューサー・チームとともに新境地を切り開いたJASMINEが、このたび約半年ぶりとなるニューシングル「ONLY YOU」をリリースしました。大切な“あなた”に向けられたJASMINE流の純愛曲は、リスナーの心にストレートに入ってきます。

 JASMINEは、デビュー・アルバム・リリース以降、何を捉え、何を考え、何を歌ってきたのか、その真相に迫るべく、話を聞いてみました。

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80KIDZ『This Is My Works 02』インタビュー

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2007年1月に音楽活動をスタートし、2008年の12インチ・シングル『Disdrive EP』、初のCD作品『Life Begins At Eighty』で脚光を浴び、そして2009年のファースト・アルバム『This Is My Shit』で大ブレイクを果たした次世代エレクトロ・ユニット、80KIDZ。クラブ・シーンからポップ・リスナーまで、世界中の多くの人々から支持を獲得している人気ユニットです。昨年10月には、エレクトロの固定概念に縛られない、新しいサウンドを提示したオリジナル・ニュー・アルバム『Weekend Warrior』をリリースし、話題を集めています。

そんな彼らが、人気リミックス集の第2弾、『This Is My Works 02』をリリースしました。DESMOND & THE TUTUS、FACT、CAZALS、THE PHENOMENAL HANDCLAP BAND、LOGIC SYSTEM、METRIC、HEARTSREVOLUTION、THE LOWBROWS、STELLASTARR、BENNIE BECCAと、国内外の多彩なアーティストの楽曲を80KIDZテイストに再構築したリミックスワークに加えて、彼らのオリジナル曲を自身でリミックスした「Voice (80KIDZ Remix)」、さらにパイレーツ・オブ・カリビアンのテーマ曲をカバーした「He’s A Pirate」の計12曲を収録した、彼らの才能と魅力をオリジナル楽曲とは異なる側面から楽しめる好作です。

ここでは、その『This Is My Works 02』のポイントについて、80KIDZにメールで話を聞いてみました。なお本作に先立ち、彼らのレーベル、KIDZ RECORDSの第3弾コンピ『Kidz Rec. 03』もリリースされておりますので、ご興味のある方はチェックしてみてください。

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Ben Westbeech『There’s more to life than this』インタビュー

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イギリスのブリストル出身で、幼少期よりクラシック音楽の教育を受け、チェリストとして活動していた経験もあるプロデューサー、シンガー、DJ、ベン・ウェストビーチ。10歳の時にブートのレイヴ・ミックステープで聴いたドラムンベースに衝撃を受けた彼は、クラシックを学びつつも、最終的はクラブ・ミュージック/ストリート・ミュージックの世界で活動していくことを選択した実力派アーティストです。デビュー曲「So Good Today」(’06)が、ジャイルス・ピーターソンの耳に留まり、彼のレーベルBrownswoodからデビューを果たすと一躍脚光を浴び、’07年にはデビュー・アルバム『Welcome To The Best Years Of Your Life』をリリース。本作は日本でも評判となり、「Get Closer」が全国のラジオ・ステーションを中心にヒットしたので、ご記憶の方も多いはず。同年には、都内クラブ、そしてサマーソニックで来日も果たしています。

そんな彼が、約4年ぶりに待望の最新作『ゼア・イズ・モア・ライフ・ザン・ディス』を7/27日本先行リリースします。ニューヨーク発の名門ダンス・ミュージック・レーベル、Strictly Rhythmから送り出される、彼の新たな魅力が詰まった注目作です。その内容は、彼の特徴であるジャジーで都会的なサウンド、甘くソウルフルな歌声はそのままに、人気プロデューサー陣とのコラボレーションによる、ハウス・ミュージック的なビート&グルーヴを打ち出したもの。「Same Thing (with Chocolate Puma)」「Butterflies (with Rasmus Faber)」「Falling (with Lovebirds)」「Something For The Weekend (with Danny J Lewis)」といったキャッチーな楽曲から、「Justice (with Motor City Drum Ensemble)」「Stronger (with Midland)」などのディープ&ヒプノティックな楽曲まで、ディープでエレガントなボーカル・ハウス・サウンドの世界を楽しめる作品となっています。

新境地の、大人のダンス・ミュージック・アルバムとなった『ゼア・イズ・モア・ライフ・ザン・ディス』。ここでは、本作の内容について、ベン・ウェストビーチに話を聞きいてみました。

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THE HEAVYMANNERS『SURVIVAL』インタビュー

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日本を代表するレゲエ・ベーシストとして知られる秋本“HEAVY”武士が、GOTH-TRADとのユニット、REBEL FAMILIAでの活動と並行して、新たに結成したレゲエ・ダブ・バンド、THE HEAVYMANNERS。現在は當山孝史(Dr)、鈴木潤(Keys)、米山由樹(G)らと共にパフォーマンスを展開している、日本のレゲエ/ダブ・シーンを牽引する重要バンドです。
彼らが、’08年のセルフ・タイトル作以来となる、待望のセカンド・アルバム『SURVIVAL』を完成させました。ボーカルに人気女性MCのRUMI、ON-Uでの活動で知られるサミア・ ファラー、そしてダブ・ミックス/エンジニアにGOTH-TRADを招き制作した注目作です。

ここでは、そんなTHE HEAVYMANNERS『SURVIVAL』の内容についてご紹介しましょう。

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クレンチ&ブリスタ 10th Anniversary Best Album 「LOVE & MESSAGE」 インタビュー

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 ‘01年、静岡県出身のClenchと茨城県出身のMr.Blistahによって結成された、クレンチ&ブリスタ。’07年に、ミニアルバム『THE FIRST ATTACK』でメジャー・デビュー、以降3枚のフル・アルバムを発表してきた、2MCのアーバン・ヒップホップ・ユニットです。’08年には「真夏のMemory… feat. Foxxi misQ」を、USEN問い合わせチャート1位に送り込み、その存在感を世にアピールしました。
 そんなクレンチ&ブリスタが、結成10周年を記念して、新録曲を含む、初のベスト・アルバム『LOVE & MESSAGE』をリリースしたということで、彼らのミニ・インタビューをお届けしましょう。

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SEBASTIAN 『TOTAL』インタビュー

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‘00年代後半から盛り上がりを見せ、現在でもその勢いが衰えないフレンチ・エレクトロ・シーン。その大看板と言えば、間違いなくジャスティスの名前が挙がるでしょうが、彼らを生んだEd Banger Recordsには、他にも優れた才能が生息しています。その筆頭格と言えるセバスチャンのコメントを、ここではご紹介しましょう。

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