Active Child、来日直前インタビュー

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2010年の夏にリリースしたデビューEP『Curtis Lane』で脚光を浴びた、LA出身のパット・グロッシのプロジェクト、アクティヴ・チャイルド(Active Child)。彼は、チルウェイブ〜シンセ・ポップに通じるドリーミーなサウンドと、ボン・イヴェールやジェイムス・ブレイクとも比較される美しくソフトなボーカルで注目を集める、インディー・ポップ・シーン期待の新星です。今年8月には、ファースト・アルバム『ユー・アー・オール・アイ・シー』(You Are All I See)をリリース。エレクトロ・ポップやヒップホップに影響を受けたビート〜サウンド、美しいハープの音色、 R&B的なメロディー・ラインが融合した、ある種神聖なフィーリングを感じさせる、エモーショナルでディープな音世界を完成させています。

そんなアクティヴ・チャイルドが、アルバムで一曲コラボレーションしているハウ・トゥ・ドレス・ウェル(How To Dress Well/こちらも新進気鋭の注目株)と共に、来週12/12(月)に、東京 代官山UNITで初来日公演を行います。
ということで、ここではアクティヴ・チャイルドに来日直前インタビュー。彼に、アルバム『ユー・アー・オール・アイ・シー』の内容と自身の音楽性について聞いてみました。日本のメディアでの初インタビューになるみたいですよ。

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Mickey Moonlight『And The Time Axis Manipulation Corporation』インタビュー

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衝撃的なサン・ラーの脱力カバー・シングル「Interplanetary Music」から3年、ついにミッキー・ムーンライト(Mickey Moonlight)が初アルバム『アンド・ザ・タイム・アクシス・マニピュレーション・コーポレーション』(12/4リリース)を完成させました。
ミッキー・ムーンライトは、DJ、プロデューサーのマイク・シルバーによる、目下のところの最新プロジェクトです。マイクはかつて、自身のレーベル、Flesh Recordsを通じて、ゾンガミンのインターナショナル・デビューをセットアップした人物で、’90年代にはソノヴァックやソフト・ヴァージといったプロジェクトで、トレヴァー・ジャクソンが運営していたOutputにも作品を残しています。
2000年代に入ると、ミッドナイト・マイクという名義で活動。’07年にニューウェイヴやロカビリーの名曲をカバーした企画アルバム『Midnight Karaoke』を発表しています。’08年には、新たにミッキー・ムーンライトとしてEd Bangerとサインし、「Interplanetary Music」をシングル・カット、これがジャンルを越えてクロスオーバー・ヒットし、注目を集めました。
しかしその後は、いくつかのリミックス仕事を除いて、その名前を表舞台で目にすることはなく、’10年の春に2枚目のシングル(EP)作品となる『Love Pattern』をリリースするまで、しばらくのあいだ沈黙を続けます。そしてこの冬、ようやくアルバム本作のリリースへとたどり着いたのです。

ここでは、10年以上もの長きに渡ってコンスタントに、マイペースに活動を続けるマイクに、『アンド・ザ・タイム・アクシス・マニピュレーション・コーポレーション』について話を聞きました。なお、iLOUDでは、本作のリリースに合わせて制作された、プロモ・オンリーのミッキー・ムーンライト・リミックス・ワークス集『Some remixes by Mickey Moonlight』(CD)を、4名様にプレゼントいたします! 詳しくはページの最後をご覧ください。

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SURKIN『USA』インタビュー

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フランスはボルドー出身で、1985年生まれのダンス・ミュージック・クリエイター/DJ、SURKIN(サーキン)。本名、ベノワ・ハイツ。20歳の時に本格的に音楽活動をスタートさせた彼は、’06年にInstitubesからリリースした「Radio Fireworks」と「Ghetto Obsession」で、フレンチ・エレクトロの新星として一躍脚光を浴びたアーティストです。以降、エレクトロ・シーンを牽引する存在として活躍し、’08年には彼の代表曲として知られる「White Knight Two」「Next Of Kin」を発表。その人気を確実なものとしています。ここ日本でも高い人気を誇り、フジロックやGANBAN NIGHTなどで6回以上もの来日を果たしていますね。

そんな彼が、Para One、Bobmoと共にスタートさせた新レーベル、Marble経由で、待望のデビュー・アルバム『USA』をリリースしました。アルバムの構想に何年もの時間をかけ、ようやく完成させたという注目作です。その内容は、架空のラジオ番組、“Fireworks FM”に乗せて、SURKINならではのレイヴィーでハウシーでテッキーなダンス・トラックが次々と繰り出されるカラフルなもの。人気曲の「Silver Island」「Ultra Light」「White Knight Two」はもちろん、「Never Let Go feat. Kevin Irving」「Lose Yourself feat. Ann Saunderson」といったボーカル曲も収録した、楽しい作品となっています。

ここでは、本作『USA』の内容について、先週GAN-BAN NIGHT SPECIAL(11/18:京都、11/22:東京、11/25:名古屋)とWOMB ADVENTURE’11(11/26:幕張メッセ)でプレイするために来日していたSURKINに、話を聞いてみました。

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St. Vincent『Strange Mercy』インタビュー

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ニューヨークはブルックリンを拠点に活動するアーティスト、セイント・ヴィンセント。本名、アニー・クラーク。ポリフォニック・スプリーやスフィアン・スティーヴンスのツアー・メンバーを経て、’07年に4ADから『Marry Me』でソロ・デビューを果たした彼女は、続くセカンド・アルバム『アクター』(’09)でその非凡な音楽的才能が開花し、インディー・シーンを中心に高い評価を獲得している注目株です。ベック、アーケイド・ファイア、グリズリー・ベアなどアーティスト達からの支持もあつく、音楽通なら要チェックの逸材といえるほどの人気を誇っています。

そんなセイント・ヴィンセントの最新作『ストレンジ・マーシー』の日本盤が、11/23にリリースされました。海外メディアのアルバム・レビューで軒並み高得点をたたき出した話題作です。その内容は、彼女が打ち出してきたアーティーでひねりのきいたサウンドを、より耳馴染みの良い音世界へと発展させた、ポップでハイセンスなもの。シングル「Cruel」を筆頭に、彼女の美しい歌声、卓越したミュージシャンシップを堪能できる、開放的な作品となっています。

ここでは、本作『ストレンジ・マーシー』の内容とその音楽的背景について、セイント・ヴィンセントにメール・インタビューで話を聞きました。なお彼女は、2012/1/10(火)に東京 渋谷DUO Music Exchangeで、待望の来日公演を行う予定となっています。

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冨田勲『PLANET ZERO』インタビュー

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’60年代に手塚治虫のTVアニメ『ジャングル大帝』『リボンの騎士」や大河ドラマの音楽を手がけ、その優れた音楽性で高い評価を得た後、1970年頃よりモーグ・シンセサイザーによる作編曲・演奏に着手。米ビルボード・クラシカル・ チャート第1位となった『月の光』(’74)で、日本人として初めてグラミー賞4部門にノミネートされると、以降『展覧会の絵』(’75)、『火の鳥』(’76)、『PLANETS(惑星)』(’76)と、ヒット作を次々とリリースし、世界的に知られる存在となった音楽家、冨田勲。1932年生まれの氏は、日本の電子音楽界のパイオニアとして数々の偉業を成し遂げ、後世に多大な影響を与えてきた巨匠です。現在も現役活躍中で、近年は東京ディズニーシー“アクア・スフィア”のエントランス・ミュージックの作曲や、日本アカデミー賞最優秀音楽賞に輝いた、映画『たそがれ清兵衛』のサウンドトラックの作曲でも知られています。

そんな冨田勲が、日本コロムビア100周年記念企画の一枚として今年6月にリリースした『PLANETS(惑星)ULTIMATE EDITION』に続き、最新作『PLANET ZERO – freedommune<zero>session with Dawn Chorus』(SACD Hybrid: 4,0chSACD/2chSACD/2chCD)を11/23にリリースしました。悪天候で開催中止になってしまった東日本大震災復興支援イベント、<FREEDOMMUNE 0 (ZERO)>の夜明けの時間帯に披露する予定だった演奏プログラム(『PLANETS(惑星)』をメインにしたもの)を、アルバムとしてつくり直した作品です。その内容は、ドーン・コーラス(夜明けの時間帯に太陽の黒点の影響から引き起こされる、電磁波の自然現象で、鳥の鳴き声のような音)など、氏ならではのアイディアが盛り込まれた宇宙的にして体験的なものとなっています。

シンセサイザーの巨匠が構築した、唯一無二のサラウンド音響世界が堪能できる『PLANET ZERO』。本作の内容について、冨田勲氏に話を聞きました。

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Modeselektor『Monkeytown』インタビュー

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’97年にゲアノット・ブロンザートとセバスチャン・シャーリーが結成した、ドイツはベルリン出身のエレクトロニック・ミュージック・アーティスト、モードセレクター(Modeselektor)。テクノ、ヒップホップ、エレクトロ、ダブステップ…といった様々な音楽的要素をミックスした独自の音楽性で、シーンから高い評価を得ている注目アーティストです。これまでにリリースしているオリジナル・アルバムは、『HELLO MOM!』(’05/BPitch Control)と、レディオヘッドのトム・ヨークが参加したことでも話題をさらった『HAPPY BIRTHDAY』(’07/BPitch Control)の二枚。ちなみにトム・ヨークは、モードセレクターのファンであることを公言していて、’08年のレディオヘッドのジャパン・ツアーではモードセレクターをフロントアクトに抜擢しています。

そんなモードセレクターが、’09年に設立した自身のレーベル、MONKEYTOWN経由で、待望のニュー・アルバム『モンキータウン』をリリースしました。彼ら初の日本盤リリースとなる本作。その内容は、前作に続きトム・ヨークが参加した「Shipwreck」「This」、NYのオルタナティブ・ヒップホップ・グループ、アンチポップ・コンソーティアムが参加した「Humanized」、Warpに所属するオーストラリア出身のポストロック系バンド、PVT(旧名 Pivot)と、MONKEYTOWNが推すベルリンの奇才、シリウスモが参加した「Green Light Go」などなど、これまで以上にユニークなアイディア、多彩なサウンドを詰め込んだものとなっています。

カデゴライズできないテクノな音世界を堪能できる『モンキータウン』。ここでは本作の内容について、メンバーのセバスチャン・シャーリーに話を聞きました。なお、彼らは、近々来日する予定とのことなので、こちらの動向も楽しみですね。

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DAISHI DANCE『MYDJBOOTH.2』インタビュー

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札幌を拠点に活動するDJ、DAISHI DANCE。ハイブリッドでカッティングエッジなDJスタイルを武器に、札幌、東京、大阪、京都、福岡などで開催しているレギュラーパーティーのほか、全国各地のクラブで精力的に活動を展開している人気DJです。’06年に初のオリジナル・アルバム『the P.I.A.N.O set』をリリースして以降は、プロデューサー/クリエイターとしても活躍。これまでに、『MELODIES MELODIES』(’07)、『the ジブリ set』(’08)、『Spectacle』(’09)、→Pia-no-jaC←とのコラボレート作『PIANO project.』(’10)、MITOMI TOKOTOとのLimited Express名義でのアルバム『PARTY LINE』(’11)といった人気作を発表しています。

そんなDAISHI DANCEが、ミックスCDシリーズ、“MYDJBOOTH”の第2弾、『MYDJBOOTH.2』をリリースしました。彼が開催しているレギュラーパーティーの“今”をダイレクトに反映させた注目作です。その内容は、DAISHI DANCEの代名詞にもなっているメロディアスなハウスから、テッキーでエレクトロニックなトラック、そしてアンセミックでアップリフティングなピークタイム・チューンまでを縦横無尽にミックスしたもの。その独特の選曲眼とミックスは、コアなクラブ・ファンはもちろん、クラブ・ビギナーも楽しめるカラフルさを誇っています。

ここでは、その『MYDJBOOTH.2』の内容について、DAISHI DANCEに話を聞きました。ロング・インタビューになっております。

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Real Estate『Days』インタビュー

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米ニュージャージーのリッジウッドで結成されたインディー・バンド、リアル・エステート(Real Estate)。メンバーは、マーティン・コートニー(G/Vo)、マット・モンデナイル(G/Vo)、アレックス・ブリーカー(B/Vo)の三名。’09年にWoodsistからファースト・アルバム『Real Estate』をリリースすると、そのナチュラルでキラキラしたギター・サウンドとノスタルジックな音楽性が評判となり、一躍USインディー・シーンのホープとなった注目株です。昨年秋に、ウッズ(Woods)と共に行ったツアーで来日も果たしております。

そんな彼らが、待望の最新作『デイズ』(Days)をリリースしました。アニマル・コレクティヴやダーティー・プロジェクターズを擁するDominoに移籍し、ザ・ウォークメンやタイタス・アンドロニカスとの仕事で知られるケビン・マクマホンをプロデューサーに招き制作した意欲作です。その内容は、リード曲の「It’s Real」や「Green Aisles」を筆頭に、彼ら独特のギター・ポップ・センスと、シンプルにして味わい深い音世界を楽しめるものとなっています。

ここではそんな『デイズ』の内容とリアル・エステートの音楽的背景について、メンバーのアレックスにメール・インタビューで話を聞いてみました。

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120 Days『120 Days II』インタビュー

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オドネ・マイスフィヨル(Vo/G/Keys)、ヒェティル・オーヴェセン(Synth)、アルネ・ストイ・クヴァルヴィーク(Dr/Effects)、ヨーナス・ダール(B)からなる、ノルウェー出身の4人組ロック・バンド、120デイズ(120 Days:ワンハンドレッド・トゥエンティー・デイズ)。メンバー全員が幼なじみで、’01年の頃にバンド活動を始めたという彼らは、’06年にリリースしたファースト・アルバム『120 DAYS ~神秘と幻想の120日間~』(日本でのリリースは’07年)で、一躍世界的に知られる存在となった逸材です。ここ日本でも、サマーソニック07、アンダーワールドがキュレーターを務めたOblivion Ballで来日し、そのサイケデリックかつダンサブルなサウンドを披露して話題を集めました。

そんな彼らが、前作から約5年ぶりとなるニュー・アルバム『120 DAYS II』をリリースしました。先行リリースした「Osaka」を筆頭に、前作以上にエレクトロニックかつダンサブルなビート、そして神秘的かつ幻想的な音響世界を構築している注目作です。

ここでは、その大きく音楽的成長を遂げた『120 DAYS II』の内容について、メンバーのオドネに話を聞きました。

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Buraka Som Sistema『Komba』インタビュー

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J・ワウ(旧名リル・ジョン)、DJライオット、コンダクター、MCカラフ、ブラヤからなる、ポルトガル発のダンス・ミュージック・アクト、ブラカ・ソム・システマ(Buraka Som Sistema)。’06年にシングル・デビューした彼らは、クドゥル/クドゥーロ(Kuduro / kuduru:アフリカのアンゴラに起源を持つ、ポルトガルのリスボンで独自に発展した音楽)とモダン・クラブ・ミュージックを融合したサウンドで注目を浴びた、個性派アーティストです。
ディプロやザ・カウント&シンデンといった人気DJ達からのサポートや、M.I.A.とのコラボ曲「Sound Of The Kuduro」でさらなる注目を集めると、’08年には、デビュー・アルバム 『ブラック・ダイアモンド』(Black Diamond)をリリース(日本でのリリースは’09年)。その年を代表するダンス・アルバムとして話題を集め、世界的に知られる存在となっています。彼らは、’09年に来日を果たし、GAN-BAN NIGHT SPECIALとフジロックでアツいパフォーマンスを披露しておりますので、ご記憶の方も多いでしょう。
そんなブラカ・ソム・システマが、待望のニュー・アルバム『コンバ』(KOMBA)をリリースしました。彼ら独特の音楽性をさらにもう一歩先へ進めるべく制作に励んだ、という意欲作です。ステレオタイプ(Stereotyp)とのセッションなども行いながら完成させたという本作。そのサウンドは、「(We Stay) Up All Night」「Hangover (BaBaBa)」「LOL & POP」を筆頭に、前作以上にエネルギッシュでユニークなビート、ヴァイブスが詰まったものとなっています。

ここでは、そんな最新作『コンバ』の内容について、メンバーのJ・ワウとコンダクターに話を聞きました。なお、本作収録曲の「(We stay) Up All Night」は、iTunesの“今週のシングル”として、11/1(火)まで期間限定フリーダウンロードができますので、チェックしてみてください。

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