2009年にリリースした「Blessa」で一躍注目を集めた、米サウスカロライナ出身のチャズ・バンディックによるプロジェクト、Toro Y Moi(トロ・イ・モワ)。2010年にファースト・アルバム『Causers Of This』をリリースした頃までは、エレクトロニックな音づくりが持ち味の、チルウェイブを代表するアーティストとして名を馳せたものの、翌2011年には生音を主体にしたセカンド・アルバム『Underneath The Pine』をリリース。さらなるファン層を獲得しています。
そんなToro Y Moiが、サード・アルバム『Anything In Return』(エニシング・イン・リターン)をリリースしました。故郷サウスカロライナを離れ、現在拠点としているカリフォルニアのバークレーで制作した注目作です。バークレーに引っ越してからは、“ハウス、ヒップホップ、サイケ・ロックに対してより深く知りたいって思うようになった”というチャズ。本作の内容は、そんな彼の言葉からも分かる通り、楽曲的にもサウンド的にも、より独創的な音楽に進化・発展したものとなっています。
ここでは、本作『Anything In Return』の内容について、チャズ・バンディックにメールで話を聞いてみました。