VARIOUS ARTISTS『Motivation 3 Compiled By Towa Tei』

 TOWA TEI監修のコンピレーション・シリーズ第三弾! レギュラー・パーティーの空気をそのままパックしたような、熱すぎず冷たすぎずのアッパー・チューンが満載です。
“これがあればDJできる!”という、DJを目指す人にも嬉しいコンセプトです。ジャケットはNYのグラフィティ・アーティストESPOが書き下ろし。アート・ディレクションへのこだわりはさすが! なんと、もう第四段のリリースも決定しているとか。
★★★★★★★★☆☆ (EU)

VARIOUS ARTISTS
Motivation 3 Compiled By Towa Tei
(JPN) AVEX / CTCR-14458
HOUSE

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ELLEN ALLIEN & APPARAT『Orchestra Of Bubbles』

 ジャーマン・テクノ・シーンにおける美貌の人、エレン姫が、初のコラボレーション・アルバムを完成させました! その幸運なお相手は、同じくドイツを拠点に活躍するエレクトロニカ・アーティスト、アパラット。女性らしい優美なグルーヴを持ち味とするエレンだけに、メランコリックな世界観で定評あるアパラットとは、抜群の相性を見せています。力強いエレクトロ・ビートと牧歌的な旋律のコンビネーションは、ソロではなかなか聴けませんね。エレン本人は、ギターを効かせたフロア・キラー「Turbo Dreams」を自身のチャートにピックアップしていますが、個人的には、彼女が伸びやかに歌う「Way Out」が注目です!
TECHNO ★★★★★★★★☆☆ (SN)

ELLEN ALLIEN & APPARAT
Orchestra Of Bubbles
(GER) BPITCH CONTROL / BPC125

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BUFFALO DAUGHTER『Euphorica』

 1993年に活動を開始して以来、世界のオルタネティヴ・シーンと共振するサウンドをクリエイトしてきたバッファロー・ドーター。約三年ぶりのニュー・アルバムです。前作『Pshychic』までに見られたテクノ的テイストは影をひそめ、今作では歌度数が上昇。メロディックかつどこかオプティミスティックなムードが漂う内容となっています。大野由美子&シュガー吉永の女性ヴォーカル陣と、山本ムーグによる初ヴォーカルの対比も聴きどころ。ポスト・パンキッシュな熱いバンド・グルーヴからアンビエントなクール・サウンドまで、余裕と風格ある新生バッファロー・ドーター・サウンドが堪能できます。独創的な音センスはさすがですね。
★★★★★★★☆☆☆

BUFFALO DAUGHTER
Euphorica
(JPN) V2 / V2CL 10002

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VARIOUS ARTISTS『WRECK CHORDS Compiled By WRECKED MACHINES』

ブラジリアン・サイケデリック・トランス・シーン期待のホープ、レックド・マシーンズが、コンピレ-ションとミックスCDの、お得な2枚組をリリース。コンピレ-ション・サイドには、レックド・マシーンズとGMSによるユニット、グロウイング・マシーンズの新曲「My House」を始めとした、キラー・トラック満載。ベースラインの頻繁なチェンジと、’80sっぽいボーカルを効かせたトラックの数々は、現シーンの潮流そのものです。ミックスCDサイドでは、GMS主宰のSPUN RECORDSから厳選した11曲を、鮮やかにミックス。DJ ガブリエルとしても高い評価を得ている彼の手腕が、いかんなく発揮されています。
PSYCHEDELIC TRANCE ★★★★★★★★☆☆ (SN)

VARIOUS ARTISTS
WRECK CHORDS Compiled By WRECKED MACHINES
(JPN) SOLSTICE MUSIC / SOLMC-066

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NATHAN FAKE『Drowning In A Sea Of Love』

 2004年の「The Sky Was Pink」で一躍注目の的となったイギリス出身のクリエイター、ネイサン・フェイク。これがデビュー・アルバム。もちろんジェームス・ホールデンのレーベル、BORDER COMMUNITYからのリリースです。デビュー・シングルの「Outhouse」やSAWからリリースされた「Watlington Steet EP」では、まだプロッグ系ハウス・ビートが基本にあったものの、本作ではその面影はほとんど消滅。ダウナーなエレクトロニカ・ビートが、彼の叙情性豊かなサウンドを支えています。正にボーダーレスな音に挑戦するレーベルにふさわしいアルバム。ネイサンは見事にそのレーベル精神を体現する、ドリーミーな音楽をつくり出しているのです。
★★★★★★★★☆☆

NATHAN FAKE
Drowning In A Sea Of Love
(UK) BORDER COMMUNITY / BCCDJ-001

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James Holden『At The Control』

 ジャンル越境をテーマに、’05年のクラブ・シーンを席巻した話題のレーベル、BORDER COMMUNITY。その主宰者であるジェームス・ホールデンが、2枚組のミックスCDをRESISTからリリースします。ハウス、テクノ、トランス、エレクトロニカを文字通りポーダレスにミックスした今作には、マッシヴ・アタック、ミディミリズ、デス・イン・ヴェガス、エイフェックス・ツインなど大御所アクトの名曲から、ピーターやネイサン・フェイクといったBORDER COMMUNITYを代表するアーティストの作品、さらにはジェームス・ホールデン本人が手掛けたトラックまで計32曲を収録。プロッグ出身の彼だけに、全体を通してダークでスペイシーでドラッギーな世界が演出されています。
ALL GENRE ★★★★★★★★★☆ (SN)

VARIOUS ARTISTS mixed by JAMES HOLDEN
At The Controls
(UK) RESIST / RESISTCD59

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LIARS『Drum’s Not Dead』

 同郷のヤー・ヤー・ヤー・ズと共に、2003年から2004年にかけてのNYアンダーグラウンド・ロック・シーンを盛り上げた立役者、ライアーズのサード・アルバム。今作は、NYを離れ、ベルリンへ拠点を移してのリリースとなりました。ディストーションと不協和音を極限まで追求したサウンド・スケープと、呪術的なヴォーカルはあくまで引き立て役で、全編を支配しているのは、アルバム・タイトル『果てしなきドラム』の文字通り、圧倒的な存在感のドラム。とことん徹底してアヴァンギャルドな世界観からは、まるでこの世のものとは思えない切迫感を覚えます。元々ディスコ・パンクと言われていた彼らが、三作目にして真のルーツへと辿り着いた、意味ある一枚と言えるでしょう。
ROCK ★★★★★★★★☆☆ (TK)

LIARS
Drum’s Not Dead
(JPN) TOSHIBA EMI / TOCP-66463

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VARIOUS ARTISTS『DJ-KiCKS The Exclusives』

ドイツのレーベル!K7がスタートさせた名門DJミックス・シリーズ、『DJ Kicks』が10周年&通算25作目を迎えました。それを記念して、過去に各アーティストが提供した独占トラックをまとめた作品集がリリースされました。まずは収録アーティストの名前を見てください! K&D、DJカム、テラーノヴァ、シーヴァリー・コーポレーション、キッド・ロコ、トゥルービー・トリオ、ヴィクター・デュプレ、プレイグループ、ティガ、チキン・リップス、アーランド・オイエ、ザ・グリマーズ、アニー、そしてカール・クレイグ。ダウンテンポからエレクトロニック・ポップ、テクノまで、レア&ハイクオリティなトラック満載ですよ。コレクター心をくすぐりますね!
ALL GENRE★★★★★★★★☆☆ (FT)

VARIOUS ARTISTS
DJ-KiCKS The Exclusives
(JPN) HOSTESS/!K7 / !K7200CDJ

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ABOVE & BEYOND『Tri-State』

 ポール・ヴァン・ダイク、ティエスト、アーミン・ヴァン・ヴューレンなど、トップDJ達から絶賛を浴びている、ユーフォニック・トランスの最先端レーベル、ANJUNABEATS。その主宰であるジョノ・グラントを中心とした3人組が、アバヴ&ビヨンドです。マドンナのリミキサーとしても有名ですね。このたび満を持して、ファースト・アルバム『Tri-Stete』を発表することとなりました。制作に2年を要したこの作品には、アンディー・ムーアを迎えた’05年のヒット曲「Air For Life」、最新シングル「Alone Tonight」の他、書き下ろしの未発表音源を多数収録。優雅でエモーショナルな、アバビのオリジナリティー溢れる世界を構築しています。
TRANCE ★★★★★★★★☆☆ (TU)

ABOVE & BEYOND
Tri-State
(UK) ANJUNABEATS / ANJCD004

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VARIOUS ARTISTS mixed by ARMIN VAN BUUREN『A State Of Trance Year Mix 2005』

 昨年11月に待望の再来日を果たした、世界的トランス・クリエイター / DJ、アーミン・ヴァン・ビューレン。彼がコントロールするレーベルと同名のラジオ・ショー『A State Of Trance』で、過去一年間にプレイされたヒットサウンドを凝縮した“年間まとめコンピ”が登場。なんといっても驚きは、CD1に44曲、CD2に38曲、合わせて82曲というそのボリューム。オーガニックなプログレッシブ・トラックから高揚感に富んだ美系トランスまで、アーミンの壮大かつ上品なトランス趣味を反映した絶妙の選曲です。これだけ収録曲が多いにも関わらず、まるで一曲を聴いているかのような錯覚に陥る天才的コンパイル能力も特筆もの。ユーロ・トランスの入門編にもオススメです。
TRANCE ★★★★★★★☆☆☆ (TU)

VARIOUS ARTISTS mixed by ARMIN VAN BUUREN
A State Of Trance Year Mix 2005
(USA) CLOUD9 / CLDM300582

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