BEASTIE BOYS『The Mix Up』

ニューヨーク出身の永遠の悪ガキ、マイクD、MCA、アドロックの三名によるスーパー・グループ、ビースティ・ボーイズが、2004年の『To The 5 Boroughs』に続く、通算7作目となるアルバムをリリースします。『ザ・ミックス・アップ』と題された今作の内容は、彼ら初となる全編インストゥルメンタル。自身の演奏に集中したというだけあり、サンプル音もなければスクラッチ音すらもない、激シブの、ファンクでダブでジャズでロックな音楽を展開しています。演奏のノリは、’94年の名作『Ill Communication』時代に近い感じでしょうか。ドープなグルーヴですね〜。趣味人ですね〜。ところで、フジロックでは、ばっちりラップもやってくれるんでしょうか?!
★★★★★★★☆☆☆(FT)

BEASTIE BOYS
The Mix Up
(JPN) TOSHIBA EMI / TOCP-66697

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SWITCHES インタビュー

 スウィッチズは、4歳でロックに目覚めた生粋のロックンロール・フリーク、マット・ビショップ(Vo, Gu)を中心に結成された、四人組ロック・バンド。ロンドンをベースに活動する彼らは、昨年4月にEP『Message From Yuz EP』でメジャー・デビュー。フランツ・フェルディナンドにも通じる、親しみやすいサウンドが噂を呼び、ハード・ファイやザ・レイクスらのサポート・アクトに抜擢された、2007年期待の注目株です。
 デビュー・アルバム『ハート・チューンド・トゥ・D.E.A.D.』も好評な彼らの、5月来日時のインタビューをお届けしましょう。なお、彼らは7/28のFUJI ROCKに出演します。

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ケミカル・ブラザーズ『ウィ・アー・ザ・ナイト』

エレクトロミュージック界の巨匠による、約2年半ぶりとなる6枚目のオリジナル・アルバム。クリーンで光沢感のある、新ケムズ・サウンドを展開しています。クラクソンズ、アリ・ラヴ、ウィリー・メイソンらゲスト陣も魅力。
LOUD151号記事:インタビュー

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アンダーワールドのニュー・アルバム『OBLIVION with Bells』全曲レビュー

 アンダーワールドの5年ぶり5枚目のアルバム『OBLIVION with Bells』が、その全貌をあらわにしました。展開されているのは、磨き上げられたまさにアンダーワールドの音。全体を通して聴いて感じたのは、この作品がディープかつ美しい、アンダーワールドの世界観を反映しているということでした。ダンストラックからアンビエントまで、フィジカルな面だけでなく、スピリチュアルな領域にも訴えかける、完成度の高い作品だと思います。影響源には、ニック・ドレイク、Def Mix、リカルド・ヴィラロボス、カン、ジェームス・ホールデン、イーノといった名前が挙がっている模様。ジャーマン・サウンド、映画音楽、アンビエントがバックグラウンドにはあるようです。
 9月5日には、この中から「Crocodile」がシングル・カットされるとのこと。アルバムはTrafficから、10月3日の発売予定です。11月には、2年ぶりの来日公演も予定アリ。

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オーブのニューアルバム、8/29発売決定!

 アレックス・パターソン率いるオーブの、2年ぶり通算9作目となるニューアルバム『ザ・ドリーム』が、8/29日本先行発売となります。新作では、なんと盟友ユースとコンビを組み、ダビーでトリッピーな世界を展開しています。前作のクリック/アンビエント路線とはまったく違ったサイケデリックなサウンドスケープが楽しめます。

アンダーワールド、ニューアルバム10月発売決定!

 アンダーワールドが5年振り5枚目のスタジオ・アルバム『Oblivion with Bells』を2007年10月にリリースします。Traffic移籍第一弾となる今作は、ダンス・ミュージックの枠を超え、”world of Underworld”(=アンダーワールドの世界) を拡大させた、壮大なアート・アルバム。アルバム・リリース後の11月には、 2年振りとなる来日公演も予定されているとのこと。

ケミカル・ブラザーズ、ライブDJ映像公開中

 6/27にニューアルバム『ウィー・アー・ザ・ナイト』のリリースを控えているケミカル・ブラザーズ。彼らが4/27に渋谷WOMBで行ったDJパフォーマンスの映像がケミカル・ブラザーズ日本オフィシャル・サイト「スペシャル」 コーナーにて公開されています。このサイトでは、その他に来日時のドキュメンタリー映像も視聴できるので、チェックしてみては。

V.A『5 Years Get Physical Music』

エレクトロ・ハウスや、アシッドハウス・リヴァイバル・シーンで重要な位置に立つドイツのレーベル、Get Physical。トップDJたちからの支持も厚いこのレーベルが、設立5周年を記念して、二枚組コンピレーションをリリースしました。CD1はM.A.N.D.Y.やDJ T、ブッカ・シェイドら所属アーティストの過去音源を、ハーバートやモービー、ザ・ラプチャーらが料理したリミックス集。クールなエレクトロからニューウェーブ、はたまた陽気なラテン調トラックまで、原曲が多彩に変貌を遂げています!CD2には、本作のためのエクスクルーシヴ・トラックを11曲も収録。ユルめのハウス・グルーヴと、毒気に満ちたスリリングさにハマったら脱け出せなくなりそう!
★★★★★★★★☆☆(HT)

VARIOUS ARTISTS
5 Years Get Physical
(JPN) GET PHYSICAL / GPMCD013J
ELECTRO
 
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THE WHITE STRIPES『Icky Thump』

 ザ・ストロークスらと共に00’sガレージ・ロック・リヴァイヴァルを席巻した、米デトロイト出身の姉弟デュオ、ザ・ホワイト・ストライプス。’05年発表の前作以降、別々に活動していた二人が、ついに再始動、通算六枚目となる新作をリリースしました。前作のオーガニックな作風も秀逸だったけれど、約二年ぶりの本作では、『エレファント』時代を想起させる、カントリー / ブルース×激烈モダン・ロックンロール・スタイルを展開しています! 正気の沙汰とは思えないギター・リフ&アナログ・シンセで、アドレナリン全開間違いなし。そこに、マリアッチ風トランペットやハモンド・オルガン、バグ・パイプを加えるニクいアイディアもお見事。このナマナマしい感じ、たまりませんな。
★★★★★★★★☆☆ (TK)

THE WHITE STRIPES
Icky Thump
(JPN) WARNER / WPCR-12660
ROCK

THE WHITE STRIPES『Icky Thump』